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異世界に来たけど人類滅亡してました。  作者: 青咲りん
序章 不可視の悪魔
11/71

十一話 またなんか称号増えてるよ……。

 んにゃむにゃ……。

 ん〜……。

 ……フフッ。


 ……くぁ……っ……。


 ……あ、おはようございます。

 アリスです。


 どうやら気がついたら寝てしまっていたみたいですね。


 あ、寝るといえば皆さん。

 夢を見ている間って、目玉がまぶたの下でぐるぐる動いてるって知ってました?

 夢を見ている間は、Rapid eye movementといって、滅茶早く眼球が運動しているらしいです。


 人間って、変なところで無意識にキモいことしますよね……ほんと。


 それはさておき、改めまして。

 おはようございます、アリスです。


 昨日どうやら頭が狂いすぎて、MP回復ポーションを飲み散らかしてそのまま寝てしまっていたみたいです。


 幸いなことに、俺が寝ている間にモンスターがこの小屋に侵入してきたなんてハプニングが起こらなかったようで良かったです。


「……次から気をつけよう」


 俺はそう独り言ちると、周囲の散乱したポーション瓶を素材変換スキルにかけて鋼材に変えた。


(このゴミって鋼材だったんだ……)


 正直、何にも変換できないと思ってた。


 俺はぼんやりとそんなことを考えながら、小屋を出て池へ向かった。


 外は薄っすらと霧が出ていたので、風魔法の《風圧操作》で霧払いをした。


「……」


 冷たい池の水で顔を洗い、《ウォーターボール》で口を漱ぐ。


「……歯磨き欲しいな」


 口の中を漱ぐだけじゃ、なんだか物足りない気分になる。

 《クラフト》で作ろうにも全部鉄製になっちゃうしな……。


「ほんと、便利なのか不便なのか……」


 もうそろそろ口癖になりつつあるフレーズをぼやきながら、俺はストレージからタオルを取り出して顔を拭く。


「……腹減ったな」


 まだお肉残ってるし、ステーキにするか……?

 いや、それだとご飯が欲しくなるし……。


「よし、山菜でも探しに行くか」


 俺はそう言うと、《アンスール・ロッド》を取りに小屋へと戻っていった。


 暫くして外に出てくると、俺は念の為魔力がちゃんと回復できているかを確かめるために、ステータス画面を開いた。


⚪⚫○●⚪⚫○●


アリス

称号:自然に生きる者

   苦行を乗り越えた勇者

   追放された者

   人類の末裔

   賢者


レベル 85/100

HP1000 MP199850/200000


JOB 仙術師

レベル 301/100


STR 85 AGI 100 VIT 60 INT 8500


スキル

 経験値向上 10/10 命中補正 5/5 威圧 5/5 索敵 10/10 豪腕 2/10 俊足 5/10 自動回復 3/10 魔力向上 20/35 火魔法 10/10 上位火魔法 5/5 究極火魔法 5/5 水魔法 10/10 上位水魔法 5/5 究極水魔法 5/5 風魔法 10/10 上位風魔法 5/5 究極風魔法 5/5 土魔法 10/10 上位土魔法 5/5 究極土魔法 5/5 光魔法 10/10 上位光魔法 5/5 闇魔法 10/10 上位闇魔法 5/5 空間魔法 10/10 治癒魔法 10/10 祓魔術 10/10 結界術 10/10 死霊術 10/10 召喚魔法 10/10 武器作成 10/10 裁縫 10/10 薬品作成 10/10 魔力操作 1/10 魔力感知 1/10 素材変換 10/10 鑑定 10/10


⚪⚫○●⚪⚫○●


「うん、魔力が減ってるのは、さっき《ウォーターボール》と《風圧操作》を使ったからだろうけど……」


 称号がまたなんか増えてるし……。

 “苦行を乗り越えた勇者”って……。

 何これ、悪口か?

 苦行を乗り越えた勇者(笑)ってか……?


「ふざけんなよ……ったく……」


 あれがどれだけキツかったかわかって言ってんのかよ。


 多分だけど、VITが上がってHPの最大値が上昇しているのは、この称号が影響しているんだろう。


 あとジョブが進化してウィザードが仙術師になってる。

 仙道士ではなく仙術師だ。

 魔道士と魔術師みたいな感じなのかな?


 加えてスキルが2つ増えてる。

 魔力操作と魔力感知だ。


「使ってみるか」


 俺はスキル名をタップして用法を確認し、魔力感知を発動してみる。


 すると、視界がまるでサーモグラフィーカメラの様に切り替わった。


「おおっ!?」


 説明によると、魔力が強ければ強いほど赤く、弱ければ弱いほど青黒く映るらしい。

 試しに自分の手を見てみると、俺の手は真っ赤に染まっていた。


「これが、魔力二十万かぁ……!」


 次に魔力操作を発動して、その様子を魔力感知で観察してみる。


 すると、体内で何かが流動しているのが、視覚と触覚でわかる。


「おおぉっ!!」


 すごい!

 自分の体から外に出た魔力にも触覚がつながってて、魔力で何を触れたかがわかる……!


「もしかして、これで物を持ち上げられたりできるんじゃ……!?」


 早速、俺は池の畔に駆け寄って、魔力操作を使って体外に出した魔力で石を持ち上げてみた。

 すると案の定、石は上に持ち上がった。

 魔力感知を解いて普通の視界で見てみると、まるで石が勝手に浮いているみたいに見える。


「すごい……!

 これはすごく便利だ……!」


 これってつまりあれだろ!?

 サイコキネシスってやつだろ!?


「うおおおおお!

 超能力だぁぁぁ!」


 興奮した俺は、それから暫く空腹も忘れて魔力操作で物を浮かしたり飛ばしたりして遊ぶのだった。


⚪⚫○●⚪⚫○●


 ごめんなさい、取り乱しました。


 冷静になってよくよく考えてみたら、魔法が使える時点で超能力者も何もないわな、うん。


 というわけで、気を取り直して早速山菜取りに行こう。

 今日は献立にスープを増やしたい。


 俺は山菜についての知識は全くないけど、鑑定スキルがあるし何とかなるでしょ。


 俺はそう考えると、トイレを済ませてから森の深いところまで進むのだった。

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