9.そのポケットに入ってる液体の色ヤバくないっすか…?
エッフェル塔はイタリアではなくフランスにあるということを最近知りました……。
<前回のあらすじを30文字以内で説明せよ。>
綺都「幼なじみの女子力に驚きました。」
美織「女子力(物理)なら負ける気がしねぇ。」
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終礼の鐘が鳴り自分が部活へ行こうと教室をでた瞬間、額に衝撃が走った。
「うわっ!」
あまりの勢いに思わず自分は後ろにのけぞり格好悪くしりもちをついてしまった。
次第に衝撃を受けた額に痛みがジンジンと伝わってくる。
衝撃の原因であろう目の前の薄緑色のパーカーを着た少年も自分と同じ様にしりもちをついて額の部分を苦しそうに押さえていた。
「すんません!大丈夫っすか!?」
自分は勢いよくは勢いよく立ち上がり薄緑色のパーカーの少年に手を差し伸べる。
対する彼は舌打ちをしながら差し伸べていた自分の手を掴んで立ち上がった。
細身だが身長は168cmの自分よりも4,5cmくらい高い。中学二年生の割には随分とスタイルがいい。
薄緑色のパーカーの少年がため息をついて口を開いた。
「草食動物か貴様は…前が見えんのか。」
そう言って少年は長い前髪の奥から切れ長の瞳で自分をジロリと蛇のように睨み付ける。
少年の目を見て自分は驚愕した。
「翼さん!!」
「久しいなアヅマ。ちと痩せたか。」
と翼さんはフッ、と自分を見て鼻で嗤う。
広瀬翼さんは剣道の先輩、広瀬礼さんの弟だ。
小学生の頃は礼さんに勝負を挑んで返り討ちにあった後、よく傷の手当てをしてくださったのだ。
中学に入った瞬間一切連絡をしてくれなくなって寂しかったがまさか同じ中学校だったなんて!なんという奇跡だ。
「翼さん!自分会えて嬉しいっす!!」
「そうか。俺もだ。」
「今部活動は何をされているんすか?」
「ああ、化学部だ。充実した中学校生活を送っている。」
「自分は剣道続けてます!!礼さんにはここの剣道部で一年間お世話になりました!!」
「そうか。これからも精進しろよアヅマ。」
「うっす!!……だけど翼さん、なんで東棟へ?科学室なら真反対の方向っすよ。」
そう言うと翼さんは自分に対してビシリと指をさした。
「今日は貴様に用があってきたんだ。」
「え、ええ!?自分ですか!??」
「この作戦には、貴様が必要だ。」
さ、作戦……。翼さんは一体何と戦うんだ!?
しかも自分が必要だなんて…力になれるのならなりたい!!!
「翼さん!自分ついていくっす!!たとえ火の中!水の中!針の山!槍の降る中!硫酸の中っ!!」
「そこまでついてこなくていいし第一まずそんな危険な所俺が行きたくない。」
「さーせん!!自分不器用ですから!」
「存じてる。……あと作戦決行まで15分しかない行くぞ。」
そう言って翼さんは歩き始めた。
自分もつられて翼さんの背中を追っかける。というか、
「えっ?もしかして今からっすか?」
「そうだが?」
「自分これから部活なんすけど……?」
「心配するな。10分程度で終わる。それにもし仮に遅れたとしたら俺が部長殿とうまい具合に交渉しておこう。」
な、なんて器が大きいんだ…!!!
礼さんに似て、仁義の素晴らしいお方だぜ!!
「自分一生ついていきます!!」
「ああ。(一生はキツいぞアヅマ……)」
「でもあんなに強い翼さんでも手強いほどの相手なんですか?今回の作戦の標的は。」
「おそらくだ。奴は容姿端麗、頭脳明晰、無病息災、勇壮活発、大胆不敵、文武両道、眉目秀麗、才色兼備………とりあえずなんでも兼ね備えている奴だ。あと、女にモテる。簡単に言えば男の敵だ。気を付けろ、武道を蓄えている可能性もある。」
「と、とんでもない強敵っすね…!!ちなみにその方の名前はなんとおっしゃるのですか!!」
自分がそう聞くと、翼さんは力一杯ためて言った。
「この学校で最も有名な男……上杉綺都だ。」
「うえすぎあやと!?」
どうしましょう翼さん!!
自分そのお方わからないっす!!!




