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Prolog.
「それでは、ガブリエル、ウリエル、ミカエル……そなたたちを大天使と認めよう」
荘厳な光の差し込む大きな部屋に、静かな声が響いた。名前を呼ばれたものはそれぞれに低頭し、感謝の意を示した。
ただ1人の例外を除いて。
「すまない、大老の御三方。そして、ガブリエルにウリエル。私はこういう肩書きは嫌いなんだ。ここまできておいてなんだけど、ラファエルあたりに代えられないだろうか?」
彼ら3人を大天使に認めたのは先代の大天使だ。いわば彼らの上司である。その彼らの言いつけを目の前で、しかも堂々と拒否されたのだから先代たちは容赦ない判断を下した。
「ミカエル!貴様を人界に落とす!そこでしばらくの間、己の愚考を悔いるがいい!!」
「願ったり叶ったりだね。それじゃあしばらく私は人界にいってくるよ。」
こうして、ミカエルは人界へと落とされたのだった。
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2019/10/20 転載




