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北のマヒュメラ

北のマヒュメラ国の悲しい成り立ちです。

「北のマヒュメラには奴隷が集まる。」

と、よく言われるようになったのはこの国の悲しい成り立ちが関係しているからである。


その昔、マヒュメラは植物が育ちにくい寒い土地の為狩猟民族のボルドゥル人が土地の獣を狩って生計を立てていた。ボルドゥル人は狩りが得意で飛び矢と投げ石縄を使い馬に乗って1日中狩りをしていたので人々で肌は浅黒く、黒髪で引き締まった体躯をしていた。


文字を持たない民族だったので他の国と交易する際は通訳をしてもらいながらやっていた。これが悲劇の元になった。


通訳をしていたのはボルドゥル人とナハトバの民の間に生まれた身分の低い人達だった。


当時ナハトバ商人として成り上がってきたプベルル商団は通訳を低い賃金で雇いながら、ありとあらゆる無茶な要求をボルドゥル人にしていた。

交易するには1回につき一人ボルドゥル人の子供を渡す事。交易が済んだら住む家を1つ商団に渡す事。


そうして商団はいつしかナハトバを凌ぐように勢い付いていった。


ボルドゥル人は本来穏やかで優しく、情の厚い民族だったが、他の国と交易を広げる事で今まで流行った事の無い病がボルドゥル人達に広がり、次々と大人達は命を落としていった。

孤児となった子供達を養う余力も無い為、孤児達は交易の度に商団に引き取られていった。

商団は初め孤児達を使用人にするために躾ていたが、段々増えたのでナハトバやカシュトゥムで禁止されていた人身売買として周辺に売り歩くようになり、更に多くの富を得るようになった。


やがて、北の都マヒュメラと呼ばれていたボルドゥル人達の土地は、商団の権力者ブバーラによって国と形作られ、通訳として使われていた老人バシャムを王と定めた。

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