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世界一の鍛冶職人

今回も短いです。

翌日の朝、まだ空も薄暗い時間に目が覚めた。


「ふわぁ~あぁ」


大きなあくびを聞いて俺が目を覚ましたことを感じ取ったカナリアはすぐさま俺の肩に飛び移ってきた。


「おはようカナリア」


「きゅい」


肩に乗ったままでは顔を洗えないので一旦、椅子の背もたれに戻らせ、洗面所で顔を洗ってから再びカナリアを肩に乗せた。


少し時間が早いけど武器屋か鍛冶屋に行こう、流石に素手じゃあ固い皮膚や鱗を持った魔物に対抗できないからな。

封印していないときならそんなもの関係ないんだけどね。


部屋を出て、一階に降りると受付には昨日の少女がいた。

此方に気が付いたのか受付から身を乗り出している。


「お出かけですか?朝食は7時から8時までの間なんですけど、どうします?」


こっちの世界にも時間ってあるのか、でも時計とか見たことないな。


「どうやって時間を知ることができるんだい?」


「ほえ?街の真ん中に時計台があるじゃないですか」


そんなのがあったのか、全く知らなかった。

確かに大きな塔があるなとは思ったけどさ、ただの観光名物みたいなものだと思ってたからな。


「そうなんだ、ありがとう。ご飯は帰ってきた時に間に合ったら食べるよ」


「わかりました。鍵を預かりますね、それではいってらっしゃい」


少女に見送られながら俺はギルドに向かう。なんで武器屋じゃないのかって?だっていい武器屋とか知らないんだもん。


ギルドに入ると昨晩のような騒がしさは無く、朝早くなのもあってか人はちらほらとしかいなかった。

受付には昨日俺の受付をしてくれた猫獣人がいたのでそこに向かった。

他の受付嬢は俺と目があっただけで逃げ出そうとしてるからな。

・・・少しショックだ・・・。


「すいません、聞きたいことがあるんですがいいですか?」


「はい、いいですよ」


「いい腕の鍛冶屋とかいいものが売ってる武器屋ってどこにありますか?」


「それならガルドさんの鍛冶屋がいいですよ、何せ世界で一番の鍛冶師ですからね」


「そうですか。ありがとうございました」


「いえいえ。それと、今度からあなたの受付担当になりましたミラです。

よろしくお願いしますね」


「はい、よろしく」


冒険者にはそれぞれ担当職員が付くのか、変わってるな。

そんなことより、ガルドさんとやらの鍛冶屋に行ってみよう。


この街は中心にある王城から3方向に3つの大きな通りが外壁に向かって伸びている形の街になっている。

王城から北に延びているのが商い通り、南東に延びているのが大通り、南西に延びているのが宿屋通りとなっている。

今日俺は南東から逆時計周りにこの街を回っているのだ。


「店がいっぱいあってよくわからないなぁ」


商い通りについたものの色々な、店が立ち並んでいてよくわからない。

店舗だけならばなんとかなるものの、出店などもあるため、余計に訳が分からなくなる。

これは人に聞いて回るしかないな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人に聞くこと十数回、道に迷う事数回を経て、ようやく目的のガルドさんの鍛冶屋についた。大半の人がそんな店知らないと答えていたので、本当に世界一の腕前なのかと不安になってしまった。


店があったのは商い通りと宿屋通りの中間らへんに位置する入り組んだ路地の一角にあった。店の外見は周りの民家とあまり変わらず、金槌の看板がつるされているだけであった。

俺は意を決して中に入ってみた。


「すいませーん」


中は薄暗く、とても人がいるような雰囲気ではなかった。


「すいませーん、ガルドさんはいらっしゃいますかー?」


「うるさいのよっ!!」


店の奥から可愛らしい声が聞こえた。

あれ?男じゃなかったの?

店の奥から現れたのは大きな金槌を担いだ身長140位の小さな黒髪の少女だった。


最近小さい子によく会うなぁ~。


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