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盗賊狩り 2

長らくお待たせしました、久しぶりの投稿です。

さて、そろそろ殲滅するとしよう。

ミュラも早く出たいと言っていたからな、姿を隠さずに突入しても聖炎の大鎌があれば死ぬことは無いだろうし後ろからの不意打ちにもスキルで対処できるだろうから問題は無いかな。


「さあ、狩りの始まりだ」


聖炎の大鎌を肩に担ぎ、もう一つの道へと進んでいく。


因みにカナリアは外の木に止まって待機していてもらっている。一応、使い魔ってことになっているから危険なときは魔力を消費して召喚できるから問題は無い。






「あり、また分かれ道だ」


大して広くもないのによくもまあ、ここまで分かれ道になってるよな、しかもさっきの道は自然に出来たっぽいけどこっちは明らかに人の手で掘ってるよな、つるはしとか落ちてるし。

索敵で見るにこっちの方には二人だけ、もう一つの方には残りの十人の反応がある。でも変だな、さっき調べた時には全員一緒の場所に表示されていたのに今はバラバラだ。もしかして距離がある場所を示す時は大まかに表示されるとかなのかも知れないな。


「とりあえず、大人数と戦ってる時に挟み撃ちにされても困るから二人の方を先に始末するか」


人工的な穴の方に進んでいくと、だんだんと螺旋状に下って行くつくりの道になっていた。

おいおい、まさか地下室とかっていうパターンかよ。

だとしたらこの先は食糧庫か宝を蓄えておく場所かな?でも、見張りがいるってことは宝の可能性が高いな。


隠密のスキルで足音を無くして下って行き、最下層に到着した。造りとしては見張りがいる場所からは傾斜の終わっている場所は見えなくなっているのでそこの壁際から辺りを観察する。

中は小部屋のようになっていた。奥にミュラがいた部屋と同じように扉がついていて、その扉の両側に見張りがいた。


二人まとめて殺すか、幸い二人の距離はそれほど離れていないから一瞬で距離を詰めればあいつらは動くことも出来ずに死ぬだろうしな。


息を軽く吐いて、聖炎の大鎌を持ち直すと壁から飛び出て一気に二人の見張りに肉薄する。

見張りは虚を突かれてその場で固まってしまったが、そのまま横に大振りに振る。見張り二人は腰よりも少し上のあたりから二つに分かれ、切り口からはおびただしい量の血を噴水のように噴出している。


死体を尻目にしながら扉を開けて中に入ろうとしたが生憎鍵がかかっていて開かなかった。見ると死体のうちの一つの腰帯に鍵がついていた。鍵を取るついでに腰についていた細身の剣ももらっておこう。ボルドに売れば少しは金になるだろうからな。もう一人の方は……駄目だ、剣も真っ二つだ。諦めよう。


さあ、中に入ろうか。


鍵を使って扉を開けると中は真っ暗で一寸先も見えない。そこで壁にかかっているカンテラを持ってきて中を照らす。


「おお……宝の山だ……」


中にはいくつかの袋と武具、それに本も置いてあった。袋の中をのぞいてみると中には金貨や銀貨、それに色とりどりの宝石が詰めてあった。


早速回収しよう、なんて言ったって金だからな、全部集めないともったいない。俺が有効活用してあげよう。そこらにあった袋を片っ端から魔法の袋に詰めていく。その際に何枚あるかの確認も忘れない。その結果、金貨が六十九枚と銀貨が百七十四枚、銅貨が四百二十五枚あった。うーん、ゴージャス。宝石の方は解らなかったけど大小合わせて十二個あった。武具も全て魔法の袋に入れた。ボルドの武器屋に売れば金になるだろう。さて、次は本だな。本は三冊しかなかったがその中に興味を引かれるものがあった。タイトルは『ゼローグ大魔法辞典』と言うものだった。気になるな、少し読んでみるか。


『魔法とは、人間の体内の心臓部で製造される魔力を属性のついた魔力に変質させ、それを使う事であらゆる現象を引き起こすものである。魔法の属性には、火、水、風、土、闇、光がある。それぞれの属性には相性があり、火は水に弱いが風に強い。水は土に弱いが火に強い。風は火に弱いが土に強い。土は風に弱いが水に強い。光と闇は他の属性との相性は無いが、その二つは対等な存在であるとされている。これらの魔法を一般魔法と呼び、これらに属していない属性を持たない魔法や、魔物を従える従魔の魔法があり、その他には、エルフのみが使える魔法を精霊魔法と言う。』


あれ、氷は無いのか?それに雷も。なら俺が魔拳のスキルで使っていたあれはなんだったんだ?


『魔法の発動は基本的に杖を使って発動させる。この杖は魔法を使う際の補助具のような機能をしていて、杖を媒介として魔法を使う際の魔力の無駄な消費を抑える効果があり、高級な物であれば先端部に魔石と呼ばれるものがついている。魔石とは魔物の体内で生成され、ダンジョンの魔物を殺した際に稀に死体から出てくることがある。何故、ダンジョンの魔物からしか取れないのかは、判明していない。魔石には色がついていて、赤は火、青は水、緑は風、黄は土、黒は闇、白は光の属性を持っている。魔石の希少性は大きさと色の透明度にある。大きければ大きいほど使用する魔力が減り、透明であればあるほど魔法の威力が増すのだ。』


魔石……もしかして朱雀の洞窟で出てきた宝箱に入ってたあれもそうなのかも知れないな。でも、どうやって宝石と見分けるんだ?


『これは、少し見ただけだと宝石とは見分けがつかないが、魔石に魔力を流せば淡く発光するので見分けがつく』


なるほどね、世の中上手くできてるんだな。


『因みに魔法は保有魔力と属性の相性が無ければ発動することはできない。保有魔力は体の中の心臓部に意識を集中させ、心を落ち着かせ、心臓部に蓄積されている魔力を感じ取ることで、どの程度の魔力があるかわかる。属性の相性は検証することでわかる。なので、その検証方法をここに記載しておく』


ここまで読んだところで足音が聞こえてきた。


せっかくいいところだって言うのに、空気読めよまったく。

仕方ない、続きは宿に帰ってからだな。


扉から出て小部屋で待ち構える。大鎌は狭いところでは扱えないので通路では戦えないのだ。


何も知らずにやって来た盗賊の首を刎ねて、来た道を戻る。


上り坂だったため、少し疲れたけど問題は無いだろう。

さて、そろそろ行きますか。


隠密は使わずにわざと足音を立てて進む、戻ってきた仲間だと勘違いさせるためだ。

盗賊たちは十人単位で集まっていたのだから其れなりの広さはあるだろうから聖炎の大鎌も振るう事ができるだろう。


一分もしないうちに盗賊たちが集まっている場所まで来た。一人がこちらに向かってきている。仲間だと思っているんだろうか、バカなやつ。


そいつと対面すると相手は驚いたような顔をしてそのまま首を刎ねられて死んでいった。残りのやつらも異変に気がついたのかそれぞれ立ち上がって武器を構えている。


「お前、なにモンだ」


一番奥にいて、一番偉そうなやつがそう言ってきた。


「何って、あんたたちを殺すやつだよ」


「ふざけんなっ!」


七人のうち、二人が左右から同時に剣を振りかぶってくるがそれを聖炎の大鎌の持ち手の部分で受け止める。そのまま二人を押し返して大鎌を横に振る。一人は剣で受け止めようとしたがその剣さえも切り裂いて二人を死体へと変えた。仲間が殺された怒りで偉そうなやつ以外の四人が一斉に襲い掛かってきた。


そんなことしても無駄なのに。


手前の二人を切り裂いて、返す手で残りの二人も切り裂いた。

残ったのは偉そうな奴だけ。そいつも目の前で起きた惨劇に恐怖で腰を抜かして戦意喪失してるけど容赦はしない。ゆっくりと近づくと股間を濡らしながら後ろへと無様に這って逃げている。

これじゃあ、俺が悪者みたいじゃないか。


「ま、まて。待ってくれ、頼むから」


「あんたはそう言って助けを求めたやつを助けたのかい?」


「い、いやだ。死にたくねぇ!」


「それじゃあ、さようなら」


俺は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった盗賊の顔に聖炎の大鎌を振り下ろした。

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