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48、モフモフが大好きなため サンドならどっちが好き?

 メアリーは緑色の海みたいな草原に転移された。

 一陣の風に雑草がいっせいに葉裏を見せ、濃い緑一色の草の海が鈍く銀色に輝く。


「おいい!メアリー、こっち!」


 メアリーはネフェ叫び声に辿って眺めると、自分に向かって手を振る仲間たちが目に映る。

 一刻も早く仲間と勝利の喜びを分かち合うため、走り出す。


「皆!私勝ったよ!!!」


 仲間たちもメアリーに向けって走り出したが、不意にある剣士の身なりをしている女性が現れ、レオラより速いスピードでメアリーをぎゅうっと抱きしめた。


「きゃ──っ!流石あたしの美咲、じゃなくてメアリーだ!」


 メアリーは女性の行為にビックリさせたが、話を聞くと直ちにその正体を分かったのだ。


「椿姉ちゃん!放せよ!」

「あれ、椿、誰~ あたしは普通のプレイヤーよ」

「あれ~ そうだ~ 後で葵姉ちゃんに教えましょう~」

「ごめんなさい!それだけでやめてくれ!」


 二人が話し合う間に、皆はメアリーのところにやってきた。

 二人の話を聞くとネフェとレオラが声を掛ける。


「本物の椿姉だ、久しぶりだぜ!」

「椿のお姉ちゃん?おいらのこと覚えますか?」

「勿論~ 亜子ちゃん久しぶり~!」


 皆が挨拶した後、椿は何かのことを思いついたようにビックリして叫び出す。


「アナウンス忘れてった!」


 続いて空にアナウンスが響く。


『二番目のクリアパーティーも出現しました!メアリーちゃんと仲間たちのパーティーですよ~!他のパーティーも頑張ってくださいね!』


「椿姉ちゃん、恥ずかしいよ!辞めてください!そして、どうしてわざわざゲームに入るの?アナウンスなんてログインしなくでもできるはずじゃないかしら?」

「賞品を渡すためよ!これよ~」


 椿はあるアイテムをメアリーに渡した。


「これは?」

「毎日10位以内のパーティーに送るもの、気にった場所で使うとハウスになれるよ!これはメアリーちゃんに特別用意したタープよ~ 楽しんでくれよ~」

「おおお!ありがとう椿姉ちゃん」

「それじゃ、あたしは仕事に戻るよ。次のパーティーがそろそろ来たよ!」





「それなら、いい場所を探しましょう!」

「「「「「ウオォォォ〈なのじゃ〉!」」」」」







「素敵!!!」


 メアリーたちは緑の海から抜けると生き生きとして森と鏡のような湖が目に入る。

 空から青く澄んで絹のような光は木の葉を透き通ると、水面をキラキラと光らせている。


「ここはどう思う?湖の隣で部屋を建つのはいいと思わない?」

「あたしは賛成なのじゃ!」

「僕も、僕も!」

「いいと思うぜ、きっと遠いところから見つけたでしょう~ 流石メアリーの目だぜ!」

「ネフェだら!今回は本当に勘だよ!」

「あらまぁ~ このような素敵な場所でユニコーンが現れかもしれないわ~」

「綺麗な場所だった!おいらも賛成~」

「よっし、それなら、ここに決めたよ!」


 メアリーはさっき貰ったアイテムを使うと、ある建物が現れた。

 部屋というより、数メートル高さがある猫のぬいぐるみと言うならより適切なのだ。

 ドアが猫の口に設置していて、両側に窓がある。

 それを見ると、メアリーとアヤメ、そしてレオラ三人は即座に目をキラキラとして叫び出す。


「「きゃ──っ、かわいい─────っ!!」」

「おおお!でかいネコさんなのじゃ!!」


 他の三人がそれを見ると、各自複雑な表情が顔に浮かべる。


「アハハ…これは特別タイプか…流石椿姉だぜ!」

「そう…ね、メアリーの好みだ!」

「あらまぁ~ 皆が嬉しそうだわ、早くはいろう~」


 メアリーたちはネコのハウスに入ると、部屋の全貌が明らかになる。

 一階は居間、食堂、お風呂場、トイレでおり、二階は六つの部屋が用意した。


「あらまぁ~ もう12時だわ。そろそろご飯を食べましょう~ 可愛い娘たち、ポッチェトからあたし特製の料理を出してくれ~」


 皆が食堂に着くと料理を取り出そうとしたところに、メアリーは手を挙げて声を掛ける。


「皆!せっかくこのような美しい風景なのに、ピクニックしようよ!」

「ピクニックか~ ちょうど敷物があるわ~」

「「「「「やった、ピクニック〈なのじゃ〉!」」」」」


 ひとしきり風が吹き過ぎて、木々が青い空を背景に涼しげに揺れている。

 まるで吟遊詩人の歌の中にしか現れなかった仙境で、芝生に敷かれる敷物に座って女性たちが美味そうに色とりどりのサンドイッチを口に運ぶ。


「ピクニックと言ったらやっぱりサンドイッチだわ~ 雪のようにふわふわとしたパンとクリムのようにタマゴと組み合わせば、絶品だわ~」

「そうじゃ~ エビフライのカツカツ食感とタルタルソースの絶秒的な組み合わせば、やっぱりエビフライサンドは最高の美味なのじゃ!」

「いや!パンに挟んで一番美味しいのはロースカツのカツサンド以外にほかならないぞ!」

「しかし、カツには熱いうちに食べるのは一番、サンドイッチにして一番美味しいのはツナマヨだぜ!!!」

「いいえ!ほどよい食感を残し潰されたジャガイモとマヨネーズを組み合わせ、さらにふわふわの食パンに挟んで! おいらはポテトサラダサンドが大好き!」

「いや!マヨネーズと一番相性がいいのはツナだぜ!!」

「いええ!ポテトサラダだ!」


 ネフェとレオラはどっちはマヨネーズと一番相性がいいについて争いが止まらない。

 ライナーはそれを見ると、二人を宥める。


「まぁまぁ、二人とも落ち着いて、一緒にロースカツサンドを食べよう!」


 しかし、隣に座ってアヤメはイライラしてライナーを睨む。


「ライナー!カツサンドなら絶対にエビフライサンドなのじゃ!!」

「いや!ロースカツサンドだぞ!」

「どっちでも間違ったぜ、一番はツナマヨサンドだぜ!!」

「そっちも違うよ、ポテトサラダサンドだ!!」

「可愛い娘たち、タマゴサンドこそ一番美味しいだわ~」


 味の好みの争いがだんだんと激しくなってしまう。

 メアリーはさっきからずっと幸せな顔を見せながらサンドを口に運んでいる。


「「「「「メアリー〈ちゃん〉!!」」」」」

「えっ!なに!?」

「「「「「どっちが一番美味しい〈のじゃ〉!!?」」」」」

「あっ、あれ、わっ、私なら、フルーツサンドが一番だと思うよ」


 メアリーはそう言いながら、鮮やかな果実を挟んだサンドを口に運ぶと、即座に至福な顔を見せる。


「この甘い果物とクリムが酸味と甘みが完璧に組み合わせ、最高~」



 メアリーの幸せな顔を見ると、皆は癒されたようにさっきの争うことをすっかり忘れてきた。




「忘れてた、メアリーはあっちの人間だぜ」

「まぁ、そういえば、おいらたちは何のため争ったの?」

「元々大してことではないぞ!せっかくいい景色なのに、楽しみながら食べよ~」

「そうじゃ!メルラさん、エビフライサンドもう一個欲しいのじゃ!」

「はいはい~ どんどん食べてくれよ~」



 こうして、メアリーは何も知らないうちに、筋違いの答えでもう一度パーティーの危機を乗り切らせていた。


お読みいただきありがとうございます。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。

拙作を評価していただけるととても励みになりますので、大変嬉しいです。


予告:錬金術をメインとするVRMMO小説の新作『ララリのアルケミーダイヤリー ~もふもふと共にゲームを満喫する!~』来週公開予定です。勿論、主人公は可愛い女の子と最強のモフモフですよ。楽しんでください。

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