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44、モフモフが大好きなため 樹木の海と雲上の世界

「よっしゃー!六階到着だぜ!!」

「おおお!ジャングルなのじゃ!!」


 メアリーたちの目に映ったのは、生い茂る林が枝を絡め合うように広がる緑の海だった。日光が樹木の間に差し込んで、木の葉をキラキラと光らせる。

 緑色の海に世界に身を置いて、時折風が木の葉を動かす音が聞こえた。


『六階クリア条件:樹海迷宮の出口に到達すること』


「今回は迷宮かしら?うん……葉に遮られて見えなかったよ!!」


 いくらメアリーの視界がどれほど広くても、茂る林を透き通って出口を探すのは容易ではないのだ。


「そうしたら、僕に任せろ!メアリーも一緒に来るぜ!」

「えええ!」


 ライナーは急にメアリーの手を繋いで、軽やかに高い木のてっぺんに登ってきた。


「これで、ちゃんと見えるぞ!」

「ビックリしたよ!今度は私に話してくれよ!全くライナーらしくないよ!もう!!」


 ライナーは顔には苦しい微笑が凝っていて、メアリーに謝った。


「すまん、ちょっと追い詰められちゃったぞ!アハハ……」

「まぁいいか、早く出口を探そう~アレは!!!?」


 二人は見渡す果てしがない樹木の海に辿って眺めると、雲上に聳える粗大な樹木が目に飛び込む。


「出口はきっとあそこにあるよ!早く下に降りて皆に教えよう!」

「はいよ!」


 二人は降りて、見えた樹木のことを皆に教えた。


「そういうわけで、あのでかい木がきっと出口だと思うよ」

「そう…か…確か他の手がかりがなかった……いいぜ、あそこに向かうぜ!」

「でも、このような森でマップが使えないなら、すぐ道に迷ってしまうわ」

「それじゃ、僕は上に確認しながら進んで、皆が僕についていけばいいぞ!」


 メルラの疑問を聞くと、ライナーは直ちに提案をして、木のてっぺんに登ってきた。

 こうして、メアリーたちはライナーについて、目的地へ向かう。


「あらまぁ~ 今日のライナーちゃんが積極的だわ~」

「ええ……でも、何かいつものライナーらしくないよ……」

「そうよ、先ほどゴーレムを探した時、まるで何かに追い詰められたようにイライラしてたよ」

「えええ!そんなことがあったかしら?アヤメちゃん、何か心当たりがあるかしら?」


 アヤメはいつものようでなく静かに話を聞きながら、思い出にふける。




 時間をイベントの前の日に遡る。


「あなた最近イライラしってるよ、大丈夫なのじゃ?」

「大丈夫だ……が、ずっとあることを考えてるさ」

「何じゃ?あたしに教えるのじゃ?」

「あぁ……レオラがパーティーに参加した後、僕の存在意義がまるでなくなったように感じた……」

「はぁぁ!そんなバカなこと言うな!レオラちゃんはレオラちゃん、ライナーはライナー!全く違う存在なのじゃ!!!」

「しかし、盗賊の僕は火力やスピードなど全てレオラより劣化してたぞ!このままじゃ、僕の存在意義はただの影移動だけだぞ!新しいスキルや装備などを獲得しなければならないと……」






「アヤメちゃん、大丈夫かしら?」

「大丈夫なのじゃ!あたしはいつもピンピンしているのじゃよ!ライナーのことも心配必要ないのじゃ!きっと大丈夫なのじゃ!」



「自分にそこまで追い詰められてしまうなんて、ライナーのバカ!!」

 アヤメはこそこそと呟きながら、後でメルラさんにライナーのことを相談しようと思った。




「「「「「「おおおおお!! 凄い!!」」」」」」


 20分経過して、メアリーたちは複雑な森から抜けて、樹木のところにたどり着いた。

 そこにはまるでファンタジー小説によくある世界樹(ユグドラシル)とそっくりした青々とした巨大な樹木が立っている。


『おめでとうございます。隠し転移装置が見つかった!ドアに入って雲上エリアに移動してください』


 システム音が耳元に流れ込むにつれて、巨大な樹木の底にドアが現れた。


「おおお!わけわからないが、凄いのじゃ!!」

「ほんとう~ 流石メアリーちゃんとライナーちゃんわ~」

「私はただ木を見つけただけですよ。ライナーが道をはっきりと案内してくれないと、きっと何処で道に迷ってしまいましたよ」

「そうよ、ライナーのお陰でだから、感謝するぜ!」

「いや、僕はただ……」


 ライナーは皆に褒められて、顔が恥ずかしそうに赤く染まる。


「おおお!ライナーが照れたのじゃ!!!」

「アヤメ!お前!逃げるな!!」


 ライナーの笑顔が戻ってきたことを見ると、皆の心がほっとした。一緒にドアに足を踏み入れる。

 しかし、アヤメ意外に誰でも気付かなかった。それは皆が心配させないように作った笑顔だった。





 メアリーたちはまるでエレベーターのような転移装置から歩を踏み出したとたん、足からふわふわした感触が伝わって来る。

 彼女たちの目に入ったのは、まるで雪のように真っ白な雲上の世界であった。


「くらえ!」


 アヤメは直ちに地面の雲を丸めてメアリーに投げる。

 柔らかい雲の玉がメアリーに当たって、ふわふわした綿あめのようにふっと散らばった。


「面白い! 私も!」

「おいらも!」


 メアリーとレオラも雲を拾って、アヤメに投げる。


「あんたたち、よくやったのじゃ!くらえ!!」


 三人の遊ぶ姿を見ると、メルラがネフェとライナーの手を引っ張って前に走る。


「メルラさん、何を?」

「あたしたちも一緒に遊ぶわ~『雲合戦』!」

「「えええええ!!」」


 メアリーたちは楽しそうに遊んでいる間に、空にアナウンスが響く。


『雲上エリアへようこそ。隠しボスを倒したら、5ポイントを贈呈します。更に10階に転移できますよ~』


お読みいただきありがとうございます。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。

拙作を評価していただけるととても励みになりますので、大変嬉しいです。


予告:生産をメインとするVRMMO小説の新作近日中公開予定。勿論、主人公は可愛い女の子とモフモフですよ。楽しんでください。

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