「すごいかぜでした」 2011/09/21(水)
朝はパラパラとしか降っていなかったのに、お昼は暴風雨でした。台風です。大変です。
学校では雨がものすごい勢いで窓に叩きつけられて、だだん、だだだんってすごい音がしていました。風に揺られたのか古い校舎はみしみしと嫌な音を立てていました。学校は普段より一時間早めに終わりになったのですが、ものすごい雨と風で外に出ることが出来ませんでした。
猫耳さんは「台風みゃ! コロッケ買いに行くみゃ!」ってなぜか大はしゃぎしていましたが、一歩外に出て飛んできた落ち葉が顔に当たって泣きそうになっていました。「落ち葉が凶器みゃ! 死ぬみゃ!」ってスカーフとスカートが飛ばされそうになりながら、校舎の方に駆け戻って来ました。髪を結んでいたゴムが片方飛ばされて、ボサボサになっていました。
あまりの風に、傘を差すこともできませんでした。少し風が落ち着いたのを見計らって、猫耳さんと一緒に学校を出ました。うちに帰りついたら猫耳さんと一緒に買い置きの材料でコロッケを作って食べました。
心配していたお兄ちゃんは「帰り着くのに四時間かかったよ」って夜の十時過ぎに帰ってきました。電車が止まっていて大変だったみたいです。
この日記を書き始めて丁度一年が過ぎました。ちょっとだけさぼったりもしましたが、一年目の今日、この日記を閉じることが出来ます。少し寂しくて、でもちょっとだけ満足です。
だいぶ涼しくなったベランダから高い所にある暗い雲を見上げて、明日は晴れるといいなと思いました。
台風で電車が止まった日、ふと、「そういえば今日で日付上はうさみみ日記一年目だなぁ」と思い出して書いたものです。
・うさみみ日記について
うさみみ日記は、ウサギの耳を生やした「うさみみ」さんが日常を記している風を装った、架空の日記です。十%くらいはわたしの日常混じってますけれど。別に毎日コロッケ食べてるわけじゃないですが。
だいたいのお話はタイトル横の日付に実際に書いて某スレに投稿していました。
日記形式のため世界観についてまったく本文中で説明が足りないので、ここで少し補足しておきます。
とあるバイオハザードにより遺伝子異常が進んで、ほとんどの人類が獣人化しています。ちゃんとした人間の耳の他に、獣の耳があり、お月様の下では本当姿をさらすことができます。
ちゃんとした戸籍上の名前はありますが、互いを「うさみみさん」「猫耳さん」「犬耳さん」などと獣の耳の形状で呼び合うのが一般的です。
うさみみさんのお兄さんは「おおかみみさん」。きょうだいで耳が違うのは、血がつながっていないから、もしくはお父さんが狼耳でお母さんが兎耳なので、遺伝的にどっちかになってしまったかんじです。
両親は月でニンジンを作るお仕事をしています。月に1度ほど、手紙のやりとりがあります。
電話は残念ながらまだ月までは届きません。お兄さんがうさみみさんを養っています。
うさみみ日記、ねこみみ日記もですが、基本的に架空の登場人物が未来の自分に向けて日記をしるす、という感じで書いています。何の説明もなしに登場人物が出てくる点や、背景の説明がないところはご容赦下さい。 想像して補完していただけると幸いです。




