表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歩く賢者の石  作者: 望月二十日
閑話
41/56

閑話3:アンコ

「ご主人ご主人、アレやってアレ」


 久しぶりにアンコと風呂に入っていると、水てっぽうを催促された。


 本当に久しぶりだな。リリセラと出会ってからは初めてか。

 思えば遠くまで来たもんだ。物理的に。異世界だもん。

 ……それはちょっと違うか。



「ご主人?」


 ぼーっと考え事をしていたら再度催促された。


「ちょっと待ってろ、水てっぽうは俺がやるより、アンコができるようになった方がいいだろ」


「できるの?」


「そりゃー、アンコ次第だな」


 アンコの手を取って形だけ作ってやる。


「水が漏れないようにしつつ、一箇所だけ穴を開けて押し出すんだ」


「おー、……できない」


「俺はできるぞ。ほら、えいえい」


「ずるい」


「ずるくはないだろ」


 悪戦苦闘しながら水でパシャパシャと遊ぶアンコ。全然できていない。

 でも形はしっかり教えたから後は練習してればいつかできるようになるだろ。



「気になるならくればいいのね」


「恥ずかしいんだろ」


 アンコも俺も、実はリリセラがこの風呂のそばで聞き耳を立てているのがわかっていた。匂いとか気配で。


「おーい、リリセラも一緒に入るかー?」


「ひゃぁーー! ノイエさーん!」


 逃げるリリセラ。なぜそこでノイエに助けを求める。


「いっちゃった」


「リリセラもノイエも大人の女性だから恥ずかしがり屋なんだよ」


「おー、なるほどー」


 これでリリセラとかが恥ずかしがらずに「ワタクシも入りますー」とか来たらそれはそれでショックだし。

 アンコが恥ずかしがり出したら、なんか父親みたいな気分でショックを受けるんだろうけど。


 結局どう転んでも、ショックを受けるのか、俺は。面倒くさい男だ。



「ご主人ご主人、もっかい見せてぴゅっぴゅーって奴」


「だから水てっぽうな、名前を覚えてくれ」


「あーい」


 うんうん、アンコは全然変わらなくて安心するね。そのままの君でいて。







 その夜、寝室で寝る前にアンコが意味不明な事を言っていた。


「リリ、リリ。あのね、見たけどご主人の下むいてた」


「ナニがですか?」

閑話は自由に書けて楽しいです。

次から3章。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ