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フルメタル・オンライン

副題:エルフの緑はミリタリーの緑


どうも、常夏鳳梨です。

最近、エルフとミリタリーにハマったので書いた作品がこちらになります。


あと、最後に一言。

エルフに迷彩柄って間違いなく合うよね?

20XX年、VRゲーム業界に一つのゲームが生まれた。


そのゲームの名はフルメタル・オンライン。

本格的なミリタリー要素が売りのミリタリーゲームで、敵陣営と戦うためのアイデアと知識を戦略として練り、それを実行することができるシミュレーションゲームとしても知られていた。


そのことに加え、この頃になるとファンタジー系VRゲームの人気が低迷していたこともあってか、フルメタル・オンラインは瞬く間に人気ゲームとしての地位を確立していた。


そして、この日もまたフルメタル・オンラインで遊んでいたプレイヤー達は居たようで


「前方クリア!!いつでも行けます!!」

「行くぞ!!フラッグはもうすぐだ!!」


市街地を模して作られたフィールドにて、そんな声が響き渡っていた。


そんな彼らの片手にはアサルトライフル、体には防弾チョッキとバックパック、頭にはヘルメットが装備されており、誰がどう見ても歴戦の猛者と言っても過言ではない格好をしていた。

また、プレイヤー達の中には狙撃を得意とする者もおり、彼らは味方陣営の狙撃担当のプレイヤーの姿を確認した後、そのまま市街地の中を前進していった。


銃を構え、警戒を怠ることなく、ジリジリと敵陣の中を進んでいくプレイヤー達。

ちょうどその時、その敵陣の中で何かの音が聞こえたかと思えば、プレイヤーのうちの一人が倒れたため、仲間である他のプレイヤー達はギョッとした顔になっていた。


「クソッ!?ヘッドショットか!?」

「オイ!!すぐに狙撃兵に連絡しろ!?」

「もうやってるよ!!やってるけど.....通信が繋がらないんだ!!」


仲間の脱落をきっかけに、困惑とパニックが一気に押し寄せるプレイヤー達。


このゲームでは、仲間割れやパニックが発生したチームほど、敵に狙われやすくなる。

それはつまり、チーム全体でのゲームオーバー率が高くなるのである。


そのこともあってか、リーダー格の男は焦っていた。

焦っていたからこそ、市街地の路地裏に潜んでいた一人の男の存在に気がつくのが遅かったのか、彼がその姿を目視したその瞬間には、どこからか転がってきた手榴弾の爆発に巻き込まれていた。


「しゅ、手榴弾!?」

「何で手榴弾が....!?」


そのこともあってか、更に困惑しているプレイヤー達を尻目に、路地裏から出てきたのは....そのプレイヤー達と戦っていた他のチームであった。


だからか、奇襲に遭ったプレイヤー達は嵌められた!?と察したのだが、その時には戦闘の影響で味方陣営のプレイヤーの半数が失われていたため、彼らは別の路地裏へと撤退を余儀なくされていた。


しかし、プレイヤー達が路地裏へと逃げ込んだその瞬間、何か物音がしたのでプレイヤーが視線を上に向けると


「....やっと気がついたか」


その言葉と共に、プレイヤー達の頭上に一人の男が....迷彩柄のケープを身に纏った飛び降りる形で現れたかと思えば、アサルトライフルで一人ずつ始末していったため、その場はパニック状態と化していた。


そんな彼らを尻目は、彼は手に持っていった武器をアサルトライフルからナイフに変えると、生き残っていたプレイヤー達を次々と倒していった。

それはまるで、軍人と言うよりかは暗殺者のような戦い方であったため、一人のプレイヤーは悔し紛れにこう呟いていた。


「コイツはアタッカーじゃなくて....アサシンだろ!!」


その皮肉混じりの声を聞きつつ、敵チームのプレイヤー達を倒す男。

それと同時に、自身の属するチームが敵のフラッグを奪ったアナウンスが流れてきたため、今回のゲームは自身のチームが勝ったのだと察したのか、フゥと一息吐いていた。


そして、そこに味方チームの面々が現れたのだが....粒子化する形で消えていく敵プレイヤーの姿を見たからか、仲間達はまた派手に暴れたなと思いつつ、彼に付けてこう声をかけていた。


「よぉ、お疲れさん」

「お前もな」


友人とそんな軽口を交わしつつ、市街地を模したフィールドの中を歩いていく男と仲間達。


男はタルコフというプレイヤーネームにて、かれこれ数年は彼らと共にこのゲームをしていた。

最初こそは暇つぶしだったものの、次第にその腕はメキメキと上がっていった結果、いつの間にかアタッカーとして重宝される程の腕と実力を持つようになっていた。


なので、この日もまたアタッカーとして活躍していたのだが....その戦い方があまりにもアレだったため、最近ではアサシンと呼ばれるようになっていた。

そのためか、本人は非常に解せないという顔になっていたのだった。


「タルコフ、またアサシン扱いされたことを気にしてるのか?」

「いやだって、俺はただアタッカーとして戦っていただけだぞ?」

「アタッカーねぇ.......」


タルコフがそう言った瞬間、何か言いたげな顔になる友人。

そして、その様子を見た彼は不満げに何だよと呟くと、徐ろに友人はこう言った。


「お前、アタッカーって割には結構素早いし、あと手際も良いからなのかは分からないけどよ....掲示板の方では『迷彩柄の暗殺者』って呼ばれてるぞ」

「....嘘だろ」


自身にそんな異名が付けられていることに対し、分かりやすくショックを受けるタルコフ。


しかし、装備品として迷彩柄のケープを着ていることや、自分に合ったプレイスタイルを模索した結果があの戦い方に繋がったこと。

更には、もっとフルメタル・オンラインを楽しむためにサバゲーにまで参戦したことを思い出したのか、妙に納得したような顔になっていたのだった。


「『迷彩柄の暗殺者』....か」

「まぁ、俺的には中々イケてる異名だと思うぞ」

「何様だよ」


そんな会話をした後、他の仲間達と合流した彼は次の戦いに備えるため、仲間と共に別の場所への移動を始めていた。


集会所に到着したら、新しい装備の情報でも調べようかな?

今度の相手は、どのような戦略を取るのだろうか?


そう思いながら、彼は移動を始めたのだが.....その直後に目の前が真っ暗になったかと思えば、足元が無くなるような感覚に襲われた後、彼はその暗闇の中に落下したかと思えば


「....ん?」


そのままどこかの森に転移してしまったからか、タルコフはそんな声を漏らしていたのだった。

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