第六話*
新年明けましておめでとうございます。今年も更新を頑張りますので応援よろしくお願いいたします。
ご挨拶遅くなりまして申し訳ございません。
さてここから本題ですが、作者の私が言うのもなんですが、この作品登場人物達の関係がとてもややこしいです。
作者の私も把握しきれてません。もうさっぱりわかりませんし。
ですので矛盾があるところがあると思います。
気付きましたらコメント及び感想で教えてくださいませ。
そしてご質問等がある場合遠慮なく教えて下さいませ。本編の後書きにてお答え致します。
では、皆様にとって2017年がより良く素晴らしい一年となることを願っております。
魔物とは。
決まった姿形をしておらず、障気を撒き散らす。
人間や動植物に害を為すだけの厄災を呼び込む存在。
決まった姿形をしていない魔物であるが、ひとつだけ共通していることがあり、額に赤黒い"魔石"が埋め込まれている。
そしていちばん警戒すべきは魔物につけられた傷。
魔物につけられた傷はどんなに小さい傷であろうとも腐食していく。
それは体中にまわり、二日程度で死に至る。
回避するためには高難易度魔法を発動しなければならず、一般の人々には対処法はない。
これまでに幾度となく魔物を駆除、殲滅してきたが、忘れたときくらいにまた出現する。
その原因は未だに解明されていない。
尚、現在は王国魔物研究所にて研究中。
【王国歴史書】より一部抜粋
「魔物 ・ ・ ・ ・ ですか。」
「そうだ。つい一週間前、最初の被害が報告された。幸い襲われたのが王宮専属魔術師だったから自分でどうにかできた。既に魔術師達には駆除命令を出してあるが、以前出現した魔物より進化しているらしい。そして数も多い。」
ジョシュアがそう言うとアレキサンダーは吃驚したように目を見開き、声を荒げた。
「何故私に駆除命令を出さなかったのですか!!私は魔術師ではありませんが、この国で一番の魔術師になり得る人物であることは周知の事実でありましょう!!私だってこの国に生まれ、この国で育っています!大切に思っているに決まっているのに何故!!」
ジョシュアの胸ぐらを掴まんばかりに叫び声を荒げるアレキサンダー。
その剣幕にジョシュアは慌てて落ち着かせようとした。
「すまんすまん。落ち着けアレク!!お前に言わなかったのは茉莉香嬢の保護に忙しそうだったからだ。蔡華国は外交をしていないから大変だっただろう?勿論落ち着いたら駆除命令を出そうと思っていたさ。」
「 ・ ・ ・ ・ ・ そういうことでしたら。では、これから私に駆除命令が出ますね?」
「いや?お前には出さんよ。」
ジョシュアがそういった瞬間アレキサンダーの目が光った。
こいつまだ言うかと言わんばかりに。
「あぁ勘違いするなよ。お前にはコルネティア魔術学院の生徒の中から魔物が駆除できそうな人材を選んで訓練をすることを頼みたい。それだったら茉莉香嬢の訓練も一緒にできるし、ちょうどいいだろう?」
「わかりました。では、準備ができ次第学院に向かいます。」
アレキサンダーはジョシュアに向かって礼をして、言う。
その後は部屋から退出した。
アレキサンダーは一人、自身の執務室へと歩き出した。
やらなければいけないことが山積みだ。
頭の中は魔物のこと、茉莉香のこと、次期総帥の仕事など沢山のことが犇めいている。
アレキサンダーは執務室に一人籠ると誰も近づけることなく書類仕事を怒濤のように終わらせていく。
それは茉莉香が起きたとの知らせが来るまで続いた。