夕暮れに揺れる、ボクの思い
放課後の校庭、夕日が校舎をオレンジ色に染める。
ボクは夏海と一緒に歩きながら、心の奥でざわざわと鼓動が高まっていた。
「みおちゃん、今日も歩くの早いね」
夏海が軽く笑う。
その笑顔を見るだけで、胸がぎゅっと締め付けられる。
ボクの想い――恋愛の“Love”――は、もう誰にも止められない。
「えへへ、歩くのが楽しいから」
思わず口に出してしまう。
本当は、夏海と一緒にいられる時間が、何より大切で、愛おしいからだ。
「私も楽しいよ、みおちゃんと一緒だと」
夏海は優しく笑うけれど、その“好き”は友情や憧れ。
ボクの胸の奥の気持ちは届かない。
でも、ボクはそれでもいい。
ただ一緒にいるだけで、心が満たされるから。
小さな公園に着くと、二人でベンチに腰を下ろす。
「今日の空、きれいだね」
「うん……本当にきれい」
夕焼けに照らされた夏海の横顔。
その柔らかい表情に、ボクの胸は甘く痛く締め付けられる。
ボクはそっと心の中で呟く。
──夏海の“好き”は友情かもしれない。
でも、ボクのこの気持ちは、間違いなく恋。
好きだ、夏海のことが、心の底から。
「みおちゃん、今日もありがとうね。私、みおちゃんといる時間が好きなんだ」
その言葉に、ボクの胸はさらに熱くなる。
友情でも十分甘いのに、ボクは恋としてそれを受け止める。
胸がぎゅっと痛むけど、幸せで満ちている。
「うん……ボクも、夏海といる時間が大好きだよ」
思わず声に出してしまう。
夏海は微笑みながら、何気ない仕草でボクの傘を少し自分の方に傾ける。
触れ合わなくても、心の距離は少し縮まった気がした。
夕暮れの風に吹かれながら、ボクは胸の奥でそっと誓う。
──この想い、絶対に諦めない。
いつか、夏海に伝えたい。
ボクの“好き”が、友情じゃなく、恋として届く日が来ると信じて。
秘密の時間、甘く切ない夕焼け。
ボクの胸は、今日も夏海でいっぱいだった。




