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四季の騎士のナイト様  作者: 有河 さくら
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10/13

紅い約束ーカミに願いを込めてー

登場人物


愛坂守

愛坂夏希

生田目冬也

生田目鈴華

朝霧千秋

仙宮寺沙季



あらすじ


舞台で舞を踊る沙季を見た守は……

 射的で手に入れたお菓子の一部を食べ俺たちは広場の方へ向かう。歩いて行くにつれ人の数が多くなってゆく。


「本当にこの祭の時だけは人の量が尋常じゃないな」

「この町は四季祭で成り立っているようなもんだからね、仕方ないよ」

「四季祭様々だな」


 そんなこんなでようやく広場に着く、踊り場からここまでそこまで距離は無いのだか、この賑わいのおかげで10分以上は掛かってしまった。


 広場中央の舞台上には、大きな炎を灯した台が目に飛び込んでくる。言うまでもないがこの祭りの主人公だ。


 俺達はこの祭り特製のポストに投函する(焚べる)紅葉を取る事にする。ちなみに炎に焚べる紅葉はこの広場にあるものだけという風習があるのだが、その辺は一般的にはあまり知られていないらしく、道中で拾ってる人も結構居た。


「しっかし、こんだけ混むと紅葉を取るのも大変だな……」


 俺は適当に落ちていた紅葉を取る。


「まぁ、毎年のことだから分かってはいるんだけどね……て、あれ? お兄ちゃん何してるの!?」

「うん、何が?」

「そんな小さい紅葉じゃ願い事なんて叶わないよ? はいこれ! どうせなら大きいのだよ、このお祭りの基本でしょ!」

「いや……」


 夏希に大きめなの手渡される、俺は願い事も大してないから適当で良かったのだが、好意も無下にできないし、まぁいいか。


「……ありがとう」


 拾った紅葉は社務所で配られている紙で包み、舞台の横にある祭り用に作られた階段を左側から上って、舞台をなぞるように渡り、灯し台より高い場所から投げ入れ、一礼してから流れる様に右側へ降りていく。流れる様に投げ入れていくので、願い事はあらかじめ紅葉に篭めとく必要がある。


「にに! もっちょっとこっち!」

「ここか?」

「違うこっちだって!」


 隣にはここに来てから冬也に肩車されている鈴華ちゃんが、大きめな紅葉を取ろうとしている。この祭りには地元の人、観光客、カメラマンと色んな人が来ているため鈴華ちゃんの身長だと人混みに埋もれてしまうのだ。


「そう! そのまま立ってて……取れた!」

「うむ、じゃあもういいな」

「うん、いいよ!」


 冬也は鈴華ちゃんに確認すると、こっちに振り向く。


「そっちは大丈夫か?」

「おう、もう終わった」

「うむ、じゃ行くか」


 俺達は社務所に包み紙を貰いに行く事にする、おみくじや絵馬を買う人もいるため流れが悪い。


「どうぞ、おみくじですか? ありがとうございます! 二百円です!」


 社務所に付くと、一人の巫女服姿の女の子が目に入った。


「あれ、千秋ちゃん何してるの?」

「なっ! 愛坂!? なんでお前がここにいるんだよ」


 朝霧は予想外の訪問者に声を震わせている。


「うーん、なぜかと言われると毎年来てるからかな」

「うぐ、それもそうか……」


 朝霧は恥ずかしいのか目線を下にそらす。


「こんばんは、朝霧はここで毎年手伝いしてるのか?」

「あ、愛坂先輩……こんばんは! そうですね......場所は違いますが毎年四季祭の時は手伝いをしています」


 夏希と話す時と、俺との時で喋り方に大分ギャップがあるのが凄く気になる。


「良かったら俺には敬語使わなくていいよ、なんかやりづらい」

「それは、難しいです私の性格なので......すみません」

「いや、いいよ無理言ってごめん」


 朝霧はまったく気にしてないようで、器用に話しながら紙を渡してくれた。


「そんなことより、そろそろ時間ですから早めに並んだ方が良いですよ。生田目先輩はもうスタンバってますし」


 灯し台の道は封鎖されており、その前には沢山の人がすでに並んでいる、まるで大晦日と勘違いしそうな人数である。その列を辿り冬也を探す、相変わらず鈴華ちゃんを肩車してるのですぐに見つかった。冬也の後ろにも沢山の人が並んでるので確かに早めに並んだ方が良さげだ。


「ありがとう、俺はそろそろ行くよ」

「ボクは少し千秋ちゃんと話してから行くから、先に行ってて」


 俺は朝霧にお礼をすると、夏希はそこから動かずに俺に言う。


「そっか、わかった。仕事の邪魔にならないよう気をつけろよ」


 夏希は『うん』と頷いて朝霧と話始めた。その様子を見届けてから俺は列に並びスマフォを取り出して時間を確認した、時刻は19時59分を示している。


 少し離れた所から舞台の方を見ると、髪を後ろにまとめた巫女装束の沙季が舞の準備を整え舞台の前に立っていた。その姿はまるで俺の母さんのようにも見え、思わず心が反応してしまう。沙季の側には綺麗な姿勢で色鮮やかな服装の宮司、沙季の父親の沙(いさご)さんが鈴と榊を手渡していた。


 周りには沙さんと似たような格好の白い服の男の人達が居て、笛や小太鼓等を持っている。しばらくして囃子の音が先導を奏でて、続くようにその人達が演奏を始めた。それに合わせて沙季は舞台にゆっくりと身を運び、灯し台の火を見つめながら正座で座ると深く一礼をする。


 しばらくしてから立ち上がると、ゆるやかに舞が行われた。それと同時に灯し台までの道が開かれる。巫女舞はそこまで激しいものではなく、回ったり手に持っている榊や鈴を少し上下させたりするような地味な舞である。


 そんな沙季を見ていたら途端に昔の事を思い出した。沙季は泣き虫で弱虫だけど諦めが悪くて。そんな沙季が心配で俺はいつも守ってやっていた。正直呆れるくらいだったけど、笑ったり頑張る姿を見ていたら、また守ってやりたくなっていた。その気持ちの延長戦があの約束の答えだったのだ。


 そして、さっきまで大した願いがなかった俺は手にある紅葉を見つめる。



『沙季をまた守れますように』



 俺はそんな些細な願いを紅葉に篭め紙に包んだ。今の願いはこれで良いだろう。昔と変わらない気持ちで沙季と向き合いたいから。


 そして、流れるように順番がやってきて俺は包み紙を炎に焚べて一礼する。


ごめんなさい!


前書きとかすんごい手抜きにしてしまいました(--;)


投稿が遅れているのに更に手抜きとは本当に失礼な自分のであります^^;


とりあえず、自分の集中力の低さとかに残念感を抱いて居ます。


とりあえず、ここでは四季神祭の祭りの手順を改めて書きますね!


1 拝殿(広場)にある紅葉を拾う。

2 願い事を決める

3 社務所でもらった包み紙に願い事を篭めた紅葉を入れて包む

4 広場の横にある階段を登り、そこから灯し台の上の方まで行き包み紙を投げ入れ、一礼しそのまま反対側に降りる。


解説


簡単に言うと四季神祭の神事は神様に手紙を送るお祭りです。

紅葉は手紙

包み紙は封筒

灯し台は投函ポスト

と言う感じでそれぞれの役割があります。


紅葉の大きさは願い事の大きさによって決めます。

小さな願い事なら小さめな、大きな願い事なら大きめな紅葉を使うと、四季神様が願いを成就してくれやすくなります。


ちなみに、手紙の届くシステムとしては焚べた時の煙が天に昇る事で送られています。


沙季の役割は郵便配達員だと思ってください!


以上でざっとですが四季神祭の解説は終わりです。



また、次話もよろしくお願いします!




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