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異世界のマ歯車鍛冶(ギアスミス)!  作者: 優暮バッタ
第二部 鬼の腕(カイナ)
30/199

ギコギコガッタンズッタンズターン!

前回『次回は三下レ〇プ!』を放送するといったな?


アレはウソだ




なんか三下が見せられないくらいにヒドい目にあっているような気がするが、それは一旦置いといて魔歯車鍛冶工房に戻る。






「実は義手の大体の構想は終わってるんだよねェ。後はギルバさんのちょいとしたデータに合わせて作るだけで」


「もしかしてあの着火火箸の話の時に?」



 キヤは頷きながら奥から謎の道具を持ってくる。簡素な腕の模型を掌が上に来るように板に固定したような形をした非常に珍妙な道具だ。そしていつものダミ声で名前を叫ぶ



「キコキコキコーン! 魔力操作練習用道具『カリノハンド』~~」


「うわなにそれキモ」


「うん、デザインについてはもうどうしょうもないので言わんといて」



 渋い表情をしながらカリノハンドをギルバの前の机に置くキヤ。さながらホラーモノのの小道具のようで、さらに腕の部分も微妙に作りこんであるのが余計にホラー感を高めている。ギルバも若干引いている。誰だって引く。俺も引いてる。




「一応義手の構想はあるんですけどねギルバさん。それを使うにはギルバさん自身が義手を使いこなせるように練習する必要がありまして」


「……どういった練習なんだ?」


「ズゥバリ! 魔力操作です」


「魔力操作、だと? それが義手とどういう関係がある」



 ギルバが疑わし気にキヤを見ると、まぁ見ててくださいとキヤはカリノハンドの腕の部分に触れる。そして魔力を流すと



カタッ カタタッ



「ッ!」



 板についている5本の指のような部分がカタカタと動き出した。ますますホラーである。そしてその動きのあまりの不気味さにギルバはさらに引く。俺もドン引きしている。



「この腕と指の部分の中には結われたシルキーワームの糸が通ってます。実はシルキーワームの糸って魔力伝導率が高くて、魔力の流し方によって自在に動かせるんですよ。いわばこれは神経の代わりです」


「シンケイ? なんだそれは」



 聞きなれない言葉にギルバは思わず話を遮って質問する。が、キヤは特に不快そうな表情はせず淡々と答える



「体中にある、脳みそからの命令を体中に伝えるモノが神経です。例えば神経が切れた状態だと腕が繋がっていても腕を動かせなくなる、大事な部分ですね」


「よくわからんな……」


「まぁそういうものがあるって思っておいてくれればいいですよ。で、体を動かすのに必要なのは脳みそからの命令とそれを伝える神経、そして動かす部分ですが……脳からの命令は魔力操作で、左腕(動かすところ)は木で、神経はシルキーワームの糸で代用します。で、大事なのは魔力を自分の思い通りに動かすことなんで、このカリノハンドで練習するってことです」


「そうか……苦労しそうだ」



 右手で頭をかきながらため息をつくギルバ。よく聞いてみると、元来鬼人族は魔力総量は多いものの繊細さに欠けるという弱点があるそうだ。例えば人間なら火炎弾ファイアーボール一発を撃つのに使う魔力量を大・中・小と調整できるのだが、鬼人族なら火炎弾一発につき大か極大しか調整がきかないのだ。


 そしてギルバも例にもれず魔力操作はヘタだった。昔宿屋で火の魔石に魔力を流し込み過ぎてボヤ騒ぎを起こしたこともある。なのでそれ以来ギルバは火打石などで火をつけるようにしている。


 

「まぁ練習あるのみっすよ! こっちも最善尽くすんで、ギルバさんも頑張ってください」



 ぐっ、と親指を立て、奥へと引っ込むキヤ。ギルバは無言でこいつになら任せてもよさそうだと思い魔力操作の練習を続けた





ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ



「歯車鍛冶工房・三分メイキング~! ここ例の音楽ね」


「とっとと作れハゲにするわよ」


「ふえぇ……」



 サツキによるキレッキレの毒舌ッコミに涙を流しつつもキヤは色々なことをメモした紙を取り出す



「何が書いてあるの?」


「さっきギルバさんに頼んで測らせてもらったギルバさんの右腕のプロフ。これに合わせて部品を作っていくよ! 出来るだけ重さとか合わせとかないと体幹がズレたりしてタイヘンそうだし」


「なるほど。それで今回は主に木材で作るつもりだったわね」


「そそ。あくまで試作品だし木材だと調整も利きやすいからねー。ウチにはベルトサンダあるから加工も容易だし。ちゃんとしたモノ作るにゃアホほど試作品を作ってくしかないんよね」


「はぁ、また製作費が大きくなるわね……」


「この世界ってアホほど殺伐としてるし冒険者も騎士も居るしで義手義足は結構いい実入りになると思うよ? さて材料はボルタさんが住んでた暗き森の木材、『ダークフォレストセコイア』を使っております。木材なのにカッコよすぎん?」



 以前ボルタと共に木こりの仕事をしたことがあるが、その時にっていた木材と同じものだ。木の密度、粘り、強度、どれをとっても最良の木材で主に木材加工を生業とする家具屋や木工師からは垂涎の一品となっている。


 今回のものはチェーンソーお目見えの時にキヤが伐った木材をボルタがこちらに送って来てくれていたものだ。ボルタさん粋すぎィ!!



 大まかに部品をチェーンソーで切り出し、ノコギリやベルトサンダで部分に合わせて調整していく。チェーンソーは大木を伐採する際には便利だが、こういった小さな部品を加工する際には向かない。糸ノコの開発が急がれる




「……せや! どうせやったら色々と武器でも仕込んで……」


「世迷言はマトモなの作ってから吐きなさい、まつ毛一本ずつ引っこ抜いていくわよ」


「地味にキツいやつ!!」


ほもだちのこと裏切って悪いけど、ガチで書くとグロ+エロ、しかもホモかつ異種族とかいう自分でもなんでこんな気色悪い構想立てたんだって思うヤバイものになっちゃうんで……ノクターン横丁の人も多分ドン引く。俺だってドン引く



さて、ギルバさんが魔改造されるフラッグがビンビンですよ?

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