なんも思いつかばん!
そもそも俺は小説家になりたかった。というかなりたい。だから俺としては普通の高校に入ればそれで良かったのだ。
ちょっと遠いところになってしまったとしても、専門的なことをやらない高校に行けばよかった。
前話でも言った通り、俺は結局工業系の高校に進んだ。
そして、そこでの暮らしがつまらないと言ったところで前回は終わっていたはずだ。
簡潔に言うと、興味ないからつまらないのだ。関心がないからつまらないのだ。
それまでの俺は、電気のことなどさっぱり知らない男。電気科に入ったのは、電気のことに興味があるからではなく、電気科が1番入りやすかったからだ。
だが、いやで入ったわけじゃない。嫌いというわけじゃない。
俺だってなんも考え無しに入ったわけじゃない。電気のことを知らないなら、徐々に知ればいいだろうと思い、だんだんと好きになればいいと思ったのだ。だから、そんな、電気のことが嫌いなのにー!という訳では無い。
そこの問題じゃなくて、周りの問題なのだ。あ、俺は結構周りのせいにすることが多々あります。
まぁ聞いてくれ。周りというのは先生のことだ。……いや、そんな怖いとかウザイとかじゃない。むしろ面白い人が多いと思う。
だが、先生たちはこういうのだ。
『電気科に入ったなら電気関連の仕事について当たり前だ』だから、『電気関連ができないのは痛いぞ』と。
いや俺小説家になりたいんすよ……
言ってる意味はわかる。つまり、電気科に入った責任を持てということだろ?(多分違う)だいたいそんな感じだ。
先生たちは電気関連の仕事に就くことを前提として話を進める。なので、よく就職の話をする時、まず電気関連の話、次に電気関連の話、最後に電気関連の話をするのだ。
再度言おう。俺は小説家になりたいんじゃ……
物を直す仕事じゃなくて、物を生む仕事をしたいんじゃ。思っている妄想書いて、それを面白いと言ってほしいんじゃ……決して、よその家に行ってわざわざ工具を持ってコンセントとか直したりとかはしたくないのだ。
だから、つまらない。
興味ない。そんな将来は考えていなかった。確かに小説のネタにはなりそうだ。電気関連のラノベとか見たことない。でも俺はそんな小説普通に興味ない。もっと面白いネタがあるはずだ。
本当に、興味が無い。確かに面白い先生が多いし、クラスメイトととは仲良くやってるよ。
まぁそのクラスメイトも結構な性格持ってんだよね……いや、嫌いじゃないけどさ。
それでも!!それでも俺は興味ない。
例えば、今普通の高校に入っている人に、『電気関連のことを1から学べ』と言っても、『いや知らねぇし……』と言われるのがオチだろう。もし『あ、俺やりたい』とか言い出す奴がいたら、そいつは工業高校に落ちたか、ネタで言ってるかだろう。落ちた人には俺が電気基礎の教科書貸してやるよ。俺が学ぶよりよほどいい。でもな、ネタで言ってる奴にいう。
マジでつまらんぞ?
将来なりたいものは皆違う。俺は小説家だけどな。でも、電気関連の仕事につかないなら電気の授業はつまらない。断言出来る。
なぜなら将来役に立たないからだ。
数学とかは入試に出るだろ!分数計算とか使う意味わかんねぇけど会社入る時に試験があんだよ!そこで使うから今やってんだ!
だがな!?電気基礎はどうだ!?
俺小説家になりたい!!もうなる!なるんだ俺は!そこに電気基礎少しでも触れるか!?関係あるか!?
ないだろ!!
俺が電気関連を小説の題材にする以外、関係は全くない!ないんだよ!
じゃあ題材にしろよって?嫌だよ!!小説は描きたいもの書くんだ!俺が面白いと思うやつを書くんだ!!興味のない電気関連なんて面白いとは思えないし書きたいとも思えない。
じゃあもう関連性が一切ないんだよ!!
だから、つまらない。将来役に立たないからつまらない。
それなのに、大嫌いにはなれないから少し困っているのだ。
腹減った。




