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私は私の美しい楽園を作ろうと思います!  作者: 氷雨


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3/3

Reboot

「..........アハハ」


 何もかもが焼き落ち、辺りはすべて灰と化した。中央にはただ一人座り込む少女の姿があった。

 私はこれから何をすればいいのだろう。...そうだ。生きなきゃ。私に託されたもの。日ごろから両親に告げられ続けてきたもの。「生きろ」何が何でも生きなきゃ。頑張らないとだ...。絶対に。

 生きていくためには家を作らなきゃ...ね。次は守らなきゃ。(...何を?)今ならわかる。私の魔力を使えば文字通り神のようなことができる。つまり、物質の創造が可能なのだと

 目をつむって集中する。そしてイメージする。建物を建てるためには土地の平面化をしなければならない。削って埋めるイメージ。その次は建物、そして道、これで完成したはず。建物が建つところなんて知らなくても魔力にものを言わせれば勝手に家を作り出すことができるのだから魔法は便利なものだ。


「...神社?なぜかしら...」


 この期に及んで心のどこかで神にすがっていたのだろうか。それとも自分自身が神だと思い込んでる?どちらにせよおおよそまともじゃない。自分がわからない。


「ならこの外観も服装もそれに合わせようかしら。せっかくだし。」


 作った道を石畳で作り鳥居を正面玄関として設置。巫女服に着替える。元々周囲が森に囲まれていた辺境の村だったからかこれじゃ完全に秘境の神社だ。(滑稽ね)


「...?花...?こんなものは作った見覚えもなければ見たこともないのだけど...。それにしても綺麗...。森の紅葉と合ってるし素敵だわ。」


そこには無臭で茎の細長い真っ赤な花が1本咲いていた。まるで花火と火の粉のように咲いていた。


「さすがに魔力も無尽蔵というわけじゃないみたい...。すごく疲れた...。少し仮眠をとろう...。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


人の気配、それも大人数で目を覚ました。


「どういうことだ。ここには村があったのではなかったのか。」

「はい。確かにここには村があったはずなのですが...。」

「道を間違えたのではないだろうな!」

「このあたりには森は一つしかないので間違えようがないと思われます。」

「ねぇ、ここは私の家、私の敷地なんだけど。出て行ってくれない?それとも参拝目的かしら?なんちゃってね」

「誰だお前は」


 鎧を身にまとった体格の大きな金髪の男。いかにも正規軍という風貌。


「さっき言ったでしょ。ここの主よ。」


 金髪の男はむっとした顔で背中の大剣に手を添える。


「待ってください。いったんここは私に任せてください。」

「ここには村があったはずですが何か知りませんか?」


 眼鏡を付けた細身の男。綺麗な服装をしている。宰相といったところだろうか。


「村なんてものはもうないわ。」

「どうしてですか?」

「私が焼いたから。あんなもの最初から必要なかったのよ。...そう...必要なんてなかったのよ...」

「まぁ何か事情があったことなのでしょう。しかしながらそれはあなたの一個人の意見でしかない。この村の管理権は既に帝国にあった。その事実は変わりません。故にあなたのやったことは領土侵犯並びに殺人。帝国への明確な反逆行為です。ですので騎士団長、大義のためです。あとはお願いします。」

「というわけだ。悪いな嬢ちゃん。ここで死んでもらう」


 そういって剣を抜いた。


「騎士団長なんて随分大物がこの辺境地にやってきたものね。今なら見逃してあげる。とっとと帰りなさい。後悔するわよ?」


 騎士団長はニヤッと笑い踏み込んできた。早い。魔術なしでこの人間離れした速度。さすがとしか言いようがない。


「--焔ノ鎖--」


 騎士団長は即座に地面に叩きつけられる。両足首には炎の鎖がつながっている。

 倒れたと同時に即座に両手も拘束する。


「--炎槍--」


 騎士団長に炎で作られた槍を寸止めで飛ばす。


「チェックメイト、ってことでいいわね?」

「まさか魔術師だったとはな...しかもこれほどとは...」

「これほどの魔術師が今まで無名だなんてありえません。今までどこで何をしていたのですか?」

「私は最初からここにいたし。あなたに教える義理もないわ。それじゃこのまま帰ってもらえるかしら。帰ってくれるなら拘束もほどいてあげる。ずっとそのままだといくら鎧で防いでいても熱が伝わって皮膚が焼け付いちゃうわよ?」

「我々の完敗です。いったんは引きましょう。」

「そうだな。悔しいが完敗だ。」

「ふざけるな!帝国騎士団は最強なんだ!くらえ!」

「おい!やめろ!」


 そういって後ろに控えていた一人の兵士が矢を放つ。


「はぁ。人間て愚かよね」


 放たれた矢は小夜に届く前に燃え尽きた。

「グシャッ」

「見逃してあげるって言ったのに」


 刹那兵士の後ろに小夜がいた。兵士の体には炎の槍が貫通している。焦げ付くようなにおいとともに膝が崩れる。


「おの...れッ!」


 一閃。小夜の手には白銀で細身の刀身を持つ刀が握られていた。刃には血液が滴っていた。


(あれ...世界が反転している...正面にいるのは...俺....?)


「早く帰ってもらえるかしら」

「あ、あぁ。全軍直ちに撤退だ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 パチン

 小夜が指を鳴らすと散っていた血液は瞬く間に消えた。


「彼岸花が増えてる...。一本目より小さいけど...。」


 当面の問題は食糧問題だ。自給自足ができるように環境を整えるか。はたまた別の手段を考えるか。

 自身の魔力で作り出した食糧ではエネルギー補給はできない。当たり前だ。使った魔力分が帰ってくるだけなのだから。魔力還元効率が100%ではないから当然減っていく一方だ。(どうして知ってるのだろう。試したことないはずなのに)

 とりあえず家の横に道を伸ばして少し離れた場所に畑を作ろう。耕して環境を整えるのは魔法でいいのが便利なところだ。

 畑を耕し、もともと村で使っていた水源から水を引いてくる。簡易的な物置小屋を建てる。そうこうしていたら空が青色からオレンジ色と赤色のグラデーション模様になった。


「やっぱり何かを作るってすごく疲れることなんだ...明日は...何をしようかな」


異様な眠気が彼女を襲う。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「陛下、本日の遠征の結果報告をしに参上いたしました」

「おぉ、宰相、君か。報告したまえ」

「恐れながら申し上げます。村は一夜にして消滅。住人の存在も確認できませんでした。」

「どういうことだ。」

「先ほど申し上げた通り村は消滅し、住人もすべて消滅していました。その代わりに神社のようなものが存在しており、そこに一人の魔術師の女が住んでおりました。交渉の末、やむを得なく戦闘を騎士団長が行いました。結果は惨敗。見たことのない魔法を複数扱っていました。」

「騎士団長はどうなった」

「四肢に軽度の火傷を負った程度ですが、暴走した兵士が一名、当該魔術師に矢を放ち、死亡しました。騎士団長は炎の枷に完全に拘束されており身動きが取れない状態での出来事でした。火傷はこの時に負ったものです」

「わかった。報告ありがとう。下がってよいぞ。」

「失礼いたします。」


 (我が国一番の戦闘力を誇る騎士団長が手も足も出ないどころか完全に拘束されただと...にわかには信じられん。あの村は隣国との境目付近にある戦略的重要地域であるため確保しておきたかったのだが...どうしたものか。)


「おい、幹部クラスを全員招集しろ。この件とこれからについて会議を行う。」

皆様こんにちは!氷雨と申します!

ここまで読んでいただきありがとうございます!

戦闘描写というのは慣れていないためどうも味気ない感じになってしまいましたがこれからも挑戦していい形に仕上げられるように頑張りたい所存です。

感想や評価等を気軽にしていただけると幸いです!

これからもよろしくお願いいたします!

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