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わがまま王女に婚約破棄された旦那様、悪女の私が必ず幸せにしてみせます!  作者: 矢間カオル


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1話 婚約破棄

ここは王宮内にある大広間。


本日は王女キャロル・ヴェリタ様の19歳の誕生日を祝うために、多くの貴族が招待され、この場に集っていた。


王女キャロル様は、輝く金髪に、海のような青い瞳、陶器のような白い肌に整った目鼻立ちの絶世の美女である。


本日はパーティーの主役で、ひときわ目立つ真っ赤なドレスに身を包み、豪華な宝石をジャラジャラと音が立つほどに飾り立てた姿で、皆の前に立っている。


キャロル様の隣にピタリとくっついているのは、、サラッとした金髪に、エメラルドグリーンの海を思わせる緑色の瞳が麗しい、超絶美形の青年グリック・ブラカリア、20歳、伯爵家の次男である。


しかし、誰もが知っている。

グリックは本来ならば、キャロル様の隣にいるべき男ではないと……。


本来隣にいるべき男は、今、青ざめた顔でキャロル様の前に棒立ちになっている黒髪に赤い瞳のアスラス・メイズ様なのである。


伯爵家の次男で21歳のアスラス様も、整った目鼻立ちをしているが、美形と派手さで比べれば、残念ながらグリックに軍配が上がる。




「だからぁ、何度も言わせないで。今日限りで、あなたとの婚約は解消するのよ。わかる? 婚約破棄、これは婚約破棄なのよ!」


「な、何故? 僕は国王陛下から直々に王配になるようにと言われてる。それを、婚約破棄だなんて……。陛下はお許しになったのですか?」


「えっ、ええ、も、もちろんよ。だって、私はこの人、グリックと結婚するのですもの」


「へ、陛下がお許しになった……? いったい、僕の何がいけなかったのですか?」


「ともかく、あなたといても、ちっとも面白くないの。真面目過ぎるあなたといても、退屈で仕方がないのよ」


「そ、そんな……」


「あっ、でも、これからは王配補佐としてのお仕事をしてもらうわ。だから、生活には困らないから安心してちょうだい」


「ううっ、それでは、あまりにも……。ぼっ、僕は、もう失礼します」


婚約破棄を言い渡されたアスラス様は、涙を浮かべて、逃げるようにパーティー会場から出て行った。


「た、大変だわ……。アスラス様、このまま放ってはおけないわ」


私はアスラス様の専属メイドとしてパーティー会場に潜んでいたが、気配を消して裏口から抜け出し、アスラス様を追いかけた。




私の名前はリリア・ロウタス18歳。


ロウタス侯爵家の三女で、父の命令により、王家にて諜報活動をしている。


諜報活動中は、男爵家のメリー・ワイズと名を変え、髪色と瞳の色は茶色にし、化粧で平凡な顔に仕上げて変装している。


私は毎日メイドの仕事をしながら諜報活動をしていたから、わがまま王女のことも、恋人の存在も知っていたが、まさか、誕生日パーティーの皆のいる前で、アスラス様にこのような辱めを与えるとは……。


あの二人、絶対に許せないわ!


でも、今はアスラス様のことが最優先よ。ものすごく傷ついたはず。

いったいどこに行ってしまったの?


私はアスラス様を探した。

しかし、すぐには見つからなかった。


門番に聞くと、ここには来ていないと言う。


だから、広い王城の庭から、まだ外には出ていないはず。


それなら、心を落ち着けるために、誰にも見られない場所にいるのでは……。


私は王城内に作られた小さな雑木林の中に入った。


そこでやっとアスラス様を見つけた。


しかし、ほっとするどころではなかった。


アスラス様は、庭師の小屋から盗みだしたロープを木に括り付け、椅子に立ち、今まさに、首を吊ろうとしていた。



たくさんの小説の中から、本作品を選んで読んでくださり、ありがとうございます。

アスラスのことを心から愛しているリリアが、彼のために奮闘努力するお話です。

続きが気になりましたら、ブックマークよろしくお願いいたします。

面白かったら、評価もお願いいたします。

皆様の応援が、創作活動の大きな励みになります。

では、これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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