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1 プロローグ
多種族が共存する世界、エクシリア。
そこには数百年に一度だけ、世界の頂点に君臨する者が生まれる。
魔王。
魔王の座は選ばれるものではなく、奪い取るものだ。
世界の各種族は、その頂点として魔王候補を一柱ずつ産み落とす。候補者の数は常に数百。種族の王家に生まれるもの、神託によって選ばれるもの、星の加護を受けて生まれるもの……
その全員が、いつか魔王の座へと手を伸ばすために、力を蓄えて生きていく。
しかし今代、最も弱い魔物の種として魔王候補が生まれた。
「魔王の座は、強さで決まるわけじゃない。
――なのに、なぜ弱者は最初から諦めるのだろう」
エクシリア古文書・断片より




