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20世紀シーン3 吉永帰還
強く山根は勧めはしなかったが、吉永の所作は隙が余り無く、寡黙であり、その動作、視線にしても、傘下の若衆を見渡しても、彼には実に見所がある男に映っていた。
その吉永の所へも一羽の羽色がやや赤っぽい鳩が、まるで彼を監視するかのように住みついた。そして、吉永はその鳩に対して何故か非常に驚き、震えるのであった。
このニューギニア戦線を生き残り、帰国した4名のうち3名は接点があった事が明らかになった。若山とは・・?今の所その接点は分らない。
金城がセットした、石橋、金城、吉永が、この晩大阪の船場の小料理屋で会っていた。この小料理屋も石橋の経営する、一つの店であった。彼は着々と戦後復興の関西で、利権を手に入れつつ、GHQにまで大きな信用を得て力をつけつつあった。




