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20世紀シーン3 吉永帰還

「自分にやくざになれと?」

「ちゃう。そう言う、昔の任侠の世界とか、抗争とかの話で無い。これは既に正当な事業なんや・・まあ、正味言うたらな、なんぼ綺麗ごと言うたって、今からの世界は、利権を持つ事が一番なんや。ええか?金城、石橋総業㈱はこの神戸を仕切る顔役になるんや。ほやから、お前が逆にやくざを仕切れ。奴らも甘い汁を吸えるうちは、わし等に逆らわんやろ。ほれに・・わし等の本業はこれや」

 

 石橋は、目の前にピストルを出した。金城の顔に緊張が走った。


「わしはこれを横流しで、GHQから仕入れとる。この石橋総業が、独占して扱うんや。奴らに武器を渡すねん。どや?金城、お前も一度はもう生を諦めて捨てた命やろ、わしにもう一度預けて見んか?」


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