ダンジョンに向かう道中、種族を知ろう
私たちが件のダンジョンに向けて移動中、異種族のことが知りたく、まずはハーフエルフであるアーミィさんにエルフのことを訪ねる。
エルフは自然と共に生きる種族で、住処はどこからの森の最奥に住み、物凄い年月を生きる種族、主食は農作物、肉が食えず鉄も触ると肌がかぶれ、特に美男美女が多い。
それが私が城にいたときに知りえたエルフの知識だった。
賢者の石を使って調べると情報量がすごくまとめるのにも時間がかかりそうなのでエルフのことを調べるのを断念した。
閑話休題
そのことを話すとアーミィさんは大声で笑いだした。
いきなり笑いだすから唖然としてい待った。
「めんご、めんご。どこに乗っているような本の話を聞かれたからつい笑っちゃたよ。エルフねぇ。君に異種族に関して興味があるとは思わなかったよ。それにだいぶ知識が偏っていて世間知らずなのもね」
城を出てから約4年と半年とちょっとある程度、世間になれていると思っているのだが大声で笑われるとは思わなかった。
「気分悪くしていたらごめんね。エルフねぇ。私はハーフエルフとわかっているんだよね」
「ええ」
「わかったうえで聞いているのね。まぁ簡単に言ってしまえば外見と寿命以外は人間と変わらないわよ」
「え!?うそ」
「ほんとほんと。あなたの持っている知識はほとんどがデマね。エルフだって狩りして動物の肉を食べるし、鉄を鍛錬して剣や矢じりを作ったりもしている。まぁ、寿命が長いせいか子供を作ろうとする気が希薄ってくらいと寿命の違いのせいであまり他種族とかかわらいぐらいかな」
私は驚かずにはいられなかった。
城の本を読んで得た知識は間違っていたのだから。
賢者の石で調べた際に断念せず、全て読んでいればよかったのかもしれないけど情報の量の多さにはさすがに折れそうになる。さすがは長寿の種族といったところ。
ならエルフとハーフエルフの違いは難んだろうか?
「エルフとハーフエルフの違い。外見がより人間よりなり寿命がエルフより縮むぐらいだと思うけど・・・、ごめんそこらへんはわからないわ」
分からないのか。この世界の異種族のことなんてよくわかっていないから知りたかった。
まぁ、異種族との交流だけなら次元騎士団に行けばいいけど・・・、あそこの場合、この世界にいる同じ種族の人がいても違ったりするから知っとかないと迷惑をかけてしまう。
この世界のエルフは外見と寿命以外は人間とそう変わらないか。
アーミィさんにお礼を言った後、今度はドワーフの方はどうなのかヤスさんに聞いていみる。
「ドワーフのことで聞きたいだぁ。簡単に言うとあれだよ。あれ」
「あれ?」
「エルフと同じく妖精種で俺たちゃ地の信仰の女神の信仰をしているんだ。うんでもって、鉱石の目利き、鍛冶がうまいやつが多い。他種族も血の女神を信仰すれば俺達ほどじゃねぇけど迫ることくらいはできめぇ」
そうやって腰につけていた瓢箪を口に運ぶ。
中身を飲んだ後、ぷは~とため息を吐き捨てた。
その息は酒臭かった。
ヤスさんは酒を飲んだ後、話を続ける。
「後は酒に強く、男女でひげを生やし体型がよく寸胴って言われたするがなぁ。ハハハ」
また酒をあおる。
ヤスさんが酒を飲んでるところで、今、御者をしているバルバトルから声がかかる。
「ヤスさん。酒飲み過ぎてダンジョンの時に酔っぱらうのはなしだ。ほどほどにな」
「バルバトルよ。このぐらい飲んだくらいじゃ。俺は酔っぱらはねえんだよ。たとえ酔っぱらったとしても仕事はちゃんとするぜ。まぁみてな」
さらに酒をあおり始め飲み始める。
この調子で行くとダンジョン到着前に酔っぱらうつもりのようだ。
「だからってダンジョン到着前までに酔っぱらうのおかしいのだ。だからお酒没収なのだ」
マオウは素早くヤスさんの隣に行って瓢箪を没収する。
何をとち狂ったのかマオウは没収した瓢箪の中の酒を一気にあおって飲み始める。
ヤスさんは慌ててマオウを止めようとするが、間に合わず、マオウは顔を真っ赤にして倒れてしまった。
「馬鹿め、ドワーフが飲む酒だぞ。酒精が物凄く高いのは当たり前だろうが。たく、中身全部飲んでやがる。急性酒精中毒になっていなければいいがな」
ヤスさんはマオウが急性酒精中毒になっていないか心配する。
多分大丈夫だと思う。人の姿をしているがマオウは“人”ではない。
このことに気がつけるのはこの世界で何人いるだろうか。
「大丈夫だと思いすよ。彼女自分から『自分は厳密には“人”ではないのだ』とか言ってましたから」
まさか自己申告していたとは、隠しているかと思っていたがそうではなかったか。
マオウはどの種族になるかというとホムンクルスに近い。
ホムンクルスに近いだけで会ってホムンクルスではない。
ホムンクルスも人型なら“人”として扱われる。
マオウは私の知る限りで例えると“成長するゴーレムまたはロボット”といったところか。
それでも酒に酔うとはどういうことだろうか、体のつくりが物凄く“人”に近いのだろう。
メルシンクさんが酒で倒れてしまったマオウを介抱して膝枕しながら寝かせる。
「ティアナちゃんは他種族のことを知りたいよね」
「そうです。私はエルフやドワーフと聞いてもさっきのような違いがあると相手に失礼なのでできれば知りたい。それとティアナはやめてほしい」
「嫌よ」
ティアナと呼ばないでほしいとお願いしても一蹴にされてしまった。
「ならホムンクルスのことも知っておいた方がいいかもしれないわね。っと言ってもホムンクルスは種族として認められていても千差万別だからこれといって種族としての特徴はないのよね。あるとすればホムンクルスは皆“錬金術によって作られた存在”ってことと完全人型なら“人”の法が適用されるぐらいかしら」
メルシンクさんはホムンクルスが錬金術によって作られた存在で、完全人型なら“人”の法が適用されることを教えてくれる。
見た感じメルシンクさんは完全人型に見える。
「あらあたしが完全人型なのか疑っているようね。あたしは完全人型よ。だから法はちゃんと適応されるわ」
法は適用される程、人間に近いんだ。
あれ?このパーティに錬金術師っていないよな。メルシンクさんを作ったのいったい誰だ?
「今度はあたしの近くに錬金術師がいないことに疑問を持っているようね」
私が思ったことが読まれている。
あまり顔には出ない方だけど二度までも読まれてしまうとはいったい。
「心を読んでいるわけではないのよ。そんなことできるはずがないもの。そう感じているのならただホムンクルスのことを知っている人はたいていあなたと同じことを思うものなのよ。それでね。あたしを作った錬金術師は寿命でもう亡くなっているわ」
哀愁を漂わせかつて自分を作った錬金術師思いはせるメルシンクさん。
昔を思い出して瞳の端から涙が零れ落ちる。
メルシンクさんにとって錬金術師との思い出はかけがえのないものに違いない。
その姿を見たらこれ以上聞くのはやめた方がいいと思い。この話を切り上げる。
エルフ、ドワーフ、ホムンクルスの種族のことを聞いた私は3人にお礼を言ってこの話を切り上げようとしたら今度は私のことを聞かれた。
私のことを聞きたいのはパーティ全員だった。
「あなたってさぁ、本当に人間?」
アーミィさんそれってつまり私が人間に見えないってことなのか
「変な勘違いしないでよね。見た目は人間だってことはわかっているんだけど・・・、なっていたらいいのかな。マオウと同じ顔していて違いといったら右目のところにある縦に割れる傷跡と瞳の色と髪の毛の長さと色ぐらいしか違いがないのよ。マオウは自分から人間ではないって言っているしもしかしてあなたもと思ったのよ」
どうやら私はマオウに似すぎているからもうと同じく人間ではないか疑ったらしい。
私は種族的には人間だ。師たちとは違う。一応、天使の名と悪魔の名をもらっているが人間だ。
案外、まだ人間なのかもしれないけど・・・。
「私は人間ですよ。マオウは2年前アーザンブルグで戦った巨人の中から私に似せて誕生したんです。誰が何のために同じ姿を取らせてたのかは不明ですが」
「アーザンブルグの巨人?」
「ああ、アーザンブルグの巨人の話なら聞いた頃があるぞ」
その時、御者をしているバルバトルから声がかかった。
「アーザンブルグにいた友達から聞いたことがあるな。その巨人はアーザンブルグ城の地下から現れたんだと、ちょうどその時不審者として追われていた勇者が巨人を討伐したらしい」
「その通りです。ですが実は続きがあって巨人からマオウが出てきて自らを魔王と名乗っていました。マオウに再会した時に聞いたら、当時のことは誰かに操られてりうようだったと言っていました。それに当時と今では性格が違いすぎますから操られていたという証言は本当のことなのかもしれません」
「そうか。ユースティアナ君、君は話をそらそうとしていないか」
バルバトルからそんな指摘を受けてギクッと思ってしまった。
「そうはいかない。君のことをもう少し話してもらおうか。一応、君が勇者だと自供した今もっと話したまえ」
それから根掘り葉掘り聞かれてすべて対応した。自分がかつてアーザンブルグの皇女であることは話していない。
「これであなたは私たちの“仲間”ね!もし近くにいて何かあったら頼りなさい」
「その時我々は君のもとにはせ参じよう」
「それが“仲間”というもの」
これで仲間として扱ってくれるということだろうか。
一時的なパーティ加入でもそれ以降も関わってくれるということはいつかありがたることがあるのだろうか
でも悪い気は起きなかった。
もし何もなければこの人たちと一緒に旅に出ていたのだろうか。
いや、ないな。遠くから憧れはしても、多分エルレインと一緒に旅に出ていただろう。付き合うことなくあこがれるだけで。
今の状況だからこその出会い。この出会いはよかったといえるように頑張るとしよう。
それからパーティで会話をしながら目的地に向かうい一行。
だが、この時誰も気がつかなった物凄い勢いで一行の後追う人たちがいることを。




