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初めてなお味でして。
「あ、すみません、初めてなもので」
ふふっと笑う口を押さえては、まだ笑顔がもれる男性。
「わ、私、帰ります」
「ちょっと待ってください…!!」
グッと腕を掴む。
不意に、体が引っ張られガクンとする。
「う、わっ」
「すみません、ただ…
着いてきてください」
「へ?!ちょ、へ?!」
そのまま私は手の引かれるまま連れていかれた。
「あの…ここは?」
「僕の家です」
「いや、私はどうしてここに!?」
「僕が連れてきたからですが??」
「……」
いやそういう問題じゃないんです!!
「どうして私は連れてこられたんですか…??」
「興味…ですかね。」
にこやかに笑ったその顔は、
どこか子供っぽい表情で、
どこか、
「いたずらっこ!」と叫びたいくらい無邪気さが隠れていた。
「僕の名前は結羽人といいます。
是非宜しく!」
この日から私と結羽人さんとの日常が始まるのです。




