三者三様
「あたし、初めてパックンチョを食べたんだけどさ」
森永のロングセラーである。
「コアラのマーチそっくりね」
あーあ。
「令和世代が昭和アニメを見て『パクリだ!』っていうくらいの暴言だよ」
パックンチョのほうが一年先に発売開始している。
「知らなかったわ。でも贔屓目に見て、コアラのマーチのほうが有名よね」
1984年のコアラブーム真っ只中に、発売された。
「悔しいけどそうなるかな」
なぜ光道が悔しがるのか。
「へえ、パックンチョはディズニーランドが開園した1983年に登場したのね。そのせいか、ディズニーキャラをプリントした商品が主ってわけね」
「うん。その辺は強みなんだけど、形の面白さはコアラだよね」
パックンチョは丸いのだが、後発のマーチは違いを生み出したかったのだろう。
「味も微妙な差なんだけど、コアラはパイの実に通じる美味しさがあるのよねえ」
散らかるのが怖くては、パイの実は食べられない。
「ミルフィーユ状にしたら、ああなるんだろうなあ」
きのこの山・コアラのマーチ・チョコボールの1箱に入っている個数だが、年代別で変動があるのか記録を残している人がいたら、知りたいものだ。
「コアラ単体なんだけど、表情や持たせるアイテム、限定の味なんかで美味くバラエティを持たせてるわ」
制約から良いアイディアが生まれることも。
「あれ、簡単に見えるけどものすごい企業努力だと思うよ」
若年層向けの商品は、飽きられるのも早い。
「いま知ったんだけど、ハローパンダなんて商品もあるのね」
類似商品を検索している間に、沙羅の目に留まった。和歌山はパンダが居なくても、充分魅力的な観光地だ。
「そうなんだよ。世界中で人気なんだけど、なぜか日本では発売していないんだ」
発売元は明治なのに、である。
「パックンチョより3年後なのね。う~ん、強敵に見切りを付けたってとこかしら?」
日本で日の目を見ない人物が、世界で脚光を浴びることも。
「それだけ広まったんだから、日本で売っても良さそうなものだけど」
さて、どうなるか。
「それにさ。パックンチョとコアラのマーチも、世界でバカ売れしそうな気がするわ」
コアラのマーチは、すでにその名を轟かせている。
「僕はおっとっとにツマミっぽい具を注入すると、美味しいんじゃないかなって考えてるよ」
「いいじゃん、いいじゃん!」
おっととっとツマだぜ。




