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夢の光景。また、いつの日にか……

本日、久方ぶりにリタママが切り盛りする「リタの酒場」にお邪魔してます。


調理部隊のメンバーも勢揃い。そして同じテーブルにはいつもお世話になっているリタママとセティお姉様とメラお姉様。


定番のメニューと季節のメニューを半々で適当に頼み。


それとは別に先に届いたボトルのアルコールが五種類とグラス。そして私用の特注搾りたて生ジュース。

各々の飲み物が揃ったら、ママとお姉さん達と一緒に最初の乾杯。


飲み会の光景はどこに行ってもあまり変わらないみたい。


飲んで食べて、おしゃべりして。

途中でお姉様方がちょっぴり入れ替わり。

また追加で注文して。


そんな中、何故か三馬鹿兄さんズが下ネタな一発芸してスベってみたり。

サービス業のお姉様方でさえ控えめに苦笑するしかない。


でも、そんなくだらなさも飲み会ならではの雰囲気。


「何か他にネタはないのか?」

「いつも似たようなネタでいい加減飽きたぞ」

「「「うぐぐ……」」」


ラダストールさんとディオガさんからの冷静なツッコミに、三馬鹿トリオの兄さん達が唸る。


「オレ達にはありきたりの下ネタしか無い!」

「こうなったら、残された道は一つ!」

「アルフ! 穢れきってないお前が最後の希望だ!」

「ん? え……オレっ!?」


かと思ったら、食事にがっついていたアルフ少年に突然の無茶振りが襲いかかった。

けれど、程良くお酒の入った席では誰も止める気配はない。


一発芸、ねぇ?

若手ならではの新しい境地が見たいってか。

ならば、ここは一番下っ端な私が一肌脱ごうではないか。


「いちばん、ユーリ、いっきまーしゅ!」

『!?』


右手を上げて名乗りを上げると、椅子からピョンと飛び降りる。

向かうは、オッジさんにお酌をしていたリタママの背後。そのまま抱きついて、っと。


「あ、コラっ、ユーリ! リタさんに齧り付くな!」


これにはアルフ少年が慌てて立ち上がったけど、それが狙いですとも!


「お◯りかじり虫〜♪」


そして口ずさむのは、懐かしのあのメロディー。ついでにお尻をふりふり。

途端に大人達がんぐ! と喉に何かを詰まらせた。


「おやおや。随分と可愛らしい虫さんだね」

「えへへー」


楽しそうなリタママに笑いかけ、そのまま今度はセティお姉様に突撃。


「お◯りかじり虫〜♪」

「まぁ、齧られちゃったわ」


うふふふふーと一緒に笑ってたら、止めようと立っていたアルフ少年が少し考えていた。


「にーに?」

「…………オレも齧りたい〜♪」


声を掛けるなり、同じメロディーでそんなフレーズが返って来た。

これには、大人達が噴き出す。


よし、ならば今度はアルフ少年に後ろから突撃!


「お◯りかじり虫〜♪」

「オレも齧られた〜♪」


二人で口ずさみつつ、一緒にお尻ふりふり。


「あら、可愛い」


メラお姉様が手を叩いて笑ってくれる。

お店の他のお姉様達も笑顔だし。

よし、掴みは上々!


「ユ、ユーリちゅわーん!」

「オレ達のお尻も!」

「ほら、空いてるぞぉ!!」


そこに立ち上がって食い付いてきたのは三馬鹿トリオの兄さん達なんだけど。


「「あ、結構でしゅ/っス」」

「「「何でだぁ!」」」


アルフ少年と息ピッタリかつ同じポーズでその申し出をお断りすると、三人揃って膝から崩れ落ちた。

意図せずオチまでしっかりと決まれば、他の調理部隊の面々も楽しそうに笑ってる。


きっちりと一発芸を成功させて席に戻ると、アルフ少年と乾杯して健闘をたたえ合う。


そんな笑いも酒の肴に、和やかな飲み会はその後も続いた。

夢に見た主人公達。


コロナ禍が落ち着いたら、こんな飲み会を親しい人達とまたしたいなぁと思って、文章におこしてみました。


様々な業種それぞれのご苦労があるかと思います。

辛いししんどいですが、皆で協力して乗り越えましょう!



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