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【全属性耐性ゼロ】だったのに、全ての攻撃が効かない最強バグスキルを手に入れました※タイトル詐欺です  作者: Y.K
第1幕

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異世界“再起動”してたら地球バグった件

「ドーナツ怪獣が、せれす亭に襲来する」


そんな一文から始まる今回の話。

ついにスイーツサイドも黙っていなかったらしいです。


焼きそばパンVSドーナツ。


果たして、この勝者は誰か。いや、勝者が必要なのか?

カグラは、いつものように焼きそばパン片手に朝を迎えていた。

だが──


「……なあ、あれって“バグの空”じゃね?」


空がカクカクしている。雲が左下にだけしか流れていない。

しかも背景の空がたまにロード失敗して“黒”になる。


セリスティア「こ、これは……バグの二次感染!? 時空レベルで描画ミスが……!」

シオン「ついに来たか。再起動の副作用、“現実世界まで巻き込む”現象……」


ラドリウス(空中にふよふよ浮いて)「なんか、天の上からも苦情きてるよー。“地球が不安定”って」


──やがて、巨大な黒い影が空を覆う。


「おい、あれ……デカくね?」


焼きそばパンよりも、宇宙戦艦よりもデカい、謎の“巨大生命体”が空を覆っていた。


「うわ……バグりすぎて、怪獣まで出てきた!?」


空を覆う巨大怪獣、その姿はどこか“作りかけの3Dモデル”みたいにポリゴンむき出し。

輪郭は時々チカチカとグリッチして、見る者に軽いめまいを与える。


セリスティア「……なにあれ!? テクスチャ貼り忘れた!?」


カグラ「もしかして:俺のせい?」


シオン「間違いない。“空間圧縮パン”の副作用で次元のメッシュが崩れて、スクリプト上で“存在”として処理された怪獣だ」


ラドリウス「つまり、そいつはプログラム的には“食べ物”として登録されてる可能性が──」


怪獣「グルアアアアアアア!!!!!」


セリスティア「喋った!? ていうか、今『おかわり』って言った!?」


ミルミ「いやー怪獣さん、お腹空いてるだけじゃないかな? パン食べてる匂いしてたし」


カグラ「おれの焼きそばパン……?」


(バグ怪獣が口を開ける。そこから現れたのは、**“巨大なバグパン”**だった──!)


カグラ「え、俺の焼きそばパン、あんなに育つの!?」


バグ怪獣は、空間にバグったパンをばら撒きながら暴れ始めた。


セリスティア「なにあれ!? 焼きそばパンが空中で自己増殖してるんだけど!」


カグラ「俺のパンがッ……俺の焼きそばパンが、世界を侵食してる……!」


ミルミ「ちょっと! パンってあんなに膨らむの!?」


アロマ「……観測不能。圧縮率、通常空間の3.14倍。カロリー換算不能。あと熱量がちょっと宇宙規模です」


ラドリウス「つまり、爆発したら……終わりか」


カグラ「焼きそばパン、宇宙終焉を招く説やめろ」


 


そして次の瞬間──


怪獣が大口を開き、巨大なパンをカグラに投げつけてきた!


カグラ「避けるのめんどいから、喰う!!」


(ガブッ)


シオン「いや食うな!? それ絶対バグるから!」


カグラ「うおおおお!? 味が……時空の味がする!! なんか5分前の俺がチラついた!!!」


セリスティア「だめだこりゃ!」


 


──戦場は、もはやグルメバトルと化していた。


そして空からもう一匹、怪獣が降ってきた。


セリスティア「え、2匹目いるの!?」


怪獣B「……カレーパン……」


カグラ「そいつはダメだぁぁぁあああああああ!!!」


舞台は──なぜか、白の庭園の地下にあるパン工房《せれす亭》。


ガタン。


椅子に座ったバグ怪獣(仮名:グルメーザ)は、両手を前に置きながら、真剣な眼差しをカグラに向けていた。


グルメーザ「……志望動機? おいしいパンが焼きたくて」


カグラ「なるほど。うちは週1出勤、まかないあり、宇宙干渉自由、バグ耐性要。大丈夫そう?」


グルメーザ「バグは得意です。あと、宇宙、ちょっと壊しました」


セリスティア(なんだこの会話……)


 


そして隣では、怪獣B(カレーパン個体)がエプロンをつけて、黙々と揚げパンの準備をしていた。


ミルミ「なんかもう、怪獣っていうより職人だよ!?」


アロマ「観測不能。パン工房における怪獣の戦力指数が高すぎる」


シオン「いや、何やってんの!? お前らさっきまで世界滅ぼしてたよね!?」


カグラ「焼きそばパンには、平和の味があるんだよ」


シオン「名言っぽく言うな!!」


 


そのとき、突然工房の奥から轟音が響いた。


ドォン!!


ラドリウス「……あれは、新たな怪獣だ」


セリスティア「え、今度は何!?」


煙の中から現れたのは──


 


「……ドーナツ怪獣・シュガードです」


シオン「名前が甘いわ!!」


「ぐおおおぉぉぉぉぉぉ……!!」


ドーナツ怪獣・シュガードが、ベーカリー前の庭をズリズリと滑ってくる。


粉砂糖をまき散らしながら迫るその姿は──ただの巨大ドーナツだった。


 


シオン「いや、お前、どう見ても”動くスイーツ”だろ!」


ミルミ「むしろかわいくない!? ねぇ連れて帰っていい?」


アロマ「接近に伴い、糖度が臨界値突破──観測機構がベタつきで沈黙しました」


 


そして、ドーナツ怪獣が口(らしき穴)を開いた。


 


「おいしさのライバルは、つぶす……それが、ドーナツの宿命……!」


 


セリスティア「宿命って何!? パンvsドーナツってそんな因縁あったっけ!?」


カグラ「焼きそばパンを敵に回したお前が悪いな……」


 


──パン工房《せれす亭》、防衛モード起動。


窓から、巨大な「トング砲」が飛び出し、パンくずミサイルが発射される。


 


ドゴォォォォン!!!


 


グルメーザ(バグ怪獣)「……敵に火を通します」


熱線パン窯を構えて立ちはだかるバグ怪獣。


 


カグラ「よーし、俺も行くか。チートスキル──《???》、発動」


 


ビリッ、と空間が裂けた。


時空の向こうから、無限に焼かれた焼きそばパンが飛来し──


 


\ パン連弾!! /


 


ドーナツ怪獣「うわああああああああああ!!」

\シュガー……オーバーロード……!/


 


 


──そして、静けさが戻った。


 


ミルミ「勝ったの……?」


シオン「ていうか何に勝ったの!?」


アロマ「敵、ドーナツ。現在、蒸発済み」


 


セリスティア「……もしかしてこれ、またバグった?」


カグラ「いや、バグじゃない。“正しいパン文化の拡張”ってだけだ」


 


シオン「もうお前、言ってること哲学になってんじゃん……!」


戦いが終わった《せれす亭》。


粉砂糖が舞い、焦げたドーナツの香りがまだ微かに残る。


 


セリスティア「……えーと、とりあえず。勝ったのかな?」


カグラ「勝った。焼きそばパンが。」


シオン「世界の防衛がパン頼りって、どうなんだ……?」


 


そのとき──空が、裂けた。


ギィィィィン……!


空間がひしゃげ、赤い稲妻が走る。


 


アロマ「……これは。別次元のベーカリー網が、干渉してきています」


ミルミ「え、もしかして……“パン連邦”?」


カグラ「やべぇ、いよいよパン戦争が始まる……」


 


──そして、画面がフェードアウトする寸前、


カグラがつぶやいた。


 


「なぁ、焼きそばパンって……どこまで世界に干渉するんだろうな」


 


そこに、どこからか届いた”声”が響いた。


 


???「──その答えは、“まだ焼けてない”よ」


 


一同「誰ぇぇぇぇぇぇ!!?」


 


──つづく。




今回は「巨大ドーナツ怪獣とのパン戦争」という、もはや言葉の暴力のような回でした。


カグラの《???》スキルは、もはやバグではなく世界を焼くフォースになりつつあります。


敵が出てきた理由?

それは「焼きそばパンが宇宙ベーカリーの秩序を乱したから」──以上です。深く考えないでください。

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