瑠璃、ギター教えてよ。
彼女に二股されてた。
俺のプレゼントを換金して本命彼氏にプレゼントされてた。そして彼らは俺を嘲笑っていた。
そんな最低でくだらない恋が終わったら俺は‥…。
作者の妄想全開の作品です!
今回は勢いだけです!!
ある日の昼下がり、俊介と瑠璃はぶらぶら商店街を歩いていた。
「俊介!コロッケいい匂い!買おうか?」
「お、ホントだ旨そう」
一つずつコロッケを買った。
俊介と瑠璃はベンチに座って
「やっぱコロッケはジャガイモだよな!」
「ん!?コーンもおいしいよ!」
瑠璃はニコッとして
「じゃあ、交換こしよ」
「じゃあ瑠璃、貸して…」
「ん!」
瑠璃はコロッケを俊介の目の前に差し出した。
「え?なんだよ」
「渡すのめんどいから食べさせてあげる。ほら、口開いて」
「わ、わかったよ…」
俊介は赤い顔をしてコーンコロッケを食べたが、味がどうだったかは覚えてない。
俊介もじゃあ…と瑠璃に食べさせてあげようとしたが、その前に瑠璃に奪われて食べられていた。
「なあ、瑠璃。オレにギター教えてくれよ」
「どうしたの?急に」
「作曲するときに弾けると捗りそうなんだよ」
「わかった。で、どこで練習するの?」
俊介はちょっと言い淀んでから
「練習スタジオ…来れそうか…?」
瑠璃は一拍置いて
「うん…俊介とふたりなら大丈夫そう…」
「よし、明日からよろしくな!」俊介は力強く言った。
翌日の夕方。
瑠璃は自分のギターのサブを俊介に貸した。
「これ、けっこう弾きやすいから初心者でも大丈夫だと思う」
昔から愛用していたようで、ところどころ色が褪せている。
それを見て俊介は
「こんな大切なギターオレなんかが触っていいのか?」
「いいから貸したの。その…お礼っていうか…俊介になら貸してもいいかなって…って何言わせんのよ、ばか!」
「なんだよ急に怒って変なやつだな」
それから毎日、ふたりだけのレッスンが始まった。
瑠璃の細い指。たまに近づく顔。そして甘い香り。
俊介はドキドキしっぱなしだった。
瑠璃と目が合った。
「ん?なに?」
「あ…いや、なんでもない」
明らかに顔が赤い。
瑠璃はいつのまにかスタジオに行くのが楽しみになっていた。
それは俊介を介して音楽の楽しさが甦ってきた証拠だった。
俊介…ありがとう。俊介がいなかったら、わたしどうなってたんだろ?音楽やめちゃってたかも。
俊介…やっぱり、わたしには俊介が必要。
今まで考えないようにしてたけど、もういいや。
これ、好きって気持ちだよね?
悪いことじゃないよね?
もう逃げない。
「ねぇ…俊介…」
瑠璃は赤い顔をして俊介に向き合った。
「あ…あのさ。いろいろありがと。また音楽やってみたくなったよ。これも俊介のお陰っていうか…」
言葉が詰まった。
しかし俊介は瑠璃の次の言葉を待った。
「俊介。わたし、俊介が好き。やっと素直になれた。同じバンドでいけないかもしれないけど、もう気持ち、押さえきれないよ…もしダメでもまた仲間としてちゃんとするから、俊介の気持ちも聞かせてほしいな…」
俊介は瑠璃を見つめた。
「オレも瑠璃が好き。考えないようにしてた。ごめん、先に言わせちゃって…オレももっと早く素直になれればよかったんだけたど、瑠璃と同じようにバンドの『仲間』ってのが邪魔してた。言い訳になるけど」
瑠璃は「あーあ。お互いに好きだったのに何だかんだで考えないようにしてたんだね」
「バカバカしいね」そう言うと俊介に微笑んだ。
「ああ、ホントだ、バカバカしい」俊介も笑った。
瑠璃は改まって俊介を見つめて
「ね…俊介、もっと近くに来て」
俊介はゆっくりと瑠璃の隣に座った。
瑠璃は俊介の頬に両手を充てて目を瞑った。
柔らかで少し長いキス。
いろんなことが過去になっていく。
12月24日
俊介と瑠璃は繁華街に来ていた。
「めちゃくちゃ綺麗!」瑠璃は目を輝かせた。
「だな!」
「ねぇ…もう大丈夫なの?ほら、ここっていろいろあったじゃん…」
俊介は瑠璃の頭を軽く撫で
「もう昔のこと。瑠璃が嫌なこともよかったこともすべて上書きしてくれた。もうなんでもないよ」
「そう。よかった…」瑠璃は俊介の腕を引き寄せた。
「あの…瑠璃さん?」
「なに?改まって」
「瑠璃さんのおっぱいがずっと腕に当たっているんだけど…」
瑠璃は一気に赤くなって
「この、バカ!!いい雰囲気が台無しじゃない!」
そういうと瑠璃は俊介を見て
「ぷっ、あはは。こういうくだらないのがわたしたちだよね。好き」
「オレもくだらなくて好きだな」
お互いに笑った。
「瑠璃、プレゼントがしたい。何がいい?」
「え!いいの!?ありがとう!…指輪がいいかな…。できればお揃いのやつ」
「いいね。探そうか」
街をひと通り回ったが、最後に行き着いたのが玲華にプレゼントした指輪を買った店だった。
瑠璃はちょっと不安そうに
「大丈夫?他のお店でぜんぜんいいよ」
「いや、ここの店、お洒落な指輪が多いんだ。瑠璃はには最高のプレゼントしたいからさ」
店内に入ると光り輝く指輪、ネックレス、ブレスレットがところ狭しと並んでいる。
瑠璃がショーケースを指差した。
「これ、いいな…」
そこには細いプラチナのリングに小さなダイヤで形作られた花が光っていた。
男性用は少しリングが太いが同じ意匠だった。
店をでて。しばらく歩くと大きなクリスマスツリーの前に着いた。
「瑠璃、指輪出して」
瑠璃は静かに頷き細く長い指を差し出した。
俊介は瑠璃の左薬指にリングをはめた。
それを目を輝かせて瑠璃は眺めてから
「じゃ、俊介も指、出して」
瑠璃も静かに俊介のゴツゴツした指にリングをはめた。
「あ!雪だ!」瑠璃は空を見上げる。
「綺麗だな…」俊介は目を細めた。
瑠璃は俊介の手を取って
「お互いに初めてだけどいいかな…」
「ああ。瑠璃でよかった」
ふたりはネオンで輝く道を歩いていった。
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