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初夏の走馬灯  作者: 一ノ瀬慎弥
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エピローグ

あの日からもう1年近くが過ぎた。

あの日と同じように、初夏の風が頬を掠めてゆく。

ふと、彼女の部屋から持ち出した彼女の日記帳が目に留まった。

この1年近くの間、1度も中を開いたことがなかったが、なぜか中身を見たいと思いページを開いた。



なんでこんな日記をつけようって思い始めたんだろう。今までこんなこと思ったことなかったのに。

今日彼に夜のご飯に誘われた。

なんとなく予感はあったんだけど、帰りに彼から告白された。

嬉しかったなぁ。

今までそんなことなかったもん。

ターゲットってことは分かってるよ。

いつかは終わらさなきゃいけないことも。

でも、ほんの少しくらい年頃の女の子らしいことしても構わないよね。



なんなんだろう、いつの間にかこの生活がずっと続けばなんて思うようになってきた。

そんなこと、叶うはずもないのに。

でも、やっぱり彼のことは始末したくない。

なんで、ターゲットなんかを本気で好きになってしまったんだろう。



もうすぐ夏だなぁ。彼と海に行ったり、花火見たりしたいな。普通の女の子なら、何も悩むこともないことなのに、なんで私はこんなことを悩まなきゃいけないんだろう。

それはもちろん、今までの裏の社会のことがあるからって分かってるけど。



さっき仲介屋から催促の手紙がきた。

そうだ。今回の件を私が引き受けていることを知っているのはあの仲介屋だけ。なら反対にあいつを始末してしまえばいいんだ。

そうすれば、彼とは

(書きかけのまま途切れている)

最後の日記に日付けは、あの日であった。


やっぱり書くのって難しいですね。

なかなか上手く書けない…。

切ない物語に仕上がってたら…いいな…。


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