「喧嘩」
SOU.Rです。
そろそろキャラクターによってパートを前書きに書いて行きます。
主人公サイドのキャラクター増えるとこういうの作りたいタイプなのでw
それでは、本編へGO!
「オイこら待てよ、何触ってんだテメェ…?」
腕を掴まれた瞬間、突然その少女から荒っぽい言葉が出て来た。
そして、次の少女の行動にオレは驚きを隠せなかった。
少女が腕を掴んで来たオオカミの手を振り払い、大きく仰け反るとその後に渾身の頭突きをオオカミの鼻っ柱に食らわせたのである。
「あちゃぁ…、アレはオレも食らいたくないな…」
と、無意識に言葉がこぼれる程だった。
悶える一人とそれを見てビビる他の二人、そして続けて少女が啖呵を切る。
「おい!たかがオオカミ共が、アタイの可愛いレインちゃんに触ってんじゃねぇぞコラ!!」
…ん?観た側からすればこの啖呵の意味が全然わからない。
触られたのも啖呵を切っているのもその少女本人で…、そして唯一出た個人名の"レイン"というのもあの少女…か?
だが、それ以前に人が変わった様に口調や性格が変化している様な気が…。
思い当たる節が出て来た。
そう、オレと同じ二重人格だとしたら?
自身の分ではまだ微塵も理解出来てはいないから全て推測になるが、彼女の人格一つに一つの名前があると考えればまぁまぁ納得出来る、はず。
つまり、あの弱気だった少女が"レイン"という名で、今暴れてるあの少女は別人格で"レイン"という人格の時にあのオオカミに触られた事に怒っている。というところか?
ぼーっと考え込んでいると、あの少女が吹っ飛ばしたであろうオオカミの一人がこちらに飛んできた。
「うぉ!?危ねっ!」
「くっそ!あのガキが…!」
オオカミが爪と牙を剥き出しにして彼女へ襲い掛かろうとする。
「待ちな、オオカミさん。…オレも混ぜろ!」
「うごぁ!?」
オオカミの鼻っ柱に蹴りを一発くれてやる。
あ、コイツさっき頭突き食らったヤツじゃないか?なんとも可哀想に…。
そんなふざけた事を考えていると、流石に目の前の一人は伸びてしまった様だ。
「なんだお前は!このクソガキの仲間か!?」
「誰がクソガキだって!?」
「オレは誰の味方でもないつもりだったがよ?ちょっと騒ぎ過ぎだ犬っころ共が!」
奴らを睨み付け、オレは渾身の怒声をあげる。
すると残りのオオカミ二人のヘイトが一気にこちらへ向けられた。
いやまぁ正直な話、少女一人に男が三人で突っ掛かるなんてオレの好きな光景じゃないって訳で。
しかも、今まではオレもあの少女一人の立場が多かった。
同情とかじゃない、単純に観ているだけだと不愉快だったんだ。
「これで二対二だ、いいよな?お嬢さん?」
「誰がお嬢さんだ、アタイの名前は"ルイン"ってんだ。バカ野郎」
おいおい、笑顔で悪態つかれてもな…。
しかも彼女の口から出て来た名前はやはり違った、もし彼女もオレと同じ二重人格だとしたら味方についても悪くはないだろう。
「たかが人間共が!獣人の身体能力には勝てねぇだろ!!」
「犬と戦うのは初めてだが、オレはお前らには負ける気がしないな…」
「手を出したのはアンタ達からだ、アタイらに負けても恨むんじゃねぇぞ!」
あぁ、結局こっちの世界でも喧嘩に首を突っ込んでしまった。
でも後悔するというよりは、もしかしたらここから得られる物の方が有益かもしれないからな。
『ほら、かかって来な!!』
二人揃ってオオカミを挑発すると、見事に二手に別れて一対一の喧嘩が二ヶ所で始まる。
はい、どうもSOU.Rです!
新しい子結構特徴的です。ハイw
というか、キャラの外見とか書く前にバトル始めてしまったので紹介は後になりそうですな~
それと、何故雑魚の三人がオオカミの獣人かというと…、噛ませ犬 (ボソッ)
なんちゃってww
とりあえず迫力あるバトル書きたいですな!
それでは、また次の話まで…Adios!