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C隣に住んでる幼馴染の火野紅葉 その一

「オレ、本当は最高の彼女なんてどうでも良いんです。火野紅葉と正式に付き合いたい! 


ホントは大好きで、彼女になって欲しいけど、いつも出会でと悪態ばかり吐いちゃうんです。


でも、本当に恐い。オレの事、何とも思ってないって言われると、次遭う時に気まずくなってしまいますから……」


キミは自分の不安を素直に述べる。シレンさんは真剣に受け止めてくれたようだ。


「うん、分かった。まあ、彼女はいわゆるツンデレ系だからな。通常時に会って告白してもツンで返される。


デレの状態にまでさせなければ、攻略は不可能だ。私がお前の従姉の女の子となって、彼女を焦らせたり、可愛い表情にさせて見たりしよう! 


何、そんなに心配するな。ちょっとのコツでうまくいくから。何回か失敗してるようだけど、今回はきっと大丈夫だから……」で


キミはシレンさんに励まされ、決心する。


「そうですか。オレ、ちょっと勇気を出してみます!」


「ちなみに彼女の得意な物とか部活は?」


「確か、バスケットボール部だったと思います。レジュラー取るって張りきってました!」


「ほーう、女子バスケットボール部か……。


あの身体つきとおっぱいは良い意味でやばいね。あの張り、腰、胸、ケツ、どれをとっても最高の逸材だよ。あれでツンデレとか、天才じゃないかね?


私が見て来た子は同じバスケットボール部で可愛かったけど、中学の時にビッチと化し、転落ぶりが著しかったよ。ちょっと気に入っていただけにショックだったよ。


まあ、底までは落ちずに、なんとか美容師に成って踏みとどまっていたようだが、髪の色が変わった彼女を見るのは辛かった。


紅葉はそういう不良化は無く、ツンデレとして清楚且つ、ナイスバディを保っている。尊敬に値するよ。


ぜひ、高校まで健全にお付き合いをして、バージンロードを歩いてもらいたいものだ。


幸い、日本のバスケットボールは世界からハブにされているので、世界大会に行くなどで結婚できないということはないぞ。あのムチムチを手に入れるんだ!」


シレンさんはエロい顔をして、手で紅葉のオッパイを揉む妄想をし始める。紅葉はCカップほどあると思われるが、足と尻がムチムチのため、胸が大きく見られがちなのだ。


キミはシレンさんを元の状態に戻すため、話題を変える。


「でも、どう告白すればいいか……。デートとかもしたことないし……」


そう言うと、シレンさんは真面目な顔をし、怒り出す。何とか、元の顔に戻ってくれたようだ。


「バカモノ! いきなり告白は死亡ブラフだと思え! 素人はいきなり告白に移ろうとする。しかし、告白など恋愛関係においては罠なのだ。


自然にお互いが恋人同士として接すること。


これが最高の告白法だと思え! 多少工夫とコツがいるが、うまくいけば確実にうまくいく方法だ。焦らずじっくりと、獲物を落としにかかるのだ」


シレンさんは獲物を狙うハンターのような目をする。ネコがネズミを狙う様に、舌なめずりをする。


「分かりました。でも、具体的にどうすればいいんでしょうか?」


キミの質問を聞き、シレンさんのハンターの眼が光った。


「まずは、デートの誘う事だ! 


いきなりどこかへ一緒に行こうと言えば、紅葉は必ず警戒する。キモい隣の男がいきなり理由もなく、一緒にどこかへ行こうと誘って来た。まさに鳥肌レベルの恐怖だろう。


しかし、今はお前の従姉が遊びに来ているという素晴らしい状況だ! これを利用する。私の指示した通りに、デートに誘いだすんだぞ!」


シレンさんはキミにデートに誘う方法を紙に書いて教えてくれた。キミはそれを読み、紅葉の家に伺いに行く。緊張しないため、何度か練習してみた後で、キミは決心してチャイムを鳴らす。


「はーい。誰かしら?」


紅葉の母親が応対に出る。キミを見ると、にっこりと微笑んで言う。


「あらー、透君! こんばんは。ごめんね。紅葉は今、お風呂に入ってるの。ちょっとリビングで待っててくれる?」


「はい! 急ぎの用事じゃないので、紅葉が出て来るのを待ってますよ」


しばらくすると、紅葉がお風呂から出て来た。少し遠くからでも、紅葉のお風呂上がりの香が漂ってきた。


シャンプーのとても良い香りだ。キミの嗅覚が少し敏感になる。しかし、紅葉はまだ脱衣所から出て来ない。


「お母さん、ごめん、私のパンツとブラを取って来てくれる? 部屋から持って来るの忘れちゃったみたいなの」


紅葉はキミがいる事を知らず、大きい声で母親に頼みごとを訊く。


「もう、この子は……。お母さんは料理作るので忙しいのよ。愛するお父さんのために腕によりをかけて作ってるのに……」


「ごめん。出てきたら手伝うからさ」


「はいはい。ちょっとそこで大人しく待ってなさい」


「ありがと」


紅葉の母親はキミを残して、紅葉の部屋に上がって行った。さすがにこの状況では、話をすることができないので、着替えが済んでから話すことにする。


個人的には、トイレを借りるふりをして、脱衣所の扉を開けてしまいたいが、キミは我慢した。しばらくすると、紅葉の母親がパンツとブラを持って戻って来た。


遠目だったが、うすい青色のパンツとブラだった。匂いを嗅ぐと、とても良い匂いをしそうなそんな男心を震わせる代物だ。紅葉の母親は、キミの心を見透かすかの如く、キミに話しかける。


キミは一瞬ドッキと、してしまった。


「紅葉、もうすぐ出て来るからね」


キミにそう言ってから、風呂場の紅葉に服を渡す。紅葉はしばらくして風呂場から出て来る。その格好は、パンツ姿にTシャツという素晴らしい格好だった。


紅葉は風呂上がりに牛乳を飲むようで、風呂から出て、真っ直ぐに冷蔵庫に向かう。冷蔵庫を開ける時、紅葉のパンツがキミを誘うかの様に、前に突きだされ、キミは話しかけづらくなる。


正直、紅葉を可愛いと思ったが、反面このまま話掛けるとキミとの関係は大丈夫か、とか思い巡らした。さすがに幼馴染といえども、見てはいけない面を見てしまったのだろうか。


「ふー、牛乳、牛乳。さてと、ゴクゴク……」


タオルを頭にかぶり、拭きながら牛乳を飲む。

キミと、牛乳を飲んでいる紅葉の目が合った。


キミは紅葉の可愛い姿にドッキとする。テンポが少し遅れて、紅葉の母親が言う。


「そういえば、透君来てるわよ」


紅葉は驚いたようで、牛乳を口から噴き出した。慌てたようにキミに訊く。


「いつからいたのよ。何やってんの?」


「さっきからいたよ。何やってんだはこっちのセリフだ。牛乳が口から垂れてんぞ」


「うるさい! ちょっとびっくりしただけよ。

もう! 突然現れないでよ、牛乳がもったいないじゃん!」


キミはそれを聞いて、自分に言えと思った。しかし、キミも後ろめたい事があり、何も言えなかった。キミの脳内では、冷蔵庫を出すしぐさの紅葉のパンツ姿が再生されていた。


紅葉はタオルで口を拭き、キミに再度尋ねる。


「で、何の用なの? 私、忙しいんだけど」


紅葉はそう言って、自分がズボンを穿いていないことに気付いた。ちょっと、タオルで前を隠す。


「実は、従姉が今来てるの、お前も見ただろ」


「ああ、結構可愛い子だったわね。彼女?」


「違う。オレのお婆ちゃんが入院してるのは知ってるだろ? お婆ちゃんの家に居たけど、今は行くとこが無くて、オレの家に住みついているんだ。


しばらくどこか遊ぶ場所とか、女友達を紹介してとか言って来るんだ。お前どこかいい場所知らないか? ちなみに彼女には、彼氏がいるそうだ」


紅葉はズボンを穿きながら、キミの話を聞く。

紅葉のズボンを穿く姿がまた色っぽい。幼馴染だからって、少しは気を使えよと思って見ていた。


まあ、紅葉はキミが子供の時から着替えを見ていたので、今さら隠すのもおかしいと思っているのだろう。恥じらいながらも、着替えは完了し、キミの隣のソファーに座る。


「え? ボーリング場とか、動物園とか? 

近いし、自転車で行けるんじゃないの?」


そう言った後、紅葉は牛乳を飲み干した。その隣のキミは、紅葉から漂ってくる香と、Tシャツからちょっと見えたわきにより、興奮し始めている。冷静を保とうと必死だった。


「よし! 今度の日曜日に一緒に遊んでくれ。

他に女の子の知り合いがいないんだよ! 三人なら良いよな?」


紅葉はキミの突然の申し出にびっくりする。


ここしばらく一緒に遊んでなかったからだ。


「ええ! 日曜日はダメ……。部活の練習あるから……」


「じゃあ、月曜日は? 確か、振り替え休日だろ」


「月曜日ならいいよ。たぶん、昼まで寝てるだけだし……」


「ありがとう。今回はちょっとオレが奢ってやるよ。動物園の入場料と食事代くらいだけど……。ボーリング代はちょっときつい……」


紅葉は笑顔でキミの言葉に賛成する。


「まあ、動物園で一日過ごすって手もあるし、無理して回る必要はないんじゃない。じゃあ、月曜日にね」


紅葉がちょっと女の子ぽい感じになったので、キミは少しからかってやる。


「忘れて寝てても、起こしに来てやるぞ!」


「お前こそ、忘れて寝てんなよ!」


こうして、キミ達はデートの約束をして別れた。その頃、シレンさんはキミの部屋でゲームをしていた。なかなか熱中しているようだ。


一息ついて、キミと紅葉の心配をし始める。


(これはシレンさんの心の声です。恋愛の参考にでもしてください:今頃、透の奴うまくデートに誘えてるかな? 


私の伝授した必殺のデートの誘い方を試せば、かなりの高確率で成功するからな。まず、相手にお勧めの場所を聞いて、その場所に行こうと誘う方法だ。


自然な流れで誘えるし、相手は勧めてくれたところだからなかなか断れない。


誘い方としては、遊ぶ場所やレストラン、見たい映画など、相手の趣味に合わせて誘ってみよう。この方法なら、自分に知識が無くても誘えるので便利です。


この方法で断られる理由のほとんどは、時間が合わないという理由。そこで、二つ目の誘い方を使い、その弱点を補うのです。


適当な時間を聞き、相手が断って来たら相手の都合の良い時間を訊くのです。


この方法で誘うと、通常の誘い方の三倍は成功率が上がります。そして、前の方法と組み合わせることにより、ツンデレな彼女もデートに応じるわけです。


まあ、失敗もありますけど……。よければ、試してみてね。成功は保証しません。さてと、ゲームの続きをしますか)


シレンさんは再びゲームに集中し始める。


キミは紅葉とデートの約束をして、家に戻って来た。キミはうまくいって、顔がに焼けていたようだ。キミが自分の部屋に行くと、シレンさんがくつろいでいる。


ゲームに集中しているシレンさんは、キミの顔を見ずに話掛ける。


「おお、どうだった? 失敗したか? まあ、元気出せよ。これから何年か先に、きっと良い事があるって。


絶望なんかせず、希望を持って生きていけよ。その望みがたとえわずかだとしても……」


シレンさんのきつい慰めをものともせず、キミは笑顔で返事を返す。


「いや、成功したけど……。今度の月曜日に動物園とボーリング場に行くぞ。シレンさんの彼氏は大丈夫なんですか? 一応、ダブルデートっぽくしていく予定なんでしょ?」


シレンさんはちょっと意外だという顔をする。


「うーんと、このネコーズぬいぐるみを彼氏としていくか。猫は恋人と同じだけの幸福感を与えてくれるからな!」


シレンさんはそう言って、キミの部屋のネコーズのぬいぐるみを抱きしめる。


「思いっきり痛い人じゃないですか。別の意味で気不味くなりますよ」


「だって、彼氏なんて必要とも思わないし……。ぶっちゃけ、邪魔!」


こうして、シレンさんはネコーズぬいぐるみを彼氏として、デートに出かけるようだ。本当に大丈夫なのか、このデートは……。

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