【08】 かぶった予想と確率は3.3%
六郎「俺が本命の1枠から買って当たっても逆転はできないし、俺がスタートの早いカドまくりの得意な4枠から予想することは、相手にとって容易に予想することが出来た。その結果相手が予想してきたのは『4ー1』『4ー2』『4ー5』だったんだ」
金塚「『4ー1』『4ー5』は、二人の予想がかぶってますね」
六郎「そうなんだ。そのとき相手の予想屋は、俺の予想を3つ全部当てられなくて、悔しがっていたよ」
金塚「相手もその子と結婚したくて必死だったんでしょうね」
金塚「だろうな」
金塚「するとかぶってないのは『4ー6』の1点だけ」
六郎「ああ。それが来なければ俺の負けだ」
金塚「ちなみにボートレースの連勝単式って何通りあるのですか?」
六郎「30通りだ」
金塚「ってことは、逆転で勝てる確率は30分の1。たった、3.3%の確率ですね」
六郎「さすが事務屋さんだ。計算が速いね」
金塚「いいえ、普通ですよ」
六郎「6枠は一番外のコースを走るから最も不利なんだ。だから『4―6』で決まる確率はもっと低かった」
後ろで、
美南「でも、ああいう風に話すということは『4ー6』が来たんじゃない?」
千歳「そうだよね、私もそう思うわ」
美南と千歳は、ワクワクして来た。
六郎「時間が経つにつれて、相手は3通りの予想のうち、俺の予想を2通り当てたのでかなりほっとしたようだった。唯一予想できなかったのは大外の6枠だし、6号艇は引退寸前、勝率2点台の選手だったので、かなり安心したんだろうなぁ」
後ろで、
美南「やっぱり4ー6で決まったのよ!」
千歳「うん! 絶対そうよ!」
金塚「それでレースはどうなったのですか?」
六郎「たまたまだろうけれど、俺の予想した展開通り、カドを取った4コース4枠の選手が『0.8』のトップスタートを切って第1ターンマークを全速でマクって行ったね、」
金塚「やりましたね! それで2着は?」
六郎「2着は、イン(コース)で残した1号艇と、4号艇に乗っかって二段まくりした6号艇と、並走になったんだ」




