接続
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全天アトラス : 稼働中
擬似天球ミュール : 稼働中
ミリシアフォルダ : ロード中
SCENE LOAD
TITLE : 接続
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「ほえぇー!! でっかい! 」
壁が高い!門が大きい!人がいっぱい!
「ララさん、ララさん! 見て見て、すごいよ!! 」
「はいはい、あんまり乗り出さないでね〜。馬車から落ちるわよ〜」
「ララさん、ここに迷宮があるんだよね!」
「そうよ〜。何個あったかしら?結構多いわよ〜」
そうなんだ、ここが迷宮都市!今までの街と全然違う!
……あ! 見た事ないカッコの冒険者。
商人さんもいっぱいだ。
あそこの、ピカピカの鎧着てる人達はなんだろう?
「そういえばララさん」
「な〜に? 」
「ラッツさんは、あのままで良かったの?」
「い〜の、い〜の。ちょっと離れるだけで、あんな大騒ぎするダメな大人は放置よ、放置 」
3日後に出発って聞いただけで、すごい顔してたなぁ。
青くなったり赤くなったり、最後は真っ白になって崩れ落ちてたけど……。
「ラッツさんに、何かお土産買っていかなくちゃ!」
「ミリシアちゃんは良い子ねぇ〜」
「お前ら、あんまり気を抜くなよ。一応まだ護衛依頼中だぞ」
「「はーい」」
ドルフさんに怒られちゃった。
「まあまあ、ドルフさん。あと少しで門まで着きますし、そのくらいで。道中もしっかり護衛して頂きましたしね」
商人さんは優しい。
ご飯も美味しかった、良い人!
門を抜けるのに夜までかかった!なんなの!?
朝の迷宮都市!……だけど人が多い!?
「みんな早起きだなぁ」
「ああ、起きたんじゃないわよ〜」
どう言うこと?
「これから寝る人も多いわね〜」
「夜に潜ってる奴らだな」
夜に行くんだ……。
「そんな奴らを相手に商売してりゃ、朝も早くなるって事だな」
「迷宮狂い共は放っておいて、まずはギルドよ〜」
「ギルドで移動登録と迷宮侵入許可をもらいに行くぞ!」
「はーい」
ドルフさんの後ろから、ギルドの中を覗く。
広いなぁ。受付もいっぱいある。
あ、酒場のお品書き!
焼き魚?……川あるんだ?
「はい、本日はどのようなご用件ですか?」
「移動の報告と、迷宮許可をくれ」
ドルフさんが受付してくれてる……。
あれは依頼票?いっぱいあるなぁ。迷宮階層?
良くわかんないや、後でララさんに聞こう。
「皆様のギルド章を、お預け致します」
「おい、ミリシア。ギルド章出せ」
「え? あ、はーい」
何あの人、ほとんど裸!うわー。
筋肉すごいけど、大丈夫なの!?
「皆さん、アンカーの街からの移動ですね。こちらが移動票と迷宮許可章です。都市内では見える所に付けておいて下さい」
「ほら、ミリシア」
「はーい」
ギルド章に似てる。
腰に付けとけば良いや。
「以前から何か規則に変更はあるか?」
「特にはございません。ああ、一点だけ。最近、他国の方との諍いが増えております」
「そうなのか?」
「はい。ですので帯剣、および武装しての外出を推奨しております」
……そうなんだ。いつもと同じで良いのかな?
「さあ、手続きも終わったし、軽く見て回るわよ〜」
「ララ、お前……ずっと後ろで黙ってたな」
「だって面倒じゃない。そういうのはお任せよ〜。興味深々なミリシアちゃん見てる方が楽しいもの」
あれは、なんの店だろう?
「はいはい、こっちよ〜」
ララさんに手を引かれて歩く。
変な物売ってる……魔道具かな?
なんだか外見が怪しい!?
あ、屋台。美味しそうな匂いが。
「ご飯はまだよ〜」
「まずは迷宮前の露天市場に行くぞ」
「変わった物が売ってるから、楽しいわよ〜」
露天市場!
ワクワクする名前!
あれ、また壁がある?
「ララさん、街の中に壁があるよ?」
「あれは迷宮外壁だな。迷宮入り口をぐるっと囲ってるぞ」
「すごい。わざわざ作ったんだ」
「あれは、最初からあったって話よ?」
「それは俺も聞いたな。迷宮を発見した時には、もう壁があったって文献が残ってるらしいぞ」
いつから、あったんだろう?
「あ、ちょっ。ミリシアちゃん!」
思わず走って、壁に近づく。
ツルツルだ。石でもないし、木でも無い。
でも、少しひんやりする。
叩くと軽い音がするのに、硬そう……。
継ぎ目が細い。うわー、すごいなぁ。
「もう、急に走らないでよ〜?」
「まあ、気になるのも分かるがな」
「迷宮って面白いです!」
「ほら、出入り口はあっちだ。行くぞ」
「はーい」
「今日の発掘品だよー!」
「迷宮地図は探索者必須!今なら5階層まで纏めてお買い得!」
「野営道具はうちが一番!さあ見てってくれ!」
壁を抜けたら一気に騒がしくなった!
「ここは相変わらずね〜」
「うわーうわー!何ここ、楽しい!!」
「おう、そこの可愛い嬢ちゃん。珍しい迷宮産の武器はどうだい?」
「……私?」
「そうそう。せっかく迷宮都市に来たんなら見なきゃ損だぞ!」
迷宮産の武器!?
そんなのあるんだ!
「おおう!すごい食いつきだな。良いぜ、存分に見てってくれよ」
短剣、大剣、直剣……曲がってるのもある。
色々あるけど、良く分かんないな〜。
あれ? 端っこの方に少し大きな短剣があった。
「……おっちゃん、これ下さい!」
「おお、毎度あり! 目利きが早いね、さすがだよ」
「えへへ〜。 ビビッと来ました!」
「鞘も付けてあげるから、大事にしてくれ。ほい、お釣りだ」
「ありがとう!」
「ほら、貸しなさい。腰に付けてあげるわよ」
「ララさん、ありがとう〜」
くるくる回っちゃう。
うん、良い感じ!
「……なんで、その短剣なんだ? 他にもあっただろう? 」
「なんでかな〜。それっぽかった?」
「そうか……」
「まあ、良いじゃない。気に入ったのが買えて」
他には何が売ってるんだろう〜?
変な壺。腰布? あれは……小手なの?
トゲトゲした兜。怪しげな薬。
これは地図?
「地図は違う所で買うぞ」
「そうね〜。地図ならピーターの店が良いわね」
「まだ居るのか?あいつは」
「死んでなきゃ、居るでしょ〜」
「ピーター、生きてるか!」
「いきなりなんだ!失礼な奴だな! 見ての通りピンピンしてらぁ!」
「ピーター、おひさ〜」
「あ!!ララさ〜ん。迷宮都市に来てたんですね!」
「ずいぶん、対応が違うな」
「当たり前だろうが!こっちはむさ苦しい男なんて見飽きてるんだ!」
なんか、すごい人だなぁ。
ドルフさんの後ろに隠れてよう。
「ピーター。今、地図はどうなってる?」
「ララさん! この後お食事でもどうですか?美味しい店が出来てるんです!」
「おい、ピーター」
「あら、魅力的なお誘いね〜。どうしようかしら?」
「ほんと、美味いんですって!ぜひ!」
「……おい。ピーター」
あ、空気がひんやり
「ひぃぃ!!」
「 地図 だ !! 」
「はい!ただいま!」
ララさんがクスクス笑ってる。
「全く、あいつは全然変わらんな」
「それが良いんじゃない」
「昔からの、お知り合いですか?」
「そうよ〜、地図屋ピーター。 迷宮地図なら彼に聞くのが一番正確ね」
「納得しかねるが、腕は良い」
軽いのにすごい人なんだ。
「あれ、そっちの子は? 」
「ほら、ミリシアちゃん。こっちいらっしゃい」
「わわっ!」
「こりゃまた別嬪さんだ」
「別嬪さんって、ずいぶん古めかしい言い方ね〜」
「こいつはラッツの娘だ」
「……………………は?」
すごい見られてる!
「はぁぁぁぁぁ!!!ラッツに!娘!? あいつ結婚したのか!」
「そろそろ、帰るわよ〜」
「え?ちょっ、詳しく!」
「じゃあね。またくるわ〜」
「待って!待ってララさん!ちょっ──」
「ララさん、あの人、あれで良かったんですか?」
「良いのよ〜」
「あいつは、あれで良い」
扱いが軽い……、まあ良いか。
「本格的な準備は明日からやるわよ〜。混んでくる前に帰るわよ」
「そうだな、迷宮から出てくる奴らが増えると面倒だ」
迷宮外壁をくぐる。
何度見ても、不思議な壁だなぁ。
「ミリシアちゃん、行くわよ〜」
「あ、はーい」
いつのまにか離れちゃった。
「────!」
「食事はどうする〜? 宿屋も美味しかったから──」
「そうだな、今日は宿屋で良いんじゃないか?」
「────!」
さっきから、何かうるさい?
「──さま!────か!」
だんだん近づいてる?
「貴様!貴様は! あの時の!!」
…………へ?
「間違い無い!あの時の! 貴様のせいでーーー!!!」
汚れたおじいさんが突進してきた!
「ミリシアちゃん!」
「ぐえぇ!」
ララさんが、いつのまにか押さえ込んでる……。
「なんだこのジジイは?」
ドルフさんの後ろに隠れよう!
「ぐぅ!貴様!貴様がぁ!!」
「はいはーい。大人しくしててねー」
ガッ
あ、ララさん容赦ない。でも……。
「ララさーん。ばっちいから離れた方がいいよー」
「おい!そこの奴。衛兵を呼んでくれ!」
「お?おう! 待ってろすぐ呼んでくる!」
衛兵さんはすぐ来てくれた。
おじいさんはまだ騒いでたけど、そのまま連れてかれちゃった。
なんだったんだろう?
「……だいぶ治安が落ちてるな」
「普通、冒険者に襲いかかる人は居ないんだけどね〜」
「ミリシア、知り合い……じゃあなさそうだな」
「知らない人だよ。やな感じの人だったけど……」
「あら、珍しい」
「そう言う事もあるだろう」
「そうね〜」
「やっと、宿屋に着いたー!」
なんだか緊張しちゃった。
「改めて見てみると、兵士の巡回も多かったな」
「何があったのかしらね〜」
「ほっとしたら、お腹が減ってきちゃったよー」
何を食べようかな〜♪
「あ……あの……」
「あ、何これグリルチキンの香草焼きって!」
「えっと……あの……」
「ララさんは何にする?」
「…………あの!」
「おい、ミリシア」
「なに?ドルフさん」
「あら?」
「……あのぉ……」
「わわっ。なに?いつのまに……」
「どうしたのかしら〜。迷子?」
「ま、迷子じゃ……な、無いです」
迷宮都市の子かな?
「いくつ?お家はどこ?」
「くぅ……小さく……ないです。こ、これでも17です!」
うそ!同い年?
やだ、かわいい!
「きゃーー!すごいすごい!私よりちっちゃい子初めて見た!」
「……ちっちゃい子!?」
「ちょっと、ミリシアちゃん……」
「ああ、それは、少し……」
「…………」
すごい!世界は広いなぁ。
この後一緒にご飯を食べた!




