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作詞  作者: 詩に書かれる人
202/241

ジレンマ

髪と歪んだ白い半生を半分こにしてみてこそ

「イデオロギーに近づくんでしょ?」

覚えたての難しい言葉を使いたがっている


見えないふりが逃亡劇の手段

なりたくない不安には


甲斐もなく洗濯を畳んで

ありがちな朝を向かい入れて

感度も無く深く粘土になって

バレないように捏ね回して


一か八かで青い蝋燭を包んだ掌を掬う

確実なんて言い出してみたら夢心地だね


どんなに棘が突き刺さったままでも

優しくありたいんだけど


解もなく舞い込むシャボン玉

どこまでも高く飛び跳ねて

感動も無く火傷した皮膚で

デイバイデイを振り返る


街中にそっと透明な円が

漂ったまま風に吹かれた

触れられやしないよ 割りたくないよ

私の利き腕 指先から

与えられたお告げがあればなぁ


愛も無く培った想いで

何者でもなくなってみて

愛もなく触れ合うなんて

棘だらけの指先だって


甲斐もなく洗濯を畳んで

ありがちな朝を受け入れて

感度も無く深く粘土になって

「誰かの幸せを願います」

バレないように捏ね回して

私の指では触れないで

シャボン玉よ 割れないで

だからこそ

誰かの幸せを見守って

「私は遠くから見守って」

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