第三十八話 SHINDO、その六 「胎児」 (黄丹立腺、その2)
武将、黄丹立腺と右龍が踏みつけ、向こう側の地平線の奥までも、無限に続いて絶え間無い景観は、干からびた無数に山となりたる胎児の、絶叫湛えた屍の、青白く地面を覆い尽くした無残な重なり合いであった・・・
空から・・・
hyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuhyuuuuuuuuuhyuuuuuhyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuhyuhyuhyuhyuhyuuuunnnnnnnnnnnnnn・・・・・・
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べちゃ!!
↑
・・・・・・
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フラフラと不規則な回転を描きながら・・・大量の雨が降りそそでいる・・・
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雨・・・
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いいや。雨というにはデカい、デカすぎるその塊は、やはり人間の晒首くらいにはデカいもんだったのかもしれない・・・
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ながいながい・・・数メートルものひらひらしたものを泳がせている・・・
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丸っこいその塊の下部から垂れたそれは、いわば短めの腸・・・いや・・・あれはそう、胎児のぶら下げる臍の緒だ、そうに違いなかった
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あれが落下するとき、塊は重くて、先に加重が掛かるから、それは落下の位置を先どっている、そして紐みたいな臍の緒は、それより上空を位置どって、ひらひらとその塊の上部を、長い角みたいに、あるいは不規則な回転とカオスを乱雑に吐き出しながら地面へ空から落下を辿る・・・
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導火線・・・塊に付いたそれは導火線のようだった
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べちゃ!べちゃべちゃ!べちゃ!べちゃべちゃべちゃ!べちゃべちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃべちゃべちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃべちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃ!べちゃべちゃべちゃべちゃべちゃべちゃべちゃ!・・・・・・
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イレイザーヘッド!!!
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爆弾・・・
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つまり胎児だった
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空から大量に降り注ぐ人間の頭ほどあるその塊とその塊に付いた臍の緒とは、つまりが異世界からの贈り物、胎児の奇形児であった・・・・・・
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・・・・・・
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モノクロームの世界・・・・・・
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hyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu・・・・・・
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べちゃ!
↓
・・・・・・
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堅い地面に落下した瞬間、それは爆発しべちょべちょに弾けた!
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直後それはもうミイラだった
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渇き・・・・・・
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モノクロームとはいっても、そこはやはり真紅の広大な砂漠には変わりなかった・・・
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・・・・・・
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べちょ!
胎児を踏みつけてそれは体液を飛び散らせて破壊された・・・
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hyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu・・・・・・
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「よいしょっ」
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右龍
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真なる覚醒者の影、升龍の右半身
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(理由あって片割れ)
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「それにしても・・・」
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「なしてワシがのう・・・」
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「もういいぞジジイ」
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黄丹立腺
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真なる覚醒者、浪藤吉藤吉浪の三位一体のひとつ
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「恐らくは地面に貼り付いた直後にそれは弾けている・・・お前が足で踏みつけた衝撃とは関係ないようだ」
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「ワシもそう思うわい・・・それにしても、おえええええ・・・」
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空から降って来る大量の胎児は、空中ではまだ生彩があった。とはいえ、もう死にかけてはいるだろうが・・・
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堅い地面・・・
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そのあたりに秘密があるようである
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「ジジイ!」
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第二の武士オルタナ、黄丹立腺
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右龍
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「なんじゃい」
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「俺の前立腺、つまりこの黄丹立腺の世界には魔境があるといっていたな」
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第二の武士オルタナ、黄丹立腺
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「そうなのじゃが、困った事に、見る限り一面砂漠の丘陵が永遠に続いとるだけじゃからのう・・・」
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右龍
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「どうやら砂漠の歩き方に、不慣れなようだな」
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武将、黄丹立腺
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「拳鐵」
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武将、黄丹立腺、第一のコマンド
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黄丹立腺の拳鐵が、真紅の縞模様をした砂の地面の盛り上がりを、真っ直ぐに叩き下ろした!
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爆風の如く吹き上がる粉塵・・・
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堅い地面・・・
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顕われ出てたるは、白黒の方形がクッキリと斜めに羅列され一面を埋め尽くした、市松模様の地面であった・・・
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「な、なんじゃと」
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右龍
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「こいつがミイラの正体だ」
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武将、黄丹立腺
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「ミイラじゃと!!一体なんのことじゃ」
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「ふん。相変わらずの糞ジジイだぜ・・・」
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「窒イレ息イレ死イレ悦イレ嘔イレ吐イレ肉ワア棒」
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武将、黄丹立腺、第六のコマンド
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無数の肉棒が空から降り注ぐ!!!
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「うがががががががががあああああ」
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胎児のミイラ
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干からびた胎児の絶叫
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青白く地面を覆い尽くした無残な重なり合い
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「うががが!!うががが!!うががが!!うががが・・・」
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無数の胎児の開かれた口元に、追跡肉棒がミサイルのように空中を旋回してはダイレクトに目掛けそして刺さった!!!
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「うががあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
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それぞれの胎児のミイラから、大量の吐瀉物が噴き出てて、それは止めどなく堆くいつの間にか汚いドロドロした山のようにそびえ立っていた!!!
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「うが、うが、うが、うが、うが、うが、うが、うが、うが・・・」
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・・・・・・
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「イク~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
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・・・・・・
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胎児の屍はイった・・・
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雨・・・
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空からは大粒の雨がトタン屋根を鳴らし始めていた・・・
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浪撃生死!!!
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GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOONNNNNNNNNNNNNNNN
↓
・・・・・・
↓
GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOONNNNNNNNNNNNNNNN
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「じ、地震じゃあああああああ」
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右龍
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「地震じゃあない・・・地面が・・・俺の前立腺が浪撃っているのだ!!!」
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武将、黄丹立腺
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黄丹立腺の世界・・・
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渇き、強風、無機質・・・涸れたる性的衝動と、干からびた生殖器と生殖器との擦れあい
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噴き出した痛みの砂嵐・・・
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大雨と嵐
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黄丹立腺の世界は、まさしく浪撃生死に突入していた
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!!!
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魔境である
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黄丹立腺世界の浪撃生死。大ボス、ソニックユースの鎮座するステージ・・・・・・
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黄丹立腺、右龍
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「・・・・・・」「美しいのう・・・」
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脈打つ前立腺の大地、大地震のさなか、トタンを揺らす雨音の静謐に、二人は耽美的に聞き入っているのであった
参考
ERASERHEAD-A FILM BY DAVID LYNCH




