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6.離婚しよっか

「ところで、離婚しない?」


仕事、もといユリカちゃんとのお泊まりデートから帰って来た旦那に、私の隣に座る高校からの友達、ケイトのことを突っ込まれる前に緑の紙を出した。


「は? なんだよお前、唐突に。

ってかこの男は誰なんだよ、浮気相手か?」


「高校の同級生よ。離婚の話をするのに2人じゃ危ないかと思って同席してもらってる」


「本当は浮気してるんだろ? じゃなきゃいきなり離婚なんて言わねーだろ普通!

慰謝料300万に財産分与な」


ふっ。想像以上にバカすぎて鼻で笑ってしまったわ。


「悪いけどあなたと違って彼とは本当に友達なんだよね。離婚理由、これでいいよね?」


そう言って私は、旦那とユリカちゃんのラインのやり取り、2人がホテルに入る写真や、誕生日やクリスマスなどの記念日デートの写真を差し出した。


みるみる旦那の顔が青くなっていく。


「おま、これ、こんっ……! ひ、卑怯だぞ!」


意味不明なことを言う。


「証拠これだけあればいいよね? あなたにお金がないのも分かったから、財産分与も慰謝料もいらない」


そういうと、あからさまにホッとした顔を見せる旦那。


「その代わり即日この家を出ること、2度と私に接触しないこと、接触した場合には1回につき10万円の違約金を払うこと、これを書面にしてあるから同意して」


「今すぐ家出られるわけないだろ」


「ご両親にはもう伝えてあるから安心して実家に戻っていいわよ。荷物もそこにまとめたし。嫌なら慰謝料払ってもらう」


旦那はしばらく黙っていたが、ケイトがいることもあってか暴れることなく書面に名前を書いた。

それほどまでに慰謝料不要の魅力には抗えなかったのだろう、無理もない。


ユリカちゃんの方にも弁護士を通して慰謝料不要の代わりに接触禁止を約束させた。

これで心置きなく創作活動ができるというものだ。



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