第84話 ロビン・フットル、お呼びでなくとも再び参上!
ルーシア姫達は油断していた、普通に一般人や冒険者の往来する街道で、奇襲に遭うとは思わなかった為だ、まさか往来が其なりにある街道で、ルーシアもセーラも再び狙われるとは、まったく思ってもみなかった。
「普通、一般人とか居れば襲って来ないはず」
「セーラさん、貴女が原因ですか?」
※二人揃って、重要な標的に成ってますよ。
「私ではないですわ」
表情には出さないが、セーラはルーシアにやや怒りを胸に秘めた、セーラ的にはルーシアを疑っていたが、お互いが標的にされてるとは思ってない。
「本当ですか?」
「前に、国で騒ぎの中心に居たルーシアさんでは?」
ルーシアは余りない胸を張り、セーラに宣言する。
「私に言われても、知りませんよ」
「胸を張り言う事ですかぁ!」
この二人けっこう仲良しである。
「「仲良しじゃないっ!」」
此方に息を合わせ、ツッコミを入れないで欲しいものだ。
「ルーシアお嬢様が、変なのに絡まれ疲れて………幻聴に…………」
エマは敵に警戒しながら、ルーシアに思った事を言い。
「私達が護衛してるのに、ご心労で独り言をあんなに大きな声で………」
セーラのプリンセスガードまでも、セーラが疲れによる幻聴に大きな声を出したと思った。
「「…………何でそうなるのよぉ~!」」
二人は頭に来て、冒険者や一般人の口封じをし始めた三十人の黒い服装をした、珍しい連中に一般人や冒険者を巻き込まない様に注意しながら、連中に向けルーシアとセーラは呼吸をシンクロする様に合い、そして同時に魔法を放つ。
「「フレイム・ボール!」」
ソフトボール位の火球が、セーラとルーシアの手の平から放たれ、一般人に被害が出ない場所に一直線に向かい、敵の足元や直接着弾する。
ちゅど~ん⭐️
「何か微妙な音ですね」
「そちらもですが、エマ様」
「お互い様ですよ、ルカ殿」
お互いの姫が放った魔法の着弾音に、何やら微妙に恥ずかしい表情を隠しながら、苦笑いしながらお互い深い溜め息をついたエマとルカ、それはもうルーシアとセーラに気付かれない程度に、因みにセーラのプリンセスガードの隊長の名前は、ルカ・マルカーブである。
「グオ!」
「グゲッ!?」
「なんだと!?」
だが、魔法を喰らった悪党は逆に、あの音で何故こんなにダメージを受けてるのか、理解できずにいる。
「こんな情けない音の魔法に、…………グェッ!」
バタ……。
「無念だぜ………グフッ」
ドサッ………。
「あんな変な音の、炎の術に………倒されるとは…………無念」
ガクッ……。
真っ黒焦げに成った、やや世紀末の様な鶏冠頭達が、情けない最後の言葉を残す。
「腕が…………腕が付いてるぞ」
「元々腕は、付いてるだろうが!」
「他国の美人と商売に女を捕まえる、他の国の組織手助けにと来たが、まったく割に合わんな………」
セーラとルーシアは、通訳リングで言葉の内容は分かるが、初めて聞く珍しい外国の言葉に何故か、前に助けてくれた男が二人の脳裏に浮かんだ、何故か分からないけど、その脳裏に浮かんだ男に向け助けてと、心が叫んだその時だった。
「また悪党にお困りかな?」
「「その声は!」」
ルーシアとセーラは、同時に声がした頭上に視線を向けた、そしてそこには聖ルーン騎士王国で助けてくれた、ロビン・フットルが居たが脳裏に浮かんだ相手では無かった為、無意識にガッカリしたルーシアとセーラだったが、エルリーナだけ何か胸を焦がす何かが開き掛けていた、それは旅の中で仲良く成ったが今は居ない、商家の令嬢に貰った恋愛小説である。
「もう確信したかも………でも、声は違うしでもでも………それでも、此れってエミナに貰ったり買ったりした、恋愛小説のヒロインと同じ感情だわ」
エルリーナは何やら、現実を小説の恋愛感情に置き換えそうな感情に、胸のときめきと最近気に入った小説を昨晩掛けて読破して、無駄に盛り上がり寝不足な思考と、この頃両親に気に入られ反発心から雅史を敵視してたが、最近は小説を読むと何故か胸がザワザワし夢に雅史が沢山登場し、何故か唇を許しキスを何度も他の恋愛小説のヒロインを自分に置き換え、自分がされる妄想に浮かれていた、いわゆるお花畑に成っていたエルリーナである。
因みに、ルーシアの取り巻きがミリアルド・セイルーンのルーシアへの求婚を見て、何故か自分達も求婚され流されて恋に落ちたに過ぎないし、それを見たエルリーナはミリアルドにはまったく心動かなかったが、エルリーナの嫌いも好きの内や意識し過ぎとかが、色々恋愛小説でネタにあり今までの自分の行動を振り返ると、当てはまる事だらけでしかも思い返すと、夜一人ベッドで雅史の事を思い出す心当たりだらけだった、因みにその恋愛小説を布教した本人は、ミリアルド王子のとある台詞に一撃で堕ち、今や恋愛小説そっちのけで側室候補の立ち振舞いを習っていた、因みに正室は最初に婚約者に成った異世界人の日本人であり、ミリアルド王子より年上である。
そしてエルリーナは人に言えない物を買った、それは最近ではエルリーナはベッドで未成年が買えない小説で、その小説の若い令嬢がする官能的な部分を抜粋し使い、夜な夜な実践していたりするが親友のセーラにバレない程度に、年頃の女の子の一部がする様に発散していた。
◇◇◇◇◇
私は急ぎトムと別れ、使い魔が居る場所にマップ移動して一応浮遊しながら、状況を見てたらちょうどセーラ姫とルーシア姫の、火魔法が放たれ何か私が放っても出ない、火球の魔法が着弾した音が響くが…………色々な意味で凄いな、さてと先ずは一般人の旅人やまだ戦い慣れてない、若手冒険者を助ける前に一応一言言っておかないとね。
それにしても今回は、五十人位も大和神国の盗賊忍び装束や、アサシンの様な姿の黒尽くめの服装や、怪しげな深くフードコートを着込んだ連中、暑い地域なのによくそんな格好するな、あと離れた場所に運搬専用部隊が居るらしい、そいつらは後で始末だな。
「また悪党にお困りかな」
「「その声は!」」
セーラ姫は嬉しそうな笑みを私に向け、ルーシア姫はぶれずにジト目で私を見る、まあ両方のロビンの正体私なんだが、教える気も正体を明かす気もない、あと桜子達にも教えない…………何か言われそうだから。
「声は違うけど、絶対彼よ…………ふぁ」
何かエルリーナちゃんの顔が、蕩けきった恋する乙女に成ってるんだが、何か変な物を食べてないよね?
最後のそれは色々と失礼だぞ、雅史……いやロビン・フットルよ。
「誰だ? てめぇ~わっ!」
何で悪党に名前を教える必要ある? まあ、面倒だし答える筋合いは無い。
「罪の無い人に危害を加える、そんな輩に名乗るはない行くぞ!」
そして使い魔のシロッコとクロに、セーラ姫達の周辺を掃除して貰う。
「シロッコ、クロ」
「はいなぁ~」
「おうっ!」
元気よく魔法陣から登場する、シロッコとクロは右前足を挙げ返事をする。
「要人達の周囲を任せた」
「お任せを」
「御意に」
シロッコとクロは、ルーシア姫とセーラ姫の近くに降り立ち、直ぐ様攻撃を開始し先ずは風を圧縮した塊を放ち、近くに居た連中を吹き飛ばす。
私はワルサーG43に似た半自動小銃を構え、一般人や冒険者に迷惑が掛からない悪党達が密集する、命令を出してるらしきリーダーを目標にし、魔力をワルサーG43に似た魔法ライフル小銃から、弾倉に魔力を送りイメージした魔法の術式を弾丸に刻む、そして魔力を帯びた弾丸が人差し指でトリガーを引くのと同時に、7.9㎜の口径から魔弾が解き放たれる、薬莢が自動で排出された直後に薬莢は光の散りに変わる。
響き渡るライフルの発砲音、初めて聞く敵味方関係なくその方向に視線を向けるが、同時に光輝く何かが悪党の頭上で目映い光を放ち、そして轟音と共に悪党達の半数は白い煙りと、魔法のミストにより刈ったばかりの、雑草を燃やした目や鼻を刺激する煙りや、胡椒を迂闊に空中に散布した様な目や鼻や喉にダメージを受ける、まあ催涙グレネードを喰らった犯罪者の様な心境の悪党達。
「グァ~っ!?」
「目がめがぁ~っ!!」
「ぐへっぐはっ!?」
「ままぁ~!」
「は″な″み″ず″と″な″み″だ″が″と″ま″ら″な″い″~″ぃ″っ″」
阿鼻叫喚な仲間に怯み、動きが鈍く成った隙にエマやプリンセスガード、劣勢だった冒険者が反撃し悪党達は冷静さを欠き、倒され隙を見て逃げた連中はシロッコとクロに、ボコボコのボロ雑巾以下の姿にされ運搬部隊と共に捕まる。
運搬部隊らしき馬車は、どうやら姫二人以外も捕まえる予定だったらしい、しかも指令書らしき紙には、最重要人物にルーシア姫とセーラ姫の名前がある、捕まえれたらの重要な人物に新たにエルリーナちゃんと、ルーシア姫の護衛メイドのエマさんや、今は聖ルーンに居るらしいルーシエの弟王子の、ミリアルド君に婚約者候補に成った数人も含まれてるらしい。
まあ、王宮に手出しする程アホでもないだろう、ルーシエの話ではヤバいバーンて言う名の黒騎士が居るし、何人か聖ルーンでも王を中心に猛者がいるらしいし、それでも何故か何処かの王の二人と同じく、王妃の尻に敷かれてるかかあ天下らしいからね、惚れた弱みだね…………私は成らないぞ桜子達には、まだ結婚するとは決まってないし婚約もしてない、更に恋人の間に性格や生活とかで不一致なら、普通に別れる事もあるし、どんな関係でも責任は条件が満たない限りはない。
一々身体の関係や、婚約してないのに責任取ってたら世の中の大抵の恋人達は、関係を持った中学生や高校生や社会人から、責任を取らないと成らないからね、それに倫理とか言うが地球や日本でも、基本日常茶飯事ではないだろうか?
それに、関係を恋人同士でするしないは、その人達の自由だし他人が文句を言うのは御門違いだ、異世界には異世界の倫理があり其には異世界の生存事情がある、まあ今の日本は倫理にうるさいが、日本人の人口を減らしてるのがその倫理にうるさい政治や、その法を作った連中達のせいだが、まあある一定の倫理観は必要だが過剰な反応の倫理観は行き過ぎだ、最終的に起こった事態は本人達の責任に成るからだ、因みにクレアの所蔵する知識庫には、白鯨を補完する知識の本や白鯨が無いと、解明出来ない書物もある………片方だけでは無理な知識もある。
生活苦しいのに、税金増やして若者の結婚意欲とか減らしてるのは、誰なんだろうな、私は日本ではモテなかったが異世界でなら、家族が作れそうだなとは思うが、果たして彼女達が私を見捨てないかは定かではない、それに家族って縛りより恋人で色々旅や世界を廻ったり、この惑星から出て他の惑星も見てみたいからな。
まあ、チートスキル無かった世界を旅にか、ダンジョン攻略して惑星ワープゲートで、他の惑星に行ったかも知れないが。
さて、私は自白魔法を使い襲撃組織の情報を得ようとしたが、何やら機密情報をプロテクトする魔法に似た何からしい。
〈マスター〉
(何? クレア)
クレアは申し訳なさそうに私に報告する。
〈情報をプロテクトした、謎の技術は検索出来ませんでした〉
どうやらクレアの知識庫でも、機密事項をプロテクトする何かを解析出来なかったらしいが、一部の悪党はどうやら周辺諸国ではなく最近大和神国に対し、宣戦布告をした二国の内の一国の自称アメリア神国だ、因みに何故に自称かと言われたら、世界的にアメリア神国とは改名は認められてないからだ。
現在も国として登録されてるのは、ルーメニア国でありややアメリカ気質な人が、多く居た国かだった………今は内戦状態に陥ってるらしい、内戦に成ってるが何故か大和神国に宣戦布告したらしい、近日中に開戦するのではと言われている。
因みに最近何かの光の柱が見えたとか、オカルト現象により王を中心に国の人間が全員蒸発し、人の住んでた痕跡と何かに消された王城の跡に動物や魔物以外、人の姿が無いらしい。
その国はフラワーウエル連合首長国で、一応王様が居るが取り込んだ? らしい国は併合し、大陸一つを統一した国らしいが………数ヶ月前に滅んだらしい、因みに私がこの世界に来て一ヶ月位の時らしい、因みに桜子や紫乃と出会った日の辺りに騒ぎがあったらしい、まさか桜子や紫乃が異世界に来た要因ではと思う。
まあ、国が滅びてるから桜子と紫乃が、この世界に来た理由かはまったく探る事ももう出来ないが、それよりもだ何故かエルリーナちゃんが、前とは明らかに態度が違うし、本当に何を食べてどうしてデレ期に成ったんだい?
「私を《・》三《・》回|も助けてくれて、…………その…………ありがとう」
うん? 三回? いやいや、ロビン・フットルでは二回しか助けて無いが。
「雅史……ありがとう」
「………えぇ~と、私はロビン・フットルですが…………」
だがそう言った途端に、セーラ姫とルーシア姫が背後から現れた。
「ロビン様の偽物、お久し振りですわ」
「また助けて貰い、ありがとうぞんじますわ」
ルーシア姫、もうその台詞固定ですか? あと、セーラ姫は礼儀をちゃんと言える姫で安心したよ。
「ロビン・フットル様、また助けて頂きありがとうございます、前は自己紹介を失念しておりました」
背筋にぶれなく、ルーシア姫のメイドのエマさんは爽やかに、客人対応のスマイルで挨拶と共に自己紹介をする。
「ルーシア様の御家の侍従をしております、護衛メイドのエマと申します」
「此はご丁寧に、私はロビン・フットル、少々色々な国に居る闇組織を探ってる者です」
周りが手を止め、私を見るが事情は言う気はない。
「それにしてもルーシア様、また礼儀を欠くとは、またお説教が足りないようですね」
「アッ!」
身体がガタガタ震え始めるルーシア姫、静かに笑顔のままエマさんはルーシア姫を見て、挨拶のし直しをしなさいと目で語る。
「ロビン・フットル様先程の無礼失礼しました、私はルーシアと申します、また助けて頂き感謝申します」
スカートを少しつまみ上げ、仰々しく一礼をし感謝を私に伝える。
「いいえ、世界中に使い魔を放ってるので、一応闇の組織の尻尾は掴んだみたいですから、お陰様で」
「「………え″っ!?」」
ルーシア姫とセーラ姫は、目を丸くし私の言葉に反応する、まあルーシア姫とセーラ姫にエルリーナちゃんが、何かをする為に貴重で必要な人間らしい、しかも人質ではなく他の理由らしいが、何か急いで資料を燃やした形跡があったらしい、シロッコが森の近くで燃え尽きる前の、手に入れれた資料の一部からの話だが。
そしてルーシア姫とセーラ姫は、この襲われた件を被害者達と一緒に近くの街に行き、詳細を全員で証言しに行くらしい、まあ私は今回は行かないが、何故かまたセーラ姫とエルリーナちゃんに、両サイドから抱き付かれたが今回は逃げさせて貰う。
因みにルーシア姫とセーラ姫の一行は、大和神国に向かい…………雅史と言う冒険者に会いに行くらしいって、今度はルーシア姫とセーラ姫らしいが、まあルーシエみたいな事には成らないだろう、まあ数日の筈がだいぶ戻るのが延びてるけどね。
「それではまた、ピンチの時はお呼び下さい」
「「待って!」」
何故か本気で引き留めようとする、セーラ姫とエルリーナちゃん…………何でこうなったやら、さて帰ってと戻った先は…………間違えて、Café Rabbitの従業員休憩室裏の、ジェラールさんや息子のロイドさんとたまに情報交換してる、ロイドさんの方は主にルーシア姫の事だけどね。
一応連絡役のパシリ………もとい、伝令役の中二病に王様に定時連絡成らぬ、心配症と悪い虫が付いてないかの確認らしい、因みにエマさんからもエマさんの特殊能力により、王妃様に毎日連絡が行ってるらしいが、王様には知らせてないらしい。
悲しき王様だ、そして私が従業員休憩室から出ると、久し振りに出会うと涙を流され抱き付かれた、そして彼女は言う。
「ごめんなさい、まーくん!」
私は久し振りに会った、彼女の頭を撫で何故に心変わりしそして、暖かく見守るモカとフローラ、まあ彼女の親友のはずのもう一人は居ないが。
私は久し振りに話をする事にした、前は逃げたのにな………とは思うが、さて話を聞こうかなと。
次回に続く。




