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第7話 異世界の不思議な泉

 トムがフライングし宝箱の中身を持って来て、雅史の武器がやっと手に入りやっとファンタジーらしく物語が動き出す筈…………たぶん、果たして雅史の翌日は来るのか? それでは第七話始まります。



 夕方を過ぎ、昼見えなかった衛星が寒空の夜空に見え始める、クレアの忠告で雅史は旅装備の着物を着て、トムが持って来た宝箱の中身を全て仕舞い、猫を肩に乗せて雅史は一路酒泉に向かうと途中で、肩に乗って居る猫が喋る。


「この姿にこの感触は懐かしいですよ、やっぱりマサさんの肩の上は何か落ち着く…………何か寒いけど」

「本当に変幻(へんげ)出来るとは、しかも当時の重さに出来る変幻て………あと三月中旬より少し前ぽいし、それはまだ寒いに決まってるだろうよ」


 何かトムの変幻に、色々納得出来ない雅史であった、トムは寒いと言いながら久々の幸せを感じて居た………寒いのは嫌だが、雅史の温もりはトムには何にも変えられない、懐かしい温もりだった。


 途中マップの、青白の点滅してるポイントの場所に寄り、崖の広いスペースにある秘宝箱を罠や鍵を解除し、秘宝箱を開けると黒い刀や神の雫と言う宝石や同じ名のポーションに、金塊と『エクストラ٠インゴット』て言う鉄系インゴットに、ドラグナイトて名の緑色の鉄みたいな鉱石等を回収した。


 あとドラグナイトやエクストラ٠インゴットに神鉄や、ミズン鉱石に竜血鉄にオリハルコンを使った、ドラグナーコンバーターて設計図を手に入れた。 要はステータスの精神力と精神気力は違うがは同じカテゴリーらしく、精神………まあオーラ(精神エネルギー)を増幅変換したエネルギーを使って、推進力や攻撃力増幅が出来るらしいが、オーラを使う技や体術の力を引き出すみたいだが………他にも色々な設計図もあるけど…………。


 トムが手に入れた、指輪やブレスレットとさっきの金属を融合すると、精神感応し先読みに近い補助をする装備にも成るみたいだが、何かサイコ的なだよねこれ。

 肩に再び乗り、設計図を見るトムそして一言。


「これ作るのですか?」


 右肩側に下半身を左から耳付近に顔が………寛ぎながら、一緒に設計図を見ているが……見ているフリだろう。 生前以来の場所に、トムは堪能してるが私としては耳に鼻息とか止めて欲しいのだが…………鼻息がくすぐったい。


 私はこの設計図で、とある飛行装備を実行を決意する、まあカバンがブレスレットとかに成るし、()()()()()()()()大丈夫だし、あの装備を後でBOXにこの設計図と私が作りたい装備イメージを入れて、後で()()を造れるかクレアに聞いてみよう。


 その時不意にクレアが言う。


 〈呼びましたか?  マスター〉

「呼んでは無いが質問はある」

「クレアさんと会話ですか? ………僕が構って貰ってる時に………」


 何かトムが嫉妬してない? まあ気のせいだな。


 〈私はマスターの、真のサポートなので…………〉

「むむ」


 あれクルア、さっきとは雰囲気違うくない、それよりも。


「クルア、魔法を鉄とかの物に付与て出来る?」

「まさかマサさん、何か面白い武器とか閃きましたか?」

 〈マスターの考えは、普通に可能ですよ~〉


 トムよ閃いてはいないが、ネタは沢山あるだよネタだけは………アニメや書籍ネタだが。

 ついでにムチの様な剣や、モーニングスター風の武器でチェンが伸び……ワイヤーでも良いか? に、尖り付きのハンマーの鎖もしくはワイヤー近くに魔石か魔法の噴射で飛ぶハンマー作るか、まああの有名なハイパーハンマーだな。


 まあバレルロールしながら目標に飛ばす、姿勢制御スラスターとかも作らないとな、標的は何時も同じ場所に居るとは限らないから。

 クレアが私に聞いて来る。


 〈ご要望の物に魔法の文字入れは、勿論もちろん私にお任せ下さい、マスターの期待に応えてみせますわ〉


 何故か張り合う感じに、負けじとトムが変幻のまま言う。


「戦闘の補佐や露払いは僕がサポートしますよ」


 いやもうしてるだろうよトム………





 そのあと普通の宝箱や秘宝箱等開け、月下水月て刀と小判数枚にドラグナイト計3tに、エクストラ٠インゴットが計2tを回収に、ミズン鉱石計4tに神鉄計1tをとキマイラグリウムて不思議なインゴットを500kgに、ハルモニウムて川蝉色のインゴットを2tを手に入れた。


 あとエクストラ٠インゴットと、ミズン鉱石はこの星の鉱石ではなく、ミズン鉱石は衛星ミズンの特殊な環境と隕石やエーテル等が、ミズン衛星のコアで混ざり鉱石として出たのが、アルミより軽く金属密度かは不明だが、この()()()で上位の硬度がある軽金属らしい。


 エクストラ٠インゴットも地球外らしいが,詳細不明過ぎる金属だが、わかってるのは魔力や精神エネルギー……まあオーラの増幅や脳波等の感応波を伝える事や、組み込んだ物体を動かしたり飛ばしたり出来るらしい………なんか超能力的なインゴットだね。


 雅史の鑑定スキルは、微妙に違うがおおむね特性は間違ってはない、真にこの金属の特性に近付けるかは、クレアと雅史の武器開発次第だったりする。


  ドラグナイトは鉄等を食べるドラゴンの、まあ排泄物がマグマの希少資源と混ざって、マグマに流され固まった鉱床で獲れる金属だが、基本マグマが活性化してる近くの鉱床にしか無いらしい、大抵はダンジョンで採れるらしい。


 希に霊峰隕鉄を食べるドラゴンによっては、ドラグナイトの名前が変わるらしい、だが大和富士には竜は居るが、ドラゴンは発見出来ずだ。 そして私達は酒泉に来たが、ドラゴンが湧かせた物らしきのが有ったが、枯れ掛けていた………寝床の様に窪んだ場所が。


「それにしても、結構激レア過ぎる金属類を秘宝箱や、初期鉱石にくれたな………太っ腹な神様でも居るのかね」

「運良過ぎませんか?」


  後で知る事に成るが、この霊峰の秘宝箱だから手に入れられたのであって、基本キツイダンジョンやとんでもない迷宮にしか、手に入れられるかも知れないレベルのはず、まあまだこの近くに何故か在るけど………拠点近くには、滝辺りに反応が有ったな。


 そして風に乗り、酒の香りや水が流れる音に…………おや? 先客が…………


 先客達は人間ではなく、着物を着た牛顔だったり狐耳と狐尻尾の弱々しい美少年と、何か化粧濃い女性狐らしきの…………化粧濃い女性狐らしきのが、此方に振り向きそうだったので隠れた、化粧濃いに感知されたのだろうか?


「なあアレて妖怪だよなトム………」


 トムもあれをこっそり見て。


「八百万や土地神や妖怪ですよね、モンスターの妖怪ではなさそうですよ」


 さっきの化粧濃い女性狐は、見た感じ猫? だが丸いフォルムがタヌキな不明な妖怪と、何やら口論をしている………タヌキ型の妖怪かな?

 白い………まあ仮称ポン太で、それで白いポン太と黒いポン太が化粧濃い女性狐と、何か言い争って居る。


 他にも着物着た妖怪だらけだが、目が一つの呑兵衛的な妖怪に、狐では無いが狐の仮面着けた………此方に気付いたか? ………あ……何かフラフラしながら倒れて寝た妖怪らしき人物? と、変なお面やら着けた者達が、泉から汲んだらしき樽から杯に入れて飲んで居る。


 あの酒泉は…………妖酒泉か………効能は、一時的な筋力と魔力のステータスアップに、魔法耐性アップに妖怪を酔わせる強力な濃度の妖怪アルコール濃度。

 え~と他は術٠技が80pt回復か………だが酒なんだよな。


 他にも酒泉や泉があるので、そちらに向かう事にした………トムがご希望の酒泉も有ったし。



 結果から言おう、何で普通の泉なのにフルーツの香りがする、あと葡萄酒泉や柑橘味の泉にサイダーやラムネ味の炭酸泉まで何故ある、美味すぎて此方に住みたくなるな……住んでも色々不便は在るけどね。


 それでも本気で此方に……まてよ、確かマーキングすれば移動出来る移動魔法あったな、確かスキルにも魔法とは違うスキルの瞬間移動も有った様な。


 マップ移動でも良いが、酔ったらマップ移動困難てトムが居ない………て、さっき見つけたマタタビ酒泉からマイコップ使って、早速飲んでるな…………変幻解いて飲んでるしまったくトムは。


 酒泉は沢山有り、神酒(しんしゅ)霊酒(れいしゅ)神聖酒(しんせいしゅ)神渡(おみわた)りて酒等あり、神酒はりんご的なフルティーな甘さの酒で、術全回復効果に穢れ(けがれ)た土地や魔を払ったり浄める特性があるらしいが、武器攻撃能力が一定時間アップするらしい、因みに肉体の病気を一時的に弱める効果も在る。


 神聖酒は聖水みたいな効果のある酒らしく、強力な浄化作用有るみたいだが、それ以外にも悪い気を放つ人間や悪党やらが飲むと、廃人に成るらしいがたまに瘴気やアビス瘴気を纏う敵を、一時的にダメージを与え弱体化させるらしいが、果たしてどんな相手に有効なんだろうか?


 まあ悪党とかには、死ねない地獄の苦しみの暗殺毒みたいだが、この酒泉伝説レベルらしいよ………知識庫クレアによるとね、試してみたいし何本か岩から瓶を錬成して入れた、因みに普通の人には美味しいお酒で、疲れが溜まった人には有難い効果をもたらす。


 この酒泉も飲んでみたが、最初は軽く甘い口当たりからの、スッとした喉越しが辛口に変わるのど越しに変わり結構ガッンと来る、何か鬼ころしとか付けたい気分だ。

 此を酒の通は、どんな飲み方するのやら、まあクセにはなりそうだ………味の濃い肉料理とか使ったり、タレに仕込んだり出来そうだ………悪党とかには毒だけどね。


 霊酒は術の50%位回復するらしい、武器に少し霊酒を垂らすだけで、普通は斬れないアストラ体や怨霊を,倒す事が出来るらしい、因みに神酒も同じ効果が在るよ………悪魔にも効果が在るけどね、神酒の方がね。


 泉の方は炭酸泉は、気力の回復効果にリフレッシュ等の追加効果等あり、果物味のする泉は気力や体力回復に体調回復効果もある、飲むと傷すらも回復するが桃の炭酸泉は、邪気を払い呪いを無効化する効果が在る、あと幻の泉らしく子が出来ない家庭には、喉から手が出る程欲しい炭酸泉らしい、因みに夫婦がお互いに子が欲しいと思わないと効果が無いらしい、因みに嘘偽りが有った場合恐ろしい天罰が有るらしい、怖い炭酸泉だな……。


 みかん味の炭酸泉は、飲むと皮膚の怪我や火傷等を癒し、肉体疲労を回復し精神病や精神系の難題を解決するらしい、此は何かに使えるかも知れないので、此も桃の炭酸泉と同じく分かるように印をしてから瓶に入れる。


 特に不思議な泉は、炭酸泉と果物味の泉と神酒の混ざった場所の水が、何故か酒味のエナジードリンク風に………まあ合わさった場所の下からも、何か出てるので不思議現象のエナジー酒ドリンクなんだろうか?


 酒とカフェイン成分無いエナジードリンクて、何かヤバい組み合わせの気がする………だがコーラやペプ○の泉は無かった、強炭酸泉や甘い炭酸泉や乳飲料味の炭酸泉が有った。


 まあコーラは、カラメルや素材集めて作れて事だな、あとサイダー味や乳飲料味とかはナンヤカンヤしてタンクを作って入れて、カバンに入れて持ち帰り炭酸泉や、果物味水専用冷蔵庫スペースを作り、パイプで私室に引いて何時でも飲める様にした、乳飲料炭酸は特にエナジードリンク効果が有り、カフェインが無いのに二十五時間位色々戦えそうだ、まあ精神魔法のスリーピングには勝てないが。


 私は後に、泉の近くにマジックポートのマーキングをして、三階ベランダから移動出来る環境にして、何時でもただ酒を呑める様にした、まあトムも大喜びだけどね。

 まあトムも一緒行っては、マタタビ酒泉に入り浸っる事に成る、あの変なポン太達とだが。



 この泉達の活躍と、薬草やハーブ等の活躍により、雅史達の後の旅で他の異世界冒険者や英雄達より、優れた回復薬やポーション作成を持った事に気付くのは、少し先の話かも知れない。


 夜も更け雪が舞い始め、トムが酔い潰れたので背負ってマップ移動で帰る、トムを寝床に置き知識庫に向かい、まだ冴えてる意識のまま光魔法の光線(レーザー)や風魔法のエアーカノン等の魔法文字を、データー化し大型建築٠ユニット製造BOXに蓄積させる。


 光魔法のレーザーは、いわゆる光のビームであるが、レベルや魔力によっては複数のレーザーを放てるらしい、因みに光線レーザーの魔法のルーンを刻んだライフルを作り、エネルギーフィールドで束ねたエネルギー砲を造れる、因みに某ビームライフルよりも威力は高く速度も速いと、クレアが導き出した破壊力は戦艦大和の主砲より高エネルギーらしい。


 因みにエネルギーを放った反動軽減や、エネルギー質量等の安全機能を付与をしてからで無いと死ぬらしい、まあ人間が扱うサイズにしてから色々調整しないと、まあ使えないわね。


 風魔法のエアーカノンは、自走砲の砲撃のカノン砲撃並みの威力のエアー弾丸で、攻撃以外にも多様性ある魔法になる。

 今までの建築図面や、手に入れたコンバーター図面に、これから作る飛行装備の翼風なスラスター等のイメージ図を入れ、あとは明日と自室に戻り雪がゆっくり舞う綺麗な異世界の月夜を見てから眠る、寒いから暖房を入れるのを忘れずに。


 疲れて居たのか、起きたのは朝の9時は過ぎて居た………何かカーテンがいやに暗い。


「…………まさか目が覚めても現状体格や、部屋が変わって無いからやはり異世界なのか………」


 前日色々とやってたが、異世界来る前に乗ってた車も、スクラップ状態だが死んだらしいとはまったく聞いてはないし、あと二十二も身体が若返ってるし、色々な趣味やら色々葛藤あるが、ファンタジーやら異世界小説の世界を、この身体で堪能してみるか……暖房が暖かいな………暖房? さて、そう言えば寝る前に雪が舞ってた様な。


「まあ良いや、後で雪を確認して………どうせ日本に戻れたとしても、趣味以外は地獄の日々だしな………さて朝食でも食うか、米を炊飯器に炊いたか忘れたが」

 

 部屋を出てら階段を下りリビングに向かう………寒い………この寒さヤバくない?

 リビングに入りソファーを見るとトムが居た、「おはよう」と言ったが二日酔いでダウンしていた、そして雪がガラスの半分を埋めていたがそれよりもトムだ。


 まったくだらしなくソファーで寝て、二日酔いダウンする位飲むなよトム………さてと。


「朝食後雪を掻くが、トムはどうする?」


 丸まって寝て居てまったく反応しない、尻尾は動いてるが頭が痛いのか動きたく無いらしいら私は何とか炊いてあったご飯を茶碗んに盛り、軽く山鶏の卵かけご飯をスキルで醤油を買ったが、まさか便利なスキルのお陰で卵かけご飯の醤油を使い、日本と同じ食事が出来る喜びは何にも変えられないかも知れない。


 朝食を旅装備し玄関から出れないので、三階から雪を火の魔法を放射状にイメージして放って、上手くイメージが具体化出来たので周りの雪を溶かしつつ、空を飛びながら溶かすがまったく終わりが見えない。


 家の周りを溶かして一時間掛かり、次は昨日確保した動物達だが草を食べれない以外は、牛舎とか牛や八木や鶏を雪はから守ったらしい、一応冷暖房設備はエーテル魔石を使い快適にしてる、錬成の実験を兼ねた建物も在るが、雪で壊れてる様な感じはしない。


「牛や鶏の餌が欲しいな、先ずは知識庫に行ってクレアと相談しよう、鶏や牛達が美味そうに食べそうな牧草を探しに行かないとな、何日雪が積もるか分からないし、家畜スペースの結界を少し気候を調整しよう、まあ今まで何処で草を食べてたか分からないがら痩せてるのも居たしそれなりに食べる草は………大木の所、意外に草が生い茂ってた様な……」


 私は一瞬過った思考を放り投げて、家に向かい三階デッキに戻った。


「まあ人間誰しも、失敗はあるよね………」


 自分を誤魔化す雅史、雅史は家に入り足袋を脱いでから、エレベーターで知識庫のフロアーに行き、クレアを呼び話をすると。


 〈何ヵ所か候補が有ります、一つ目はドラルーラ王国の王都近郊の牧草地帯です、此処は王家に献上する牛の牧草を苅ったり、夏は放牧して上質の牧草で上質の肉にする不思議な牧草地に成ってます、まあドラゴンの加護が付与された肥沃の牧草地なだけです〉


 私はそれを聞き、ズッコケそうに成った。


「………加護の使い方を間違ってないか?」

 〈私に言われても困りますよ、マスター♪〉

「…………何で少し楽しそうやねん!」

 〈秘密です〉


 何だか知らないが、クレアは機嫌がいいらしい。


 〈そして二つ目は、ドラルーラ王国の隣国レーティシア王国の、ハルモニアと言う国境近くでは最大の街の南に在る草原です、プリティーベアーやウルフやモコモコメリー等のモンスターが居ますが……〉

「ちょっと待った!」

 〈何ですか? マスター〉


 私は色々突っ込みたいモンスターが居た、それはプリティーベアーてなんぞえな、あとモコモコメリーてまさか羊とかではないよなと。


 〈マスター正解、モコモコメリーは身体をモコモコにして、外敵から肉体を守る羊さんですよ〉

「ファンシーモンスターかよ!」

 〈はい、草食で人間に冷たく体当たりして逃げます、そして毛は手入れがしてなく臭くて誰も手を出しません〉

「色々毛が虫とか温床に成るだろう」

 〈噛み付いて来る、モンスターには有効ですよ〉

「見た目ファンシー、中身は不衛生で臭いのかよ!」

 〈ハルモニア近郊だけですが〉

「差別化かよ!」

 〈他の国や王都では、臭くないですよ〉

「何でやねん!」


 私は色々そのモンスターに、文句でも言ってやろうと思った、あと毛を刈って油を落としてから使えるか検討をする事にした。


 〈モコモコメリーのウールは、質次第では高級品ですよ〉

「何だと!?」


 まったく驚きやら色々感情が疲れる午前だな、朝から大雪だし…………。


 〈あとプリティーベアーは、可愛い見た目で凶悪な一撃を放って来ますから、油断したら死にますよ、なので保険に異世界の蘇生魔法を覚えるのをお勧めします、まあ一つしか無いのですが〉

「蘇生魔法か、まあ何かに使えるかもだし覚えるか」

 〈此ですよ〉

「…………一つの割に、分厚いな本」

 〈仕様ですし、理解を徐々に深めると良いかもですよ〉

「成る程、未完成から徐々に完成させて行く感じか」

 〈はい、そうです………まあ未完成からでもその魔法は強力ですけど〉


 珍しいパターンだな、攻撃魔法ではないのに強力な魔法とはね。


 〈この草原は、近くのアルプス山脈の水脈により、上質で冒険者の到来も少なく草を刈っても誰にも文句は言われません、近くに二名召喚された人間の反応が有ります〉


 それを聞き、私は何か嫌な予感が沸々と沸き上がる。


「………余り関わらない方が良いと、何故か私の直感が訴えてるな」

 〈そうなんですか? 〉

「ああ、こう言う直感は意外に当たるんだ」

 〈色々な意味でチートですね、マスター〉

「直感をチート言うな!」


 だが雅史は知らない、出会う運命はまったく離れてはくれないと、悪い意味で………ある意味トムの天敵である。


「変身スキルも試したいし、噂の姫も見たいし先にハルモニアに行ってから、噂の姫を見に行こう………きな臭いらしいが」

 〈トムさんはお休みですか? 〉

「アレは二日酔いで休みだ、さて先に魔法を覚えてから昼飯後に行こう」

 〈私が出来る限り、サポートしますね〉


 こうして私は一路、レーティシア王国に向かう事にした。


 〈あと少し遠くに、マンハントイーターと言う植物モンスターが接近してますよ、まあ温泉の地熱から動く気はないらしいですが、危険なモンスターと警告します〉

「暖かくなったらヤバいよな」

 〈相当危険と思われます〉

「………トムが復活と、牧草問題かたづけたら行こう」

 〈了解です〉


 新たなミッションを増やしながら、雅史は新しい魔法の読書を始めるのだった。


 次回に続く。



 ??? ∶俺の名はPi………だぜ……アレ? 名前を消された。

 ??? ∶私より後だからよ、私の名前はPi………よ、ハルモニアで冒険者を………何でよ!

 雅史∶二人共に元ヒキニートだからじゃあない。

 ??? ∶こんなペッタンと俺を、一緒にしないでくれよアニキ!

 雅史∶君のアニキに成った覚えはない。

 ??? ∶お前ぶっ殺す!

 ??? ∶その武器、スティールで奪ってやるぜ!


 だが奪ったのは、何故か本人しか脱げない筈のパンツだった、??? はパンツを回収後??? を殴り倒し泣きながら去って行った。


 ??? ∶狂暴変態コスプレペッタンの割に、可愛いパンツじゃあねぇーか………ガク。

 雅史∶なんだかな~ 



 今回は諸事情の為、高貴なL様の出番は無くなりました、ご容赦下さい。


 高貴なL様∶コラァー!! 私の出番減らすなんて、アイツらをミンチよ!

 作者オッサン∶色々無理だろう。

 高貴なL様∶うるさい! 

 

 べちゃぐちゃが……

 

 再び作者オッサンは八つ当たりでミンチに成ったのだった、次回はあの怖いオバ………お姉さんが登場します、ご期待しないでね。

 

次回第8話、ようこそハルモニアへをお送りしますね。

???∶私の予定が無いわよ?

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