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番外編その4 キズナの記憶 前編

久しぶりのキズナの番外編です。

今回はキズナ目線で話を進めています。お楽しみ下さい。

あれは私が生まれた村に突然やって来た。そして、平和な日常は突然壊された、私は何も出来なかった…神様に願うしかできなかった。私は弱い。私は無力。私は…になりたい。



「キズナー、朝だぞーって!どうした?!なんで泣いてらっしゃるのでございますか?!」


この人は私の旦那でグリモワールで1番の武器やの主人。まぁ、私の愛する旦那様だよ。


「え?何?何をテンパってるの?」


「いや、だってお前、泣いてるんだしよ。」


「あー、なんか懐かしい夢見てた気がする…内容覚えてないけどね。」


「そ、そうか。ならいいんだ、まさか俺の稼ぎが悪くて…見捨てないでキズナ!」


「何言ってんの?そんなことするわけないでしょ?」


うちの旦那は国王から色々と注文貰うくせに、必要最低限のお金しか貰わないから儲けなんかこれっぽっちも考えないお人好しで…要は器用貧乏なんだよねー。


「ってか私が稼いでるし別に貧乏でもないし、そんなのいちいち気にしないの、私と貴方は二人で1人なんだから。」


「ギズナァァァァァァァ!俺もっと頑張るよ!」


「ってか、なんか用事があったんじゃないの?」


飛びついて鼻水垂らしてる旦那の頭を撫でてみたらいきなりキリッとして手紙を渡されたよ、少し鼻水着いてるんだけど…まぁ中身は無事だから外側は即ゴミ箱いきだね。差出人は…みさっち?


「やっほーキズナー、元気?私は元気だよー。ショウも元気だよーついでにリナも(笑)突然の手紙でビックリしてると思うんだけどー、久しぶりにキズナにおねがいがあって手紙に書いてみたよ。何時もは亜空間ゲートで一瞬だから味気なくてさ、ってそうゆうのは別にいいとして今すぐこっちに向かってくれないかな?急で悪いけどお願い!報酬弾むから!じゃ内容はアクアモーラルで詳しく話すから!待ってるよー!バイバイ byキズナの心の友のミサーラより。」


相変わらずみさっちは元気だねー、そっかーたまには手紙が良かったんだねーって今すぐ来いとかどうゆう事!?最後の心の友と書いてしんゆうとか何があったのさ!とりあえず行ってみよっかな?私は未だにキリッとしてプルプル震えている旦那に向かってアクアモーラルに行く旨を伝えた。うん、普通に伝えたよ?


「みさっちが呼んでるからアクアモーラルにちょといってくるね。」


どこで間違えたかなぁ?旦那泣きながら捨てないでって叫んでる。そりゃ私みたいな超絶可愛い子と旦那みたいなむきむきが夫婦なんだし…大丈夫、私は旦那が超絶大好きだからね。絶対捨てたりしない。


「…ダーリン。ちょと行くだけだよ。」


「だ、ダーリン!?お、おう!待ってるからな!いつもの様にぱぱっと片付けてきちまいな。」


男って単純。って訳で、やって来ましたアクアモーラル。…水中に城って相変わらずどうしろって…なんか出来てる。ようこそアクアモーラルへ?お城の入り口?亜空間ゲートじゃんしかも固定式。相変わらずやる事がぶっ飛んでるよね。こうゆうのは気にしたら負けな気がするから私は気にしないの。


「やほー、みさっちー来たよー。」


「キズナ!よく来たね!久しぶり。」


にんまりと笑うあどけない笑顔…とは裏腹にあくどい笑顔のみさっち、ちょとやな予感がする。


「やあ、キズナさん久しぶり。立ち話もなんですから座って下さい。」


爽やか好青年のショウ…なよなよなくせに私より何倍も強いとか…ガトリングスマッシャー買わなかったくせに。ま、おかげで私が使ってるからいいんだけど。え?根に持ってる?全然、これっぽっちも思ってないよ。


「ショウ君久しぶり、いつになったら一緒にガトリングしてくれるのかな?」


「だから、しませんって。僕は剣士であってガンナーでは無いですよ。」


「え?ウチで銃買ってるじゃん。」


「あれは銃であって銃じゃないですから。それより今日はどうしたんですか?」


「え?みさっちに呼ばれてきたんだよ?ショウ君聞いてないの?」


やっぱり根に持ってるじゃないかって?いや、そんなはずはないよ多分…多分ね。

私とショウ君はみさっちをじーっと見てみる、みさっちが首を捻って吹けない口笛を吹いているよ。もしかして…


「ねえ、みさっち?私に手紙くれたよね?」


あ、今みさっちの身体が微かにビクってなったよ。はぁ…


「そ、そうだね。書いたねー」


「なんか急な用事があったんだよね?」


「え?あ、うん、あったのかなぁー?」


さっと私はみさっちに手紙を見せるとみさっちはさらに首を捻って見ないふりをし始めた。


「みさっち?ほらこれ、依頼があってしかも報酬弾むから!ってかいてるよね?私の見間違いかな?」


あ、みさっちが珍しく涙目になったよ。


「ごめん!本当にごめん!ずっと前に出すはずだった手紙で解決したから出さないでおいたらメイドさんが出しちゃって、それで、それで、本当にごめんなさい!」


ま、そんなとこだよねー。


「そっかー、仕方ないね。どうしよう?このまま帰ってもなー旦那になんて言おっかなー?」チラチラ


みさっちを少しいじめてみた。なんか変な趣味が出来そう(笑)


「あ、それなら僕が代わりに依頼してもいいですか?」


「え?ショウ君なら自分でなんとか出来るでしょ?」


「それが、ちょと城から離れられない状況が出来まして。」


「因みにどんな?」


「リナがもうすぐ出産なんです。」


「マジか!だからあのうるさいリナが今日は居ないんだーへーショウ君もなかなかやるねー!」


「という訳でお願い出来ますか?」


私はテーブルの上にあった紅茶を少し飲み快く引き受けた。その時の私はあの悪夢にまさか再開するとは思ってもいなかった…

後編へ続きます。

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