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第46話 ミッドガルド城再訪問

クズは実在の人物をモデルにしています。実在のクズもこのクズ同様クズなんですけどね(笑)

ヘラヘラ笑いながら自分の事を話す変な冒険者を無視して、ショウ達はディアトとナタールを囲み話をし始めた。その態度にムカッとしたのか冒険者が更に話に割ってはいる。


「嫌だなー皆さん、僕の話聞いてました?忙しそうなんでお手伝いしてあげるっすよ。」


「結構です。」


美沙の冷めた目で冒険者を一括するが、ホントに空気が読めないのだろう、さらに食さがる。


「いやいや、そんな遠慮しないでだいじょぶっす!」


めんどくさくなりそうだとその場の全員に無視され始めた冒険者は何を思ったか、今回の騒動で自分が、どれほど活躍したかを話し始めた。もちろん全員が無視をする。


「ディアトさん、体はもう大丈夫なんですか?」


「お陰様で…本当に皆様にはご迷惑をお掛けしてしまいました。ナタールから話は聞いています。ゼストラーデ王、なんなりと罰はお受けする覚悟です。」


「そうか…では…お前とナタールは我が国から追放する。」


ゼストは一言だけ言うと、ドカッと椅子に座り目の前に置かれていた酒を飲み干す。その態度に美沙が反応した。


「ちょとゼスト!それは酷いじゃない!しかもその態度!」


「ミサーラ様いいのです。私が犯した罪は思いのですから…」


「お前ら、なんか勘違いしてないか?」


はぁ?っと言った顔で全員がゼストに注目していた。


「俺が言ったのは別に罪がでかいとかそうゆうことじゃなくてだなぁ。」


「じゃぁどうゆう事なのゼスト。」


マリがゼストの肩に手を乗せゼストにたずねる。


「今回の首謀者は異世界の魔王だ、それともう1人、正体不明な女。間違いなくこの2人が元凶だ、傍から見ればディアトが主犯と見れなくもないが幸いな事にこの事実を知ってるのは俺達だけだ。罪と言われても、ディアトはただ剣を持っただけだし、ナタールはそのディアトを救うために動いていただけだろう、もしそれで罪となるならば俺やショウここに居る全員が罪になる。みんな剣やら何やら持ってるからな。それにディアト、お前を助ける為に動いていたのもここに居る全員だ。それを罪というのは少し違う。」


「しかし!」


「じゃなんで国を追放しなきゃならないのよ?」


ディアトが叫びマリがゼストに不思議そうに問いかける。


「俺も考えたんだがな、ナタールは魔族でディアトは人間だろ?今の国ではこの二人が暮らしていくのは難しいと思う、そこでさっき聞いた話の中でみさっちとショウが国を作ればそこで平和に暮らせるのでは?と、我が国でそれが出来ないのは非常に腹立たしいが、今すぐ解決できる問題てはない。かといってこのままって言うのも俺は駄目だと思っている。そこでショウ達が国として成り立つために我が国の人権ではなくショウ達の国の国民として生活する事を罪滅ぼしとして考えて欲しい。国民が増えればおのずと国交を結ぶのにも有利になるはずだからな。そういう事だ。」


真剣に語るゼストをディアトとナタールが涙を流しながら返事をする。美沙もショウもただ漠然と国を作ると考えていたがゼストはその先の事までちゃんと考えて話していた。


「僕らももう少しちゃんと考えないと行けないね、ミサ。」


「うん!とりあえずはパパ…ママに相談しよ!それが終わったら三日月の村に行こ!」


美沙達の次の目的地も決まって解散をしようとした時やつは動き出した。


「へへっ、まさか王様がこんな所に居るなんて俺っちついてるっすね。」


拍手しながら近づいてくる。


「俺っち今回すげー頑張ったんっすよ、マジ死にそうになりながらかつやくしたんっすよ!」


「で?何の用だ?」


「いやいやーこんな俺っちをどうっすか?仲間にしたら役に立つっすよ?」


「間に合ってるからだい大丈夫だ。」


「いやいや、そんなに遠慮しなくていいっす。」


「お前なんなんだ?今大事な話の最中だから引っ込んでいてくれ。」


「これから一緒に旅をするんすから気にしなくていいっす。」


この冒険者を皆が無視して食堂を出る。明日の予定は朝1度集まり美沙のゲートでミッドガルドの居る魔王城に向かい、エミーラと相談した後に三日月の村に行き人と魔物の共存生活を視察する手はずとなった。


一夜明けて皆が旅支度を終え広場に集まったころ、またあいつが来た。


「おはよっす!」


「何しに来た?」


朝の挨拶よりもゼストはその方が気になった。


「嫌だなー昨日言ったじゃないっすか!一緒に旅をするって!忘れちゃったんすか?」


「ふざけるな、何が目的だ。」


「え?目的だなんて、ただ皆さん強そうっすから俺っちがサポートしながら戦ったら更に楽に戦闘が終わるって思うっす!あ、報酬は半々っすからね?俺っちの弓技のデュアルシューターで援護するっす!」


弓技デュアルシューター…弓のスキルの初歩の初歩で使おうとしたら誰でも覚えられる簡単なスキルである。書いて字の通り1回で2本の矢を打ち出すだけである。


「あの、お気持ちは嬉しいですが僕らの旅は本当に危険なので…」


ショウが遠回りに伝えるがやはりわからないようだ。


「大丈夫っす!皆さん強いみたいですし、危険な時は守ってくださいよ。」


ヘラヘラ笑うこいつに美沙が反応した。


「ウザイ、消えろ、カス。」


「え?よく分からなかったっすが、自分はテーッヤ・キムーランって言うっす!親しい奴にはキムって呼ばれてるっす!」


「まじ、キモイから。来ないでください。滅ぼしますよ?」


「ちょ!ミサ!なんかさっきから危ない言葉を連発してるから!」


美沙をショウがなだめ、ゼストがキムを無視してゲートを通りミッドガルド城にはいる。今回は美沙の部屋ではなく大広間に出てきた。キムは初めて見たゲートにびっくりしていたものの皆に混じってミッドガルド城まできてしまった。


「な、な、なんすかここは!すげーやばい気がプンプンするっす!」


皆はクズを放置してミッドガルドに会いに行った。


「あら皆さんお久しぶりね、ミサーラがいつもお世話になってます。」


「ママ!逆!私がお世話してるの!」


「はぁ?あんた何言ってるの?私達がアンタのおせわしてるじゃないの!ねぇ?ショウ?」


「お世話とか違う気がしまさすマリさん…じゃなくて!お久しぶりですエミーラ様」


「あら、ショウさん?お義母さんって読んでくれないのかしら?」


エミーラの一言でその場の全員が吹き出す、美沙は顔を真っ赤にして、ショウの腕の袖を引っ張りる。聡子がショウを睨みつけ目で殺すと訴える。状況も分からず空気も読めないクズが1人戦闘態勢をとろうとした時、クズの頭を鷲掴みにして壁際にぶん投げた人物がいた。


「なんだ今のゴミは?はっ!ミサーラたん!帰ってきてたんですか!パパでちゅよ!」


ミッドガルドがクズを投げ捨て両手を広げて美沙にダッシュする。美沙はミッドガルドの抱擁を回避して背中に回し蹴りを食らわし壁にめり込ませた。毎回毎回こんなやり取りをしている2人をいつも見ているショウ達は乾いた笑いであははなどと言っているが、初めて見る聡子や三日月、ドラグとユカリは何が起きているのか理解するのに数分かかったのだ。


「ミサーラたんの愛の一撃はいつも効くなぁ…勇者ショウ!貴様にはまだ渡さな…ゲハッ!」


最後までセリフを吐く前にエミーラの鉄拳がミッドガルドにクリティカルヒットした。ハチャメチャな再開で始まる今回の報告会、どうなる事やら…





いつも見てくださる皆様、初めて見て頂いた皆様ありがとうございました。誤字脱字が多いですが後日修正致します。よろしくお願いします。

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