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第22話 おしおきはいやぁぁぁぁ!

大分時間が開いてしまいました。

年内中にもう一話二話投稿するつもりでいます。よろしくおねがいいたします。

洞窟内でバラバラにされたみんなは各自で行動に出始めていた。


美沙&リナペア編


「あーあ、リナが元に戻れたらこんなとこすぐにぬけだせるのにねー。」


「もうしわけなのじゃ・・・」


「なにいってんの、リナのせいじゃないんだから気にしないの!」


「みさっちはいつも元気なのじゃ!


「なに?ばかにしてるの?!」


「ちがうのじゃ!いつもみさっちのその明るさに助けられてるのじゃ!」


二人して並んで暗い洞窟をテクテクと手をつなぎながら歩いていく、幸いにもすごく強いモンスターなどは現れす、雑魚モンスターが出たときはリナのブレスで一撃撃破を行っていた。


「にしてこもれどこまで行けばいいのかな?当てもなく歩いていてもみんなと合流できないよ?」


「大丈夫なのじゃ、こっちの方からショウたんの匂いがかすかににおってくるのじゃ。」


「なんか嫌な響きね、におってくるって。」


「私の鼻は一度嗅いだ匂いは忘れないのじゃ、みさっちの匂いも忘れないのじゃ。」


「それはわかったからみんなの前で言わないでよ?くさいと思われたらいやだから。」


「うむ、わかったのじゃ。」


順調に二人はショウの方に向かっているようであった。


ゼスト&マリ編


「なぁ?こっちで本当にあっているのか?」


「えぇ、大丈夫よ。はぐれていてもすぐわかるようにみんなに特別な術式を組んであるから。」


「すごいな、ちなみに今どんな状況だ?」


「ショウとクーちゃんがダンジョンの中央に向かって進んでいて、みさっちとリナもショウたちに向かってるみたいね。」


「フィアとアカネはどうなんだ?」


「えーっと・・・止まったり、動いたりしてる?なんとなくわかるわ。」


「そうか、じゃ、とりあえず俺たちもショウたちと合流しよう。」


そんな話しをしながら二人は仲良く手をつないで歩いていく。


フィア&アカネ編


「ぐじゅ・・・だって・・・ぐじゅ・・・」


「ほら、フィア。仕方ないでしょ?泣いてないでみんなと合流しなきゃ。」


「うん・・・ぐじゅ・・・」


どうやらフィアは今まで駄々をこねつつ泣いていたようである。


「でも、ここからどうやってみんなを見つけるんですか?アカネさん」


「そうね・・・あなた、元コンシェルジュでしょ?追跡スキル持ってないの?」


「あ、あるや。ちょっと待って今やってみる。」


スキルを発動しつつフィアがアカネを誘導しながらショウたちの方向に向かい始めた。


「ねぇフィア?冒険者にとって一番大事なのは何かしら?」


「え?そんなの強さでしょ?弱かったら死んじゃうし。」


「はぁ・・・あなた、人知を超えた存在のくせに本当にそんなことでやっていけるの?」


「えぇ!?ちがうの?!だって、マリとみさっちのトレーニングで強さしか教えてもらってないし!」


「あなたたち・・・町に帰ったらお仕置きです。」


「おしおきはいやぁぁぁぁ!」


結局フィアはお仕置きが決定したのであった。


ショウ&クーちゃん編


「キュイー!キュイー!」


「どうしたのクーちゃん?」


「キュイー!」


「うーんやっぱりミサじゃなきゃ言葉分からないかぁ・・・」


ショウは頬をポリポリ掻きながらクーチャンの跡を歩いていく。雑魚モンスターが出るとショウがベルベットに空翔牙のスキルを載せて撃破していく。


「この辺はそんなに強い敵がいないんだろうな・・・」


そんなことをぼそっと言っているが通常の冒険者Aランク4人パーティーでやっと撃破できる位の敵ではある。ショウにとってってこんなのはお茶の子さいさいなのである。


さて、そんなこんなで皆が合流する地点を見てみると、そこには巨大なドーム状の空間が広がり各方面から入れる入口が数、口を開いていた。一番最初にその空間に入ってきたのはショウとクーチャンだった。


「こんな空間がこんなとこにあったなんて・・・」


続いて現れたのは美沙とリナ、さらにゼストとマリが最後にフィアとアカネが現れた。


「やっと合流で来たね!もー歩き疲れたよー!」


「みんな無事だったんですね。合流できてよかったです。」


「やはり私の鼻はまちがっていなかったのじゃ。」


「みんな無事でよかったわ・・・心配したのよ?」


「そうだな。」


「あれ?マリなんかあった?」


「べ、別に何もないわよ!きのせいよ!」


「ふ~ん、まいっか!ゼスト、マリ泣かせたらここのみんな全員が敵になるからね!」


「ちょ、みさっち何言ってる!俺がそんなことっ!え!?」


「ばか・・・」


「え?え?どういうことミサ!?ゼストとマリさんが!?」


「ふぇぇぇぇぇん・・・私だけ一人ぼっちなのじゃぁぁぁぁ・・・」


女の勘は恐ろしい、そして最近フィアがかわいくてたまらない・・・うおっほん。

アカネとフィアは遅れてきたのでこの流れに乗れなかったのである。


「この状況はどのようなじょうきょうなのですか?簀巻きの王様説明!」


「簀巻きの王とかいうな!アカネ、お前リナに出会ってからおかしいぞ?」


「ぐじゅ・・・みざっじ~・・・ぐじゅん・・・・」


「ちょ!フィアどうしたの!?なんで!?アカネに何かされたの!?」


「人ぎぎの悪いことを言わないでください、この状況を作ったフィアに少しお仕置きを下までです。」


「まってください、アカネさん?!この状況を作ったって、フィアが何したんですか!?」


「仮にも元コンシェルジェでありながら罠解除に失敗して尚且つそれを隠蔽しようとしました。尚且つ冒険者として最も大事な危機管理能力、危険察知能力をおろそかにしていましたので、それなりにお仕置きを。」


そんなことを言いながら淡々とアカネが説明しつついつもの賑わいが戻ってきた。


「とりあえずここが終着点みたいだな。」


「あの真ん中の突起している岩に剣が刺さってたのかな?それっぽい岩じゃない?マリ?」


「そうね、たぶんそうだと思うわ。」


「じゃあ、このダンジョンはやっぱりあの異次元の魔王のためにできただけなのか?」


「そのようですね、ゼスト様」


「もうはやくかえりたいよぉ・・・ぐじゅ・・・」


「ところでこのダンジョンって少しいようですね。ミサは何も感じない?」


「う、うん、なんかさっきからいきなり雰囲気が変わったよね。」


ダンジョンの奥から冷たい風が吹き、皆が一斉に振り向いた。その先には一番大きな穴が開いており、その中から異様とも思える影が見えたのである。


「おや?餌かとおもってみれば同族と餌が仲良くしているじゃないですか?これはどういうことでしょうか?」


中から出てきた人物は前頭の部分に小さな角を二本生やした鬼のような姿をしていた。体は小さくも覇気があふれており、筋肉質というよりかはヤセマッッチョのようにみえる。


「だ、誰だお前は!」


ゼストが剣を鞘から抜き正眼にて構えを取る、すると鬼は消えたかのような俊足でゼストの前に現れゼストの首にめがけて硬質の爪のついた抜き手を一瞬にして繰り出した。


キンッ!


という音にさいなまれ間一髪のところでゼストに向けた攻撃が防がれると鬼は元いた場所に戻っていた。ゼストには何が何だかわからず湯沸かし器で瞬間沸騰させたような熱さを首元に覚えるも全身から危険信号とも取れる冷や汗が噴出していた。


「おやぁ?私の攻撃を防ぐ者がいるとは・・・これは面白いですね。うふふ」


硬質化した爪を舌でペロリと一舐めすると高笑いを始めた。攻撃を防いだのはゼストの近くにいたマリである、相手が消えた瞬間にマリの高速思考空間が発動し通常の時間間隔を2000倍まで引き延ばしたのである。引き延ばされた時間により相手の攻撃の起動が微かに描かれたためギリギリ対応できた、と言っても過言ではない、それほどにも相手の攻撃は早かった、いや、早すぎたのである。


「あーーーーーーーっははははははははっ!これは何とも楽しめそうですね!そこの人間、死にたくなかったら私の邪魔をしないでくださいよ?!」


赤黒く光る眼光が鋭くゼストを睨み付ける。初手を防がれたことによってこのエサは上質でなおかつ自分を楽しませてくれるのだと。


「あの、ちょっとお話しできますか?」


ショウがいきなり鬼に向かって話しかける。


「餌の分際で私に話しかけるとはどういった・・・」


そこまで話した次の瞬間、ショウが動いた。鬼がゼストにしたことを同じようにしたのである。

ただ同じようにしたのではなく左右同時に斬撃が出るように鬼のスピードの倍以上のスピードで首筋めがけてクロス切りをしたのだ。


「・・・なかなか、やりますね貴方。ただのエサではない・・・そういいたいのですか?」


「いえ、一応こちらの戦力もお見せしたかったのと、僕らは冒険者であって餌ではないので。」


「ふむ、いいでしょう、このまま戦ったら確実に私の負けになると確信したのですが・・・」


「では、話を聞いてくれますか?」


「ただ話しするだけでは詰まりません、どうでしょう?もう一度私と遊んでいただけませんか?殺すつもりで行きますから全てに対応をできたならお話でも何でもしましょう。」


「なら、僕一人でいいですか?」


「構いません、私は楽しければそれでいいので。」


こうして鬼とショウの勝負が始まった。

瞬間移動を何度も繰り返す鬼に対して、ショウが剣の結界を作る。

結界に触れた瞬間ショウの神速攻撃が鬼をとらえる鬼はその攻撃をギリギリ回避すると置き土産とでもいいたそうに鬼火をそこかしこにばら撒いた。この鬼火が厄介なことに魔法で言うところの爆炎魔法上位に匹敵する威力を誇っていた。ショウはそれを剣の腹ではじくとほかの鬼火に接触させ自分の周囲で爆破させるのを防ぎなおかつ鬼火同士の誘爆により一定の距離での爆発を防いでいた。


「すごい!すごいですよあなた!もっと私を楽しませてください!」


更に加速する瞬間移動と鬼火の弾幕、その隙を狙って確実に急所とフェイクを織り交ぜる両手によるかんぬきの連続攻撃、普通の人間や魔物であれば既に塵も残さず消え去っている攻撃を目の前の人間は冷静にいなし、さらに反撃すら加えてくる。


「お褒めいただいてうれしいのですが、そろそろ終わりにしませんか?」


「おや?こんなに楽しいことをもうやめるのですか?」


「えぇ、僕らもそろそろ戻らないといけませんので。」


「ではお互い次の一撃で最後にしましょう、殺されても文句は言わないでくださいね。あなたのその強さに対して私の最大の奥義をお見せいたします。」


「わかりました、完全に防ぎきってみますよ。」


二人の攻防を見ていた美沙たちだが、実際に見れているのは美沙とマリ、リナとフィアの四人である。アカネとゼストに関しては構えをとった状態から動かないように見えているが。あまりの早すぎる攻防のためそう見えているのであった。


「二人ともすごいね・・・」


「あの鬼なかなかやるわね。」


「鬼火も威力あるのじゃ。」


「私あんなふうにできないですけど・・・」


鬼とショウの攻防を思考加速を使い見守っている四人も次の攻撃がラストになると考えて手に汗を握る。


「覚悟してくださいね、私の最大の奥義 地獄の周回(バットエンドロール)!」


地獄の周回(バットエンドロール)は刹那の瞬間に地獄の炎を呼び出し、球体にして約1万個のい鬼火を作り出すことができる、それを相手の360度全範囲に出現させ中心に向かって収束させることを瞬間で5回行うことによって相手を塵も残さずこの世から消滅させる奥義というのに完全に当てはまる技である。


「異次元の魔王さんよりもあなたの方がよっぽど魔王みたいですが、これで終わらせます。」


地獄の周回が発動するよりも早くショウは自分の技を繰り出していた。


次元滅覇斬(グラビティーコア)!」


次元滅覇斬はショウが空間固定した場所を空間ごと切り取り別次元に送り込む技で、別次元に送り込まれた瞬間無限の刃でその空間自体を切り刻む人間には到底無理ないやらしい技である。

いつの間にかショウが鬼の背後に立ち首元にバリサルダを突き付けていた。


「ふぅ・・・私の負けです。案外楽しめましたので今回はこれで良しとしましょうか。」


「いやいや、間一髪でしたよ。」


「うふふ、汗一つ流さないでそんなこと言われても私としては・・・まあいいでしょう。」


こうしてショウと鬼の決着がついたのであった。



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