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アマゾネスにつかまった!  作者: abso流斗
22/22

リザレオと風呂入って、メシ食ってそのあとは……もうヨメだったっ!part1







ザブリと河の水に浸かるとその冷たさ、爽やかさがえも言えぬ。

ざばざばと手荒く身体を擦るだけでも汗にまみれた身体が生き返るようだ。はぁ。さっぱりさっぱり。ああ、日本人ここにあり。

南米の何処とも知れぬ場所にあっても、やはり日本人は日本人。風呂が大好き。

暑く火照った身体も頭も冷やすように、ザブリと何度も潜っては浮かび上がり、夜空に浮かぶ半月を見上げては髪の水を切った。


と言うのに、リザレオってば。

やっと治まった熱をまた呼び覚ますかの如く!


俺の肩先にぴとりとその美乳を押しつけると、俺の身体の汗を流してくれるように掌で水を掬うと擦り擦りと撫で回してくる。

顎の下とか、耳の裏とか、妙に至れり尽くせりなのが嬉しいというか……また火が付きそうで困る、というか。

俺から手を出しては延焼必至である! この美肢体を撫で回して!今この場でガマンの堰が切れてしまってはっ!

俺は馴染みの般若心経を心の中で唱えながら、必至に平静を保った。

リザレオが首まで水に浸かるその水面下にまで……縦横に手を伸ばしても。

うふふ……と楽しげに微笑みながら……ついにへそから下まで手を滑らせていっても。

にぎにぎされてもじっとしている俺を挑発するように、掌で掬った水を頭から掛けても。

うん。好きにするがいい。泰然自若。俺は込み入った今日一日の情報の整理に心を専念させた。南無。


マークル・ガンツォという襲撃はゲームに近かった。事後リザレオから聞くところによると。

とあるポイントまで蛮人どもが近づき、グロルルというその岩に触れたら、タックルしたら戦闘は終了。

アマゾネス達はその岩にタックルされた人数分だけ、人質を送らなければならない。

送られた人質が戻ることは一度も無かった、という。

それは彼女らにとって友との永遠の別れに他ならない。

そして、アマゾネス側から蛮人側に攻め入ることは難しかった。

彼らがどこから来るのか、アマゾネス陣は把握していない。

何処からともなく来て襲撃し、人質をさらっていく。そういうものなのだと認識している。

ルールにしてもいにしえの決まり事だとしか知らないという。

それで、彼らは納得し去って行くのだ、と。


さて。クサい話だ。このルールを……誰が決めたのか……。タッチダウン……?

アメフトくさいルール……じゃないか?

本当に自然と決まっていったのだろうか?

互いの損傷、消耗ををセーブする為の、共同の見識、と言うことで済ませていい話なのかどうなのか……?……ふむ。

どこか小賢しさが漂っているような気がする。

その香りはどこかで嗅いだことがあるような気も……そんな思いがチラリと脳裏をよぎった。



ちなみに軽く目を閉じている俺の顔をなにやらとてつもなく柔らかく丸いモノが二つ。くにくにするんですが。

なんかちょっとしこった小さな固まりも二つあって、それが交互に俺の唇付近をゆるゆると動いているんですが。

なにやら俺の後頭部の短い髪の毛が三つ編みされているような感触がするんですがっ!

リザレオーっっっ!


「三つ編みは止めろっ。髪の毛短いんだからっ!」

俺はぎゅむぎゅむと押しつけられるリザレオおっぱいの谷間で叫んだ。

「似合うかも。マキタ。かっわいー。ふふふっ」

「いいから。可愛くなくてもいいからほどいて」



わかったわかった。構ってやらなかったのが淋しかったんだな。はいはい。



「まーとにかく今日はお疲れさん。走り回って疲れたろ」

「全然。今日は動かなかった方。いつもはもっとあちこちの戦線を行くから、もっと大変」

腕に河の水を掛けては、すうっと撫でるように汗を流していく。満々たる乳房は水にぷかりと浮いている。さすがだっ!

河の水とは言え濁りは少なく、結構透明度は高い。俺らが腰を下ろしている石組みの段には良く人が使うせいかあまり砂とかも堆積してはいない。

川の流れはゆったりと流れ込んできていて、常に新鮮な水を供給している。

結構よくできているのだ。この浴場は。


リザレオがついっと手を伸ばし、俺の胸をすりすりと撫でてくる。

「んふふ……ガンツォじゃない……ふふふっ」

「……?……ああ……胸毛か……ないよ。スゴかったな。アイツら。もじゃもじゃで」

「最初……弓矢で狙ったとき、ふっと気付いた。ガンツォがない。オカシイって。これは何のイキモノだろうって」

おい。

「でも……ガンツォじゃないことははっきりわかった。だからみんな止めた。うん。リザレオは正解だったねっ。これもインシュレイルかなっ? うふふっ」

俺の肩に掌から掬った水を掛けては、汗を流すようにすべすべと胸を撫で下ろしていくリザレオの掌が気持ちいい。


そういう理由だったんかい。


俺。胸毛なくて良かった。

ファーストコンタクトのとき、リザレオが俺を射殺さなかったのは、胸毛がなかったから、ガンツォではないのではないか、と言う判断に基づいてのことだったらしい。

で、ガンツォ、即、斬、と言う結果は免れた、というのが事実とのこと。

俺に胸毛があったら……と思うと今でも冷や汗が出るぜ。


と、俺の胸を撫で下ろしていたリザレオの掌が水に潜った。そのままするりと撫で下り……きゅっ、と握られる。

あふっ……んぉ……えっ?

周りを見回すと……もうだれも残っていない。俺達だけだ。

心が揺れた。

淡い月明かりを水面が揺らしている。それを写しているリザレオの瞳の中の輝きもゆらゆらと揺れていた。

……こ、こ、ここでっ……始めちゃうのかっ。俺っ!

俺のココロは火が付く寸前のニトロに等しいっ! うがるるっ!

水にぷかりと浮かぶ二つのまんまるおっぱいにぐっと伸ばしかけた手をなけなしの理性が引き留めた。

今ここで始めちゃったらもう……イクとこまでイカないと……収まりなんぞつくはずもない。

まだ今日は朝飯しか食ってないのだ。せっかくのエリゼの心づくしがっ。

……………………くっ。

鋼の意思で伸ばし掛けた手を戻すと、この野郎とばかりにリザレオにざばっと水をぶっかけた。

「わぷっ……もうっ……マキタ!……いたずらっ子ダメっ」

「はは……上がるぞリザレオ。帰ってメシにしよう」

笑って誤魔化したが……もう……かなり反応していた。ヤバ。

そそくさと水から上がる俺にもうっ、と言いながら背後からリザレオも水を掛けてきた。


服の所に戻っても、全ては着ずにパンツとTシャツだけ身につける。

あとはいい。どうせ暑いしどうせ……脱ぐ。

っていうかー……貯め込んで貯め込んで一気に爆発させるっ! そりゃもうスゴいことにっ!

あとで覚えとけ。リザレオちゃんっ!


とたとたと俺は裸足のまま、リザレオの家に続く細い回廊を歩いていた。

両手に着なかった服を抱えて。手には脱いだままのワークブーツ。

リザレオも隣でとてとてと裸足で歩いていた。

両手に着なかった服をちんまりと抱え、頭の革の飾りと紐のブーツを手に持って。

………。

リザレオちゃん。それは全裸、と言うのでは?


「着ないのかよっ!」

「うちに帰って新しいの着る。何?オカシイ?んん?」

ニヤニヤと片頬で笑いながら、挑発的に微笑むリザレオ。てんめぇ。

俺の理性が試されているっ!

くっそう。あれやこれやも全て貯め込んでっ!

あとで一気に発散してやるぅぅっっっ!


じりじりと胸の奥が焦げ臭くなるような苛立ちがふいに匂いまで感じさせたのかと一瞬思った。

そんなわけないか。空気中に焦げた匂いは明らかに漂っていた。

戻り道に見えてきたのはまだきな臭い匂いを漂わせている、すっかり燃え尽きた武器庫。

「……もったいなかったな。いっぱい武器あったのに」

リザレオ自身が、ガンツォに奪われない為にとは言え自ら火をつけて燃やしてしまった。一度中を見た時にあったあれこれの武器は全て燃え尽きてしまったに違いない。

なんたって大体の原料は木製で、燃え残るとしたら鏃ぐらいだろう。

あの中からまた探すのだろうか……。



「いや。床下に入れられるだけは入れておいた」

「ン? 床下??」


「いつもは板で塞いで土をかけて埋めておく。くくった紐だけ出しておく。いざというときそれを引っ張ると、少し深くて広い穴が出てくる。そんなかに入れられるだけ入れたから、大体無事。建物は作り直さないと、だけど……場所を変えようかなっ……森からもう少し離れたとこ」

「さすがだ。リザレオ。隙がない」

俺は両手に抱えた服を持ったまま小さく拍手した。

俺の賛辞にデレたリザレオが、慌てたように付け足した。

「で、でもっ。長弓が全部は入りきらないから少し燃えてしまった。あとで作成しないとなっ」

ちょっと顔を赤らめて、あせあせと話すリザレオ。こういうのも可愛いな。



「そのせいで今回のマークル・ガンツォでは長弓の出番が遅れた。一度集会所と各家々のを掻き集めなければならなかった」

「武器庫だってバレてたのか?胸毛マン達に」

「……判断が難しい。あまりそこを目当てに襲われたことはない。ガンツォは自分の武器を使いたがる。槍、長弓はともかく、アマゾネスの短弓はほとんど使いたがらない。小さすぎるからだ」

「長弓はリザレオが武器庫から持っていけば良かったのでは?」

「弓と矢を抱えて一番早くは走れない。それにリザレオが斃されたら……一気にそれらの武器も敵の手に渡る。手がふさがってたら反撃も遅れる。燃やすしかなかった」

「……リアルな判断。流石です。リザレオ隊長」

「もうっ……マキタっ……今日ほめすぎっ……もうっ……」

ぽかり、と叩かれた。うん。痛くない。

照れ照れになっているリザレオはもうすでに少し汗ばんでいた。風呂入った意味ねぇな。

ま。

これから一晩中、汗だくにしてやるつもりだがなっ!ふふふふっ!


「今度弓の作り方なんか教えてくれよ。アドバイスできるかも」

俺は心の中の邪悪な気持ちを巧みに隠し、入りかけていた邪悪スイッチも静かにoffに戻した。

「マキタのとこにも弓はあるのか?」

「あるぞー。背丈と同じ位デカいのが主流だ」

「えーっっ!」

驚きのあまり眼がまん丸になっている。想像してなかったかな?

ま、和弓の大きさは世界的に見ても、異様にデカいのだが。

「リザレオぐらい大きいのか?」

「ああ。それぐらいはあるかな?」

はぇー、と手を頭の高さから地面まで降ろして、何か計算しているようだ。

発想の中になかったのかも。密林の中じゃ短弓以外使いづらいだろうからな。

バイオリンしか見たことのなかったヒトがコントラバスを見た時の驚き、という感じか。


ここでも作れるようなら、リザレオに作って見せてやろう。 

竹があるかどうかだなー。ジャングルにはなかったかも。







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