ボスの恋の行方は?
次の日
あたしはボスに頼まれ
ミーコさんを呼びにミーコさんの家に来た
『おはようございます。ミーコさん(にゃ〜。)』と
声をかけると中から桜おばあちゃんが出てきて
『おや。可愛らしい黒猫ちゃんね。
ミーコのお友達かしら?ごめんね。
ミーコ、今日は病院の日だから
遊べないのよ〜。』とルナに話しかけた
《びょういん?なにそれ?
そこに行く日は遊べないの?》
あたしは『にゃ〜』と鳴いて
ボスの待つ公園に戻ってきた
ボスは公園の中を行ったり来たりと
ウロウロと動き回ったりして
ソワソワしながらミーコが来るのを待っていた
『ボス〜』とあたしがボスに声をかけ
ミーコさんが今日は来れない理由を話した
『そっか…わざわざ
ありがとな。』とお礼を言った
(その時ルナの首輪に付いてる鈴が
微かに光ったがルナは気づいていなかった)
『ボス〜、びょういんって何かしってる?』
『びょういんか?聞いた事あるぜ。
おいら達の体をいろいろ触ったりされたり
痛い事をされることもある。
それに、おいらが一番イヤなのは
あの鼻にツーンてくるニオイだな。
おいら、あのニオイはキライだ!
痛い事されるのもイヤだけどよ、
でも帰ったら
いつもより美味いオヤツとカリカリを
くれるから、ガマンして行ってるけどな』と
言ってるボスのセリフと
微かに体は振るえ
尻尾も下にさがってる姿を見て
『ボス、こわいのね?』とニマ〜と
ルナのまん丸い目を細くして笑った
『そ、そ、そんな事ねぇやい。
おいらに怖いものなんて…
あ、あ、あ、あるわけな、なな、ないだろ』と
早口で言ったあと
『あっ、おいら用事あるんだった!じゃ〜な』と
走って公園を出て行った
《ふふ。ボス可愛い。
けど、びょういんて
リナがあたしをたまに連れて行く所だったのね
確かにちょっと痛いことされるけど
【ルナがいつまでも元気で居れますように】て
リナがおまじないをしてくれるから
全然こわくないわ。》
帰ってからのご褒美の【ささみ】も貰えるしっと
考えてたらヨダレがちょっと出そうになって
ルナの小さな舌で口周りを舐めた
あたしは家に帰って
リナに今朝の出来事を話した
『そっかぁ。結局ミーコさんと
デートできなかったのね。
でも、ボスくんにとっては良かったのかもね。
それにしても
ミーコちゃんのお兄ちゃんが
茶々丸くんと友達なのは
まぁ、あり得るかもだけど
ミーコちゃん達が本当はネコじゃないって事に
ビックリしたよ。』
『けど、本当のお話なのよね?』
『うん、間違いないよ。
だってしっかりと
ミーコちゃんと茶々丸くんが話してるのを
この猫耳で聞いちゃったから』と
私は自分の猫耳をピラピラと
動かした




