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17話 目覚めのラグナロク

 無理やり完成させたのでボロボロです・・・。

 盗人少年――アルトとの出会いから2週間ほどが経っていた。

 本当は速い内にこの街を出てワコクに行く予定であったのだが、馴れ合っている内にズルズルとやっている内にこんな状態になってしまっていた。

 更にとんでもないこと(俺にとっては)が発覚した。

 なんとメルティが内緒でコソコソ仕事をしていたらしい。

 これでは俺がヒモのように周りには映るだろう。

 男としての尊厳を守るために俺も彼女と同じ仕事、モンスター退治を行うことにした。

 するとそのモンスター退治にて更に更にとんでもないこと(これも俺にとってはだが)が発覚。

 なんとこの世界には冒険者ギルドがないらしい。

 こうして俺の異世界冒険譚は幕を閉じた――メデタシメデタシ






***






 というわけで今はメルティとモンスター退治に来ている。

 モンスター1体に付き大体銅貨50枚ほど。

 物によっては銀貨1枚はするが、殆どが銅貨払いのものばかりだ。

 そもそもこの世界には“現在”そんなに強力なモンスターが存在しない。

 あとは迷宮みたいな洞窟とかもないらしいので、それらが冒険者ギルド不在の理由ではないのだろうか。


「リツさんそっちのモンスターは任せます」


「わかったよ」


 女神降臨の日。

 女神が初めてこの世界に干渉した日として多くの人々が女神に感謝を捧げる日となっている。

 その時にモンスターを蹂躙していったのが7人の聖女。

 その中にメルティも含まれている。

 そしてどうやら女神の干渉を受けた聖女7人はその日を境に成長が止まってしまったらしい。

 ならばメルティの年齢に似合わない背の低さも納得ではある。


 話は戻るが、結果モンスターを粗方狩り尽くしたのはいいものの、その聖女のうち何人かが自分たちを顎で使う王に不満を顕にした結果が今のこの世界の現状だ。

 メルティのように当時幼かった子などは今も王の操り人形状態の子ももう一人ほどいるらしい。

 そして、聞けば聞くほど厄介なのがセドラ女帝国。

 聖女の一人の能力で女性に子を授けることが可能らしいのだ。それも性別を自分の意志で決定できるという正に男などいらないとでも言うような能力。

 そしてそこに戦争を吹っ掛けようとしてるのが俺たちを喚び出したアルトニア連合国。

 聖女サーリャの考えは全然分かってないが脱出する際の話からも良からぬことを企んでいるのは確定的だ。

 そのうちこの街にもサーリャの見張りが来るはず。

 そうなる前にこの街を出ないといけないと考えるとそう時間も残されていないわけだ。

 アルトたちを置いていかなければならないがアイツらならきっとうまくやるだろう。


「リツさんッ!」


 などなど長考して日が落ちてきた頃、メルティが今までに聞いたことがないほどの(それでも音量は小さいが)声を出し俺に話しかける。


「どうしたんだよ。そんなに大きな声を上げて」


「あれを見て!」


 少ない言葉ながらも危機を訴える言葉に指差す方向をすぐに確認すると――


「おい、冗談じゃねぇぞ……」


 街の方角が赤々と輝いていたのだ。






***






 それは唐突に訪れた。

 何れ来るであろうことは理解していた。

 しかし――


「宣戦布告もなしに――ぐぼァッ!」


「クソッ!これがセドラのやり方かよッ!おいお前!本国に至急連絡おごッ!」


 あまりにも唐突であった。

 彼女らに罪の意識は無い。

 何故なら神に許されたから。

 自分たちが強者だから。

 故に――


「アルトニアの腑抜けを倒せ!男は八つ裂きにしろ!我らが同胞は保護だ!」


 彼女らは止まらない。

 自分たちが間違えているなどとは考えもしていないのだから。

 だがしかし、そのときは近づいている。

 神への逆鱗に触れる時が。






***






「アルト!ベル!早く子供たちを連れて逃げな!」


「お姉ちゃんは!?」


「あたしはここで時間を稼いでるッ!だから早く行くんだよ!」


「アル!ねーちゃんなら大丈夫だから早く行くぞ!にーちゃんたちにこのこと早く伝えねーと!」


「お姉ちゃん……」






***






 お姉ちゃんを見捨てた罰が来た。

 そう考えるしかなかった。

 眼の前の惨状を見て、そう思わずにはいられなかった。


「坊やの見た目はなかなか好みだけど、うちの女王様はお許しにならないからね。せめてもの情けで、苦しまないようにスパッと殺ってあげるよ」


 眼の前には武装をした大人の女性と……彼女に立ち向かい散った少年たちの姿が……そして自分は手を大きく広げ後ろにいる年少組の子供たちと非戦闘員の女の子たち。


「みんな、い、一斉にバラバラに散るんだ。その時間を、ぼ、僕が稼ぐから」


 きっとその間に彼が来る。

 そう信じて。


「うわァァァアアア!」


 最後に見えたのは……年少組に近づく女性の姿だった。






***






 何だこれは。

 最初に感じたのは疑問。

 何故?どうして?と疑問の数々。


「なぁ、何だよこれ。何なんだよッ!」


 人を殺した経験はある。

 しかし、あの時、自分は確認しただろうか。

 血の流れる人の死骸を。

 どこを走っても血、血、血。

 大量の人の死がそこにあった。

 そして。


「――――――――――」


 彼は見つけてしまう。

 無残にも、殺され、動かぬ躯となってしまった、少年たちを。


「おい」


 地面に横たわる少年、アルトに声を掛けるが返事はない。


「おい盗人」


 出会ったときのことも持ち出す。それでも動かない。


「おいッ!アルトッ!」


 動かないのは当然だろう。

何故ならもう。

彼は生きていないのだから。


「リツさん、まだこの惨状を作り出した者たちは――リツさん?」






***






“負の感情の異常を確認”

“神装の能力を一部開放”

“神装【ラグナロク】の起動を確認”


「ああ嗚呼嗚呼ァアアああ嗚呼嗚呼!!!!」


“神装【ラグナロク】による神装【白銀狼(フェンリル)】の使用を確認”


 すると、彼の身体はまるで月光に照らされた様に輝く。


「こ、これは……」


 彼女は神装保持者といえど他の神装持ちと神装について詳しく話したことなどなく、このような現象に対処などできるはずもなかった。


 そして、光が消えたそこには。

 白く輝く白銀の人狼がそこにいた。


『ウオオオォォォォォン!!!』


 1つ吠えるとその場に暴風が吹き荒れる。

 そして獲物を探すようにグルリと見回すと、メルティなど目もくれず一点目指して高速で走り去っていった。






***






 ボソリと、一人残された少女は走り去る者を見つめながら言う。


「あれが、英雄の……真の勇者の力」


 4月1日といえばエイプリルフール。絶対に投稿したかったので無理やり完成させた結果こうなってしまった。

 いや、ストーリーの流れは絶対にこうなるのは確定なんだけど、文章力と言うか表現力と言うか・・・そこがボロッボロです。すみませんハイ。

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