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12話 異世界の旅

 再び旅を開始して3日ほど経過したこの日、日光が草原を照らす中、俺とメルティは黙々とワコクを目指していた。


「どうだ?疲れてはいないか?」


「お気遣いありがとうございます。私なら大丈夫です」


「そうか・・・・・・」


「はい・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


 会話をしようとしても、元々喋るよりも他人の話を聞くほうが得意な俺は、あまり気の利いた会話をすることが出来ない。彼女も俺と同じ口なのか、中々会話を弾ませることが出来ないでいる。

 それが悩みでもあった。


 それにしても前回の旅モドキとは大違いである。

 まず食料。

 逃走劇の最中食料がなく木の実を食べることになったのはいい思い出だ。

 だが今回は前回いた村にて村長からおすそ分けしてもらった干し肉とパンがある。

 更に、メルティが食べられる野草とそうでない野草を見分ける事が出来るみたいで、非常に助かっている。

 そして一番の問題である水だ!

 村長から水をしっかりと貰ってきている。

 更に更に食料だけでなく水でも問題解決してしまうメルティ!

 彼女こそが真の聖女だと俺は思うね。

 まぁ何を解決したかというと、水魔法で飲水を出せるらしく、それにより旅の間に生水を飲むという危険行為をしなくても済むということだ!

 これにはさすがの俺も大歓喜。

 前回のように生水を飲んで腹を壊すなど御免だ。

 

 などなど考えていると目の前で土が盛り上がって得体の知れない物体が飛び出してくる。


「グリーンワーム・・・・・・」


 メルティがボソリとその得体の知れない生物の名を語る。



・グリーンワーム・

 俺が現在いるような草原などの緑が多い場所の土の中で生活する。

 定期的に表に出てきて食料を探し求める。

 大量発生時には草原が荒らされて暫くはその草原は荒野となってしまうらしい。

 だから見つけ次第駆除するというのが当たり前なんだそうだ。



「んじゃあ特訓だな。よろしく頼むよ、先生」


 俺がメルティを先生と呼ぶには理由がある。

 先程俺が特訓と言ったように、メルティに教師として俺に稽古をつけてもらっているのだ。

 自惚れかもしれないが俺は強い。神装のお陰でレベルも上がり並の相手では俺に傷一つつけられないだろう。

 しかし、俺に傷をつけることが出来る例外は存在するはずだ。

 例えば勇者。

 今はレベル差がありどうにでも出来る存在だが、そのレベル差が縮まり、他の強力な力に目覚めたらもしかすると負けるかもしれない。

 例えば聖女

 彼女たちは俺と同じ神装保持者だ。メルティから彼女たちがどのような神装を使ってくるのか聞いたが脅威ではない・・・・・・が、もし何かしらの異常現象によりその力が増したら?彼女たちの元のデータは当てにならないだろう。


 万が一のことを考えると切りがない。

 しかし、その万が一をしっかりと対策することで未然に防げるものは防ぎたいのだ。


 そして、今の俺に足りないモノ。


 それは戦いの技術。

 初めての戦いでは神装【火之迦具土】の力を使ってどうにかした。

 しかし、そこに技術などない。

 ただ力を奮っただけである。


「よし、行くぞッ!」


 気合を入れて鉄の剣を構える。


 この鉄の剣は食料と同じく村で村長から頂いたものだ。昔使っていたらしいのだが、もう剣を降るう力も無いとのことで、俺に剣を託してくれた。


「せいッ!」


 剣を横に薙ぎ払う。


 ヒットだ。


 しかし、グリーンワームもやられっぱなしではいれないのだろう。鉄の剣で切られ、緑色の液体をダラダラと流しながらも、俺めがけて突進してくる。

 だが俺はそれを物ともせずに交わす。


 残念だが俺もいろんな魔物と戦ってきたんだ、安々と攻撃を受けてやる気はない。


 突進を躱されたグリーンワームは態勢を整えつつもぐるりと顔だけをこちらに向けて糸を吐いてくる。


 グリーンワーム本体は基本鈍足だが、糸吐き攻撃に関してはかなりのスピードとなっており流石に交わすのが難しい。

 なので受け身を取りつつ横に跳ぶ。

 そして奴がこちらに顔を向ける前に接近して真一文字に斬りつける。

 それを後数度繰り返した後に、この戦闘は終了した。


「ふぅ、やっぱり制限賭けるとキッツイな。俺の動き、どうだった?」


「そうですね、基本的な立ち回りに関してはもう大丈夫だとは思います。ですが、基礎訓練を怠っているようですので攻撃時の構え等など雑な部分が多いです」


 基礎訓練サボってるのバレてら。


「いや、まぁ、その何だ、次回からはちゃんとするさ」


「・・・・・・」


 何だその絶対にしないなとでも言いたげな目線は・・・・。






***






 とまぁこの様な感じで旅は順調に進んでいき、やっと街と言えるものが見えてきた。


「やっと一息つけそうだな」


「そうですね」


 ・・・・・・相変わらず彼女との関係は変わってはいないが、あの街では何かが変わる。そんな予感がしていた。

 はい、体調は崩しても物語を読むことはやめられなかったマッスルxxxです。最近、ハマってるのはよう○ですっ!いや~衣トモコンビの作品大好きなんですよね。暁○護○とかめちゃ大好きです。


 まぁ雑談は置いといて、次回はまだ1人目のヒロインとの中も深まってないのに2人目のヒロインのようなものが出てきます。

 新たな性癖を読者様に植え付けようなどとは思っておりません・・・ほ、本当ですよ?

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