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第8話「本能寺の変、目薬大作戦」

「秀長……信長様が、死んだの? 嘘だて、あの化け物が死ぬわけにゃあがや!」

備中高松城の陣中、信長落命の報を聞いた万作は、腰を抜かして震え上がった。悲しみよりも先に「次は、わしの首が飛ぶ番だわ!」という恐怖が勝ったのだ。「帰らせてちょうよ!」と叫ぶ万作の口を秀長が力ずくで塞ぐ。

「兄上、静かに! これは好機です。今ここであなたが誰よりも激しく泣けば、天下はあなたのものです」

秀長は懐から小さな瓶を取り出した。

「これ、目薬です。一気に三滴入れてください。いいですか、家臣たちの前で信長様の仇を討つぞ!と号泣しながら叫ぶんです……さあ!」

真っ赤な目をして、鼻水まで垂らしながら家臣の前に飛び出した万作。

「信長様ぁ! なんで死んでまったんだわー! 悔しい、悔しいがねーっ!」

そのあまりに迫真(ただし目薬による)の号泣に黒田官兵衛ら家臣団は「殿こそ真の忠臣だ」と涙した。

「……秀長、目が、目が痛くて開かんがや」

「そのまま、その顔で京まで走り抜けますよ!」

豊臣の天下への大爆走が、激痛と共に始まった。

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