11時間目 DVを受けてる少女
「はい、そうです。」
「はぁー...何だ、そっちのケンカか...。」
私はがっかりしては深いため息を付いた。
「コラ、千夏!せっかく来てくれた以来人に失礼でしょうが...。」
ギュッ!
「痛い!」
ミキが私のお尻をつねりながら言った。
「あの...何のケンカだと思ったんですか?」
今度は佐倉香織が首を傾げては私に質問してきた。
「なんでもないわ。気にしないでちょうだい。それで、あなたの悩みは両親を仲直りさせて欲しいのね?」
私はお昼のお弁当を食べ終わってはお弁当箱を鞄にしまった。
「いえ違います!」
佐倉香織はキッパリとそう言った。
「千夏、依頼内容はちゃんと最後まで聞いてから答えなさいね。あなたが探偵じゃなくってよかったわ。」
「...ん?」
「まず、これを見てください。」
佐倉香織は腕の裾を捲っては腕を見せる。そこには無数の傷があった。
『...ひどい。』
私とミキが声を揃えていった。彼女は裾を戻した。あまり人に見られたくないらしい。
「家の両親、前は一緒の部屋で寝てたんだけど父が浮気するようになってはケンカはするし、部屋に大きな壁を作っては一つだった部屋を二つにする。おまけにやり場のなくなった母は私に暴力をしてくる始末。私、このままじゃ、いつか母に殺されちゃう...秋本さん、助けて!」
佐倉香織は私に助けを求めては泣き出した。
「...。」
「...どうするの、千夏?あんたには荷が重すぎるわよ。」
私もこればかりは誤算だった。確かに朝、「悩み相談します」と言ったのだがまさか初っ端からこんな重たい依頼が舞い込んでくるとは思いもしなかった。いっそう、学校限定を付ければよかった。タイムマシンがこの世にあるのなら朝に戻って今すぐ学校限定を付けてやりたいぐらいだ。しかし、一度言ってしまったからには後戻りが出来ない。
「ええい、こうなったら責任持とうじゃないの、佐倉さん、あなたの悩み、この...じゃなかった秋本千夏にお任せ!大船にのった気持ちで任せなさい!」
「泥船になりそう...って、千夏、あんた放課後は生徒指導室で反省文でしょう?」
「そんなの、後回しよ!ハゲ教頭に反省文書くよりもクラスメイトの悩み解決が先です!」
「進藤先生可愛そうに...。」
こうして、私は放課後に佐倉香織の家に行くことにした。




