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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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むしろ狙い通りだったりするのかも

何だか最近、アニメを作る人への風当たりがやけに強い気がして困惑してる。


特に、アニメ監督とか脚本家とか演出家とかに対する風当たりが。


自分の思った通りのアニメにならなかったことに対する八つ当たりとしか思えないんだよね。


特に<原作付きアニメ>とかが騒々しいのかな。


だけど、漫画家や小説家に比べてアニメ監督や脚本家や演出家が下だとは、僕は思わない。だって、必要な能力が違うと思うし。


面白い漫画を描く人がアニメを作ったら、必ず面白いアニメになるのかな?。


面白い小説を書く人がアニメを作ったら、必ず面白いアニメになるのかな?。


もちろん、中にはどっちも面白いものが作れるっていうすごい人もいるかもしれないけど、それはむしろ例外的な存在で、殆どの場合は当てはまらないんじゃないかな。


何しろ、漫画や小説を作る時と求められる能力が違う筈だし。


だから僕は、どっちが優れてるとか劣ってるかじゃないと思ってる。


ただ、アニメの場合は、<作ってる人が一人じゃない>という意味での難しさはあるんじゃないかな。例えばアニメ監督が本当にワンマンな人で『自分が思った通りのもの以外は認めない!。思ってるものができるまでリテイクだ!』っていう場合とかだったらアニメ監督一人の能力が大きく影響するかもしれないにしても、多くのアニメは必ずしもそうじゃないんじゃないかな。


漫画や小説も、編集の人とかと一緒に作ってる場合なら作者一人とは言い難くても、確実に人数は少ないし意見の対立とかもアニメに比べれば少なそうだ。


アニメの場合、誰が主導するのか、誰が一番力を持ってるのかとかも影響しそうだな。上手くやらないと、『船頭多くして船、山に上る』ってことになりそうだから、そういう難しさはありそうだな。あと、<スポンサーの意向>とかも無視できなかったりって。


僕も、中には『うわあ、これは酷い』と感じてしまうアニメはあったりする。だけどそういう時は、『なんかこう、いろんな事情が絡まり合ってどうにもならなかったんだろうな……』って、むしろ同情的な気分になってしまったりするんだ。


それに、酷い出来なら酷い出来なりに楽しめるから。美智果と一緒になって画面に突っ込みまくって、


「うはは!、こりゃひでーっ!」


って笑ってたりするし。それさえできないのは、黙って見なくなるだけかな。


自分から見てシャレにならないものについては触れることもしないようにしてる。自分にとっては酷い出来に思えたものでも、それを楽しめた人もいるかもしれないしさ。


大手のメディアが発信するものは、賞賛でも批判でもいいから、大きな反応が返ってくるのが必要らしいね。<炎上商法>って言葉もあるくらいで、わざと批判を集めるようなやり方もあるとか。


そういう手法を使いたい人にとって一番ダメージがあるのは、まったく話題にならないことなんだろうな。


必死に批判するのは、むしろ狙い通りだったりするのかもしれないよ。



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