僕の漫画の読み方に原因が
僕は、『漫画原作に色と動きと声が付いただけのアニメは見ない派』かな。
これはたぶん、僕の漫画の読み方に原因があるんだと思う。僕は漫画を読む時、色も動きも声も自分の頭の中で再現しながら見るから、『漫画原作に色と動きと声が付いただけ』だと、『もう見たからな~』って感じてしまうんだ。
だから漫画原作のアニメを見る時は、『原作とどう違うのかな?』って点が楽しみで見てるっていうのがある。
加えて、『原作者自身の手による創作以外は全てパラレル』って思ってるから、展開が原作と大きく違ってても『なるほどこういう世界線なのか』と思うだけだし。
それでもちろん、面白いと思うものもあれば残念に感じてしまうものもあるけど、でもそこはあくまで僕の感性には合わなかったっていうだけで、アニメの出来そのものに対する評価じゃないんだよね。
それに、『漫画原作に色と動きと声が付いただけのアニメを見たい派』が求めるものを否定するつもりもないんだ。
ただ、たとえ原作通りじゃなくても僕が面白いと感じたアニメが、『原作通りじゃないから』という理由でこき下ろされてるのを見ると残念な気分になるだけで。
僕は、『何もかもが自分の思い通りにならないと気が済まない』と考えてる人が苦手だ。そういう人とは反りが合わないからだいたい距離を置くことになる。アニメとかの演出とか展開とかが自分の思ってる通り、期待してる通りじゃないというだけで不機嫌になって誰かに当たり散らす人が苦手だ。
どうしてそんなに自分の思い通りにならないと気が済まないんだろう。って思う。この世の中で自分の思い通りになることなんてほぼないのに、思い通りにならないことでカッカしてたらストレス溜まりそうだなって気しかしない。
美智果には、そうなってほしくないと思う。もし僕の思ってる通りにならなくてもあの子の存在を否定したりするつもりはないけど、わざわざストレスフルな考え方をする必要もないと思うんだ。
違ってて当たり前。自分の思い通りにならなくて当たり前。ごくたまに思い通りになることがあったらラッキー!って喜べればそれでいい。
僕はアニメ監督にはなれないからね。自分にできないことをしてるっていうだけですごいなと思うよ。
『自分が見たいと思った通りの映画を見たいから自分で映画を作った』っていうことで映画監督したっていう人もいるけど、その人の作った映画を他の人が見て面白いと感じるかどうかは別だよね。
そう考えると、そのアニメを批判してる人が面白いと思うようなアニメが作られたとしても、それを他の人が面白いと感じるとは限らないんじゃないかな。
違う人が作ったものなら、違ってるのがむしろ当然だと僕は思うんだ。