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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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『どっちなんだよ!?』って思う

争うことを否定して戦闘に頼らない解決方法を探ろうとすることを『平和ボケ』とか言ったりするのがいる。


でもその一方で、子供には大人しくてお行儀のいいのを求める。ちょっとでも騒いだりしてバイタリティのあるところを見せるだけで『クソガキ』とか『親のしつけがなってない』とか言ったりするのがいる。


正直、そんなのを見るたびに『どっちなんだよ!?』って思う。


子供が元気すぎるくらいに元気で騒いだりしてしまうのは、単に躾の問題じゃない。それはその子にすごいバイタリティが溢れてるっていう場合もあると思う。そういうのを否定して抑え付けておいて『戦いに備えろ』とか、自分が戦場に出ないで誰かに守ってもらうこと前提で言ってるよね?。


いざとなったら容赦なく人を殺せるくらいの人間でいる為には、お行儀いいばっかりじゃ無理なんじゃないのかな。フィクションに出てくる、人間としても立派な人格者でかつ戦えば強いなんていう<達人>的なのって、一万人鍛えても何人がその境地に達することができるのかな。


戦闘で人を殺すのなんて、ある意味じゃ狂ってないとできないことだと思う。そういう人は平時ではむしろ危険な存在にもなるんじゃないかな。


<有事に備える>っていうのは、<人を殺すことに備える>っていうことでもある筈だよね?。いざとなったら平然と人を殺せる人間を用意しておくってことだよね?。それくらいの人が大人しくてお行儀がいいって思ってるんだろうか。


大人しくてお行儀のいい子がそんな風になれるとか思ってるんだろうか。


いざとなったら人を殺せるくらいの胆力を育てるってことは、大人しくてお行儀の良い子供を育てるのとは全く真逆のことだっていう印象しかない。実際に子供を育ててみた実感だよ。


『腕白でもいい。逞しく育ってほしい』


そんなキャッチコピーが昔あったらしいけど、言いえて妙だと思う。逞しくてバイタリティがあっていざという時に力を発揮するタイプなんて、小さい頃から大人しくてお行儀のいい子だったのかな。


有事に備えて人を殺せるくらいの人材を確保したいのなら、<大人しくてお行儀のいい子>なんか求めてちゃ駄目なんじゃないかな。


腕白と言われるくらいにバイタリティに溢れてる子じゃないと、いざという時には頼りにならないんじゃないかな。


ちょっと子供が騒いだくらいで『クソガキ』とか言いながら、同時に『有事に備えろ』とか言う。


我儘もほどほどにした方がいいと僕は思うんだけどな。



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