本当は匿名なんかじゃない
僕は、何かを発信した時にそれに対して何らかの批判とかがあるのは当然だと思ってる。だから批判するのは別にいいんだ。罵詈雑言やただの悪態は批判とは言わないだろっていうだけで。
あと、前にも言ったと思うけど、匿名で批判することも、実は駄目だとも思ってないんだ。それもやっぱり、罵詈雑言や悪態は違うだろって思うだけでね。
匿名っていうのは、社会的な立場に差がある場合に、それを補正してくれるものだと思う。
例えば、お互いに匿名同士で意見をぶつけ合うなら、何も問題ないと思うんだ。どっちも相手のことが分からないから。
他にも、相手の方が社会的に強い立場だった場合とかね。
そういう場合、相手には味方も多いと思う。援護とか擁護とかしてくれる人も多いと思う。批判した人に対して集団で反撃することもあると思う。そういう時に、批判した人の身元が分かってたら、何が起こるだろうって思うんだ。その人の家に直接突撃したり、電話したり、脅迫めいた手紙を送ったりってことが起こらないかな?。
著名で、社会的に強い立場の人には、いわゆる<取り巻き>って呼ばれる人も多かったりするよね?。その人達が全員、理性的で論理的な人ばかりとは限らないんじゃないかな。
そういうことから身を守る為には、匿名は必要だと思うんだ。内部告発した人を守る為に情報を秘匿するのだって、報復を避ける為だよね。だから匿名での通報が認められてるんじゃないかな。
匿名で誰かを批判することを批判してる人を擁護してる人が匿名だったら、それこそ『何言ってるの?』って感じがする。『誰かを批判する時は名前を明かさなきゃいけないんだよね?』って思う。
自分の身元を明かせるのって、結局、いざとなったら誰かが自分を守ってくれるっていうのがあるからできるんだよね?って思うんだ。著名な人の場合は特に。
出版社とか事務所とか。経済的な余裕があれば、優秀な弁護士だって雇えるよね。
そう言えば、何か批判されたりとかしたらすぐに『名誉棄損だ!』とか言って相手を訴える人もいたよね。それも、経済的な余裕があればこそできることだよね。
じゃあ、そうやって弁護士とか簡単に雇えない人は黙ってろって言うのかな。僕はそういうのは違うと思うんだ。
社会的に弱い立場でも、権力を持ってたりして強大な力を盾にしてる人相手でも自分の意見を言えるっていうのが匿名の意義だと思うんだ。
それに、そもそもの話として、匿名掲示板とか使って殺人予告とか爆破予告とかしてるのが逮捕されたりしてるよね。
あれってつまり、『本当は匿名なんかじゃない』ってことの筈なんだ。調べたらすぐに身元が分かってしまうってことなんだよね。
それをわきまえてないから、罵詈雑言や悪態や誹謗中傷を書き込めてしまうんだろうな。